練習は試合のように試合は練習のようには本当か?
ダーツを続けていると大会やリーグに出ることは多くある。
その時に試合に緊張して普段の力が発揮できなった。練習では調子が良かったのに試合ではガチガチになってしまった。練習ではしないミスをしてしまったということは多々ある。
逆に試合で普段以上の力が出て勝つことができた。練習でできなかったことが試合で初めてできた。という話もよく聞く。
ダーツに限らずどのスポーツでもよく聞く話だ。
普段の力も発揮できない選手と普段以上の力が発揮できる選手って何が違うのか?ということが最近の疑問について考えてみた。
試合は練習の成果を試し合いする場なのか?
メンタルトレーニングを学んでいる時によく見聞きした言葉『試合は練習の成果を試し合いする場所』。試合の勝ち負けを強く意識して平常心を保てずに上手くいった時とそうでない時の差が多い選手に伝えることが多い印象も持っている。
あとはスポーツマンシップとは?の時にも使われるかなぁ
自分の実力の100%が発揮できたのならOKという考え方。言いたいことは分かる。ただしアマチュアや楽しみたいということが大前提の人たちでは……
ダーツプロになると1本の失投で勝ち負けが決まることがある。勝ち負けは『人気』『実力』『お金』などにモロに直結してくる。結果=選手として死活問題ということになる。と考えると『試し合い』などと言っている場合ではない。泥臭くても、全然入らなくても勝ちを拾った方が今後につながることは間違いない。
練習は試合のように試合は練習のように
これはスポーツをする人なら誰もが聞いたことがあると思うし、このように実践をしよう考える人は大勢いる。私もずっとそのように考えていた。
練習では試合のような緊張感を持って挑み、そのような練習方法を考え実践をしてきた。試合では普段の練習を思い出し、あの感覚を……と。
でも周りを見ていると数は多くないが『練習よりも試合の方が入る』という層が一定数いることに気が付いた。これってどういうこと?練習は適当にやってるだけ?思っていた。でももしかしたら全然違う考え方があるのでは?と…………
練習と試合の関係性は反対?
もしかして『練習』と『試合』の関係性って反対なんじゃないか?と感じ初めてから色々と考えてみた。練習と試合はどうしても時間的にも感覚的にも練習がベースになってしまう。練習の成果を試し合うということがそうだ。『練習』で、できたことを試合でする。『練習』で、できたことが試合でできない。『練習』でできないことは試合でもできない。でもこれじゃ練習以上の力を発揮することはできない。
逆に試合をベースに考えてみるとどうなるのか?もしかしたらそっちの方が良いのでは?と思う。
緊張しないように何かをするのではなくて、緊張した時にどんな行動をするのか?どうなってしまうのか?と見付けて、緊張していることをベースに練習をする。例えば、普段のスローの精度を上げるのでなくて、緊張した時に力が入るのであれば、力が入った状態でダーツが狙ったところに飛ぶようにする。試合でテイクバックが浅くなるなら、普段から浅くするとか、試合でリズムが早くなるなら、普段から早いリズムで投げるなどなど。試合で無意識・無自覚になってしまうことに合わせる。
試合で力を発揮するには試合用のメンタル・技術があるのでは?
これは全然分からないのだけど、きっとそれがあると思っている。
勝負強い人や金星を上げる人たちは。きっとそれを身につけているんだと思う。
試合になるとテンションやエネルギーは絶対に普段より上がっていて、そのテンションに乗ることが上手い、高まったエネルギーの処理の仕方が上手いんだと。
それをするには、それこそ多くの試合に出て『練習でやってきたこと以外』を試す必要があるんじゃないかって感じている。それが経験になり勝負に強い選手になるきっかけになるのではと………そんな選手になりたい………