
#5 机上演習シナリオと質問の作成
机上演習に使用するシナリオと質問のセットは、現実的で自社の演習の目的や目標(#3を参照)に適合している必要があります。以下では、このシナリオと質問を作成するためのポイントについて説明します。
まずシナリオの部分は、多くの場合メインとサブの2つで成り立っています。これに、自社の演習の目的や目標に沿う質問のセットを対置させます。
メインのシナリオは背景もしくはベースとなるもので、〇月〇日〇時〇分に社内の△△で火災が発生した、激しい揺れの地震が発生したといった情報です。
サブのシナリオはインジェクト(Inject)と呼ばれるもので、メインのシナリオを時系列で進展させたり追加的な場面に言及したりして、参加者に演習の目的に即した望ましい判断や対応・対策を促すための問題や課題を提示するために使われます。
そして、インジェクトが提示する状況に対してどのように対処・解決すべきか参加者に問うのが質問のセットです。
ここで、ChatGPTにそれぞれのサンプル・テキストを提示してもらいましょう。
Question:次の条件で机上演習の「シナリオ」と「インジェクト」、演習の目的に沿った「2つの質問」のサンプル・テキストを作ってください。
演習の目的:社員の命と健康を守ること、業務への影響を最小化すること。
シナリオ:45℃の熱波が1週間続いている。
インジェクト:社員の3割が熱中症で欠勤。
Answer by ChatGPT:
【シナリオ】
ある企業のオフィスが、突然の異常気象に見舞われました。45℃の熱波が1週間も続き、外気温は非常に厳しい状況となっています。このような環境下で、社員の命と健康を守りつつ、業務への影響を最小限に抑えるための対応が必要です。
【インジェクト】
社員の3割が熱中症により欠勤しており、現在の状況は深刻です。他の社員も体調を崩す可能性が高まっており、業務の遂行に支障が出ています。熱中症による欠勤や体調不良の状況を考慮し、迅速かつ効果的な対策が求められています。
【演習の目的に沿った2つの質問】
社員の命と健康を守るために、どのような緊急対応策を講じるべきでしょうか?
業務への影響を最小限に抑えつつ、社員の熱中症対策を効果的に実施するためには、どのような組織的な取り組みが必要となるでしょうか?
【筆者検証済み】
少し不自然な表現がありますが、全体としては合格点です。ChatGPTを使えば、「シナリオ」と「インジェクト」、「質問」の要素(要件)を設定するだけで瞬時に机上演習用の文章を組み立ててくれます。