SI の営業として働いた4年半から
お疲れさまです。
新卒入社した会社での 4 年半をぎゅぎゅっとまとめてみます。
入社して 2 週間くらい経ったある日、未だ新入社員全員でビジネスマナーや IT の基礎の研修を受けていたタイミングで、配属先が発表されました。
(本人の希望のヒアリングなどはここまで一切ありませんでした)
配属が決まったのは、金融機関をお客様とする事業部の、特命チームのような名前の部署。一体なにをするんだろう?という疑問がありつつも、まずは受け入れるしかないのかな、という思いでいました。
同期の中には予想外の配属(全く縁がない地方の営業所への配属や、構築側の SE 志望だったのに保守サポートチーム担当、など)を受け、落胆している仲間もいました。300 人もいれば、全員が納得できる配属なんてないんですよね。
ここからの約 4 年半で、営業としてお客様やパートナー企業の方々と、一緒にシステムを作っていく、様々な経験をさせてもらいました。
社会人として駆け出しで、マナーもろくにわきまえていなかった若造の私を厳しく・暖かく育ててくれた先輩諸氏、お客様には感謝しかありません。このあたりは書き出すと長くなるので…重要なのは、どうして転職することにしたか、というあたりがこの後につながってくる話です。
SI の営業って、自社の取り扱いがあるハードウェア、ソフトウェアの販売と、その構築サービスや保守・運用サービス、内容によってはアプリの開発なんかも受託することで付加価値を出しているわけです。
実はこれ、日本では一般的なビジネスモデルですが、US とかだとそれほどでもないみたいで、構築なんかはお客様(ユーザー企業)側でやるケースが多いらしいです(データがなくてすみません)。
で、私が在籍していた会社について言うと、海外の新興ベンダの「目利き」力が非常に高いということで定評があり、海外から製品を持ってきて、うまいこと国内のお客様に採用いただいて…ということでビジネスを大きくしていた歴史を持っておりました。なので、どちらかというとアプリの開発や構築といった作業ではなく、インフラをいかにどでかく買ってもらうか、というところに強みがありました(と、少なくとも当時の私は理解していました。私が退職して15年以上経っており、会社の合併や再編もあったので現在の詳細は知り得ません)。
私自身もそのマインドには違和感はなかったのですが、SI の営業として仕事していると、頻繁に直面するのが、
システム障害
です。原因は製品由来のものからオペレーションミスまでいろいろあるのですが、常に何かしらの障害対応や、不具合への対応依頼がタスクにあったように思います。
自社で解決できるものであれば、リソースを調整するなり、社内で掛け合うことで対応できたのですが、製品を提供するベンダ側に修正プログラムをリリースしてもらわなければいけない場合や、部品の交換をしてもらわなければいけない場合など、そのパターンは様々でした。
様々なベンダとの取引があり、私自身、何度か表彰してもらえるほど売上の結果は出せていたので、3年目あたりからはベンダさんの営業からの売り込みもけっこう多かったのですが、障害への対応に関しては一様に口が重くなるんですよね(笑)。
こんなことがきっかけになって、
自分が売っている製品ってどういうふうに作られているんだろう?
というシンプルな疑問にぶち当たったのです。
会社から機会をいただいて、ラスベガスで開催されている展示会で最新のテクノロジーを見たり、出張で行ったニューヨークで、親会社のオフィスに新興ベンダの人に来てもらってプレゼンしてもらう、なんていう経験もしたのですが、この疑問がきれいに解決することはありませんでした。
じゃあ、自分で中に入るしかないかな。
そういった思いから、(今思えば)軽い気持ちで、転職活動を始めてみたのでした。
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