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クラ選U-18取材後記「ケジメ」

先日第48回日本クラブユース選手権U-18の開幕戦を取材するため、群馬県前橋市・ロード宮城総合運動場へ行きました。同選手権の取材は史上初のグループステージ夜間ナイター開催が決定していた段階から決めていました。
この取材は筋を通すための取材であり、自分なりのケジメをつけなければならない取材と位置付けていました。下記の引用文にある出来事があって昨年同選手権運営を原稿で非難したからです。

昨年7月27日午前8時46分から開催された同選手権ラウンド16の横浜F・マリノスユース対横浜FCユース戦(会場は群馬県・伊勢崎市華蔵寺公園陸上競技場)では、気温44度を記録する中で試合が行われ、ハーフタイム時は日本サッカー協会(JFA)の熱中症ガイドラインの基準を超えている状況にも関わらず試合が続行された。また、この日群馬県内で気温40度以上を計測した試合は前述した1試合を含めて計6試合あった。この状況を昨年Qolyは批判記事を掲載し、社会的にも当時は問題視された。

史上初のGSナイター開催の日本クラブユース選手権U-18。落雷中止も指導者たちから支持の声Qoly 文・高橋アオ

昨年7月に群馬県で開催された同選手権ラウンド16で気温44度を観測する中で、JFAの熱中症対策を無視して試合を続行したため、上記の記事を書いて同選手権運営ならびにJFAを記事上で批判しました。
その後今大会から待望のナイター開催が決まったため、僕の中で「批判するだけ批判して、今回のナイター開催を取材しないことは筋が通らない」と思い、同選手権を取材することを決めました。

当初は大阪会場を取材する予定でしたが、紆余曲折あって群馬会場に変更(諸般の理由)。片道約334キロの運転を乗り越えて会場に到着しましたが、開幕第1試合は落雷の影響で前半のみの短縮となり、第2試合は中止(後日再試合決定)のため試合をしっかり取材できなかったことが心残りになりました。

ただ運営の暑熱対策や指導者、選手の声はしっかり取材しました。落雷による避難対策も含めてしっかりお話は聞けたと思います。運営にも至らないところはあるという声もありましたが、僕は大分アスリートファーストになったなという印象を受けました。もちろん過密日程などの問題などまだまだ課題は山積みではありますが、同選手権運営も大きな一歩を歩んだのだなと思いました。

今回記事を書くにあたって大会関係者さま、指導者、選手のみなさまには感謝しかありません。今回スケジュール上開幕日しか行けませんでしたが、機会があればいつか試合も取材できればと思っています。

ケジメ、筋を通すって言葉はときに自分の首をしめますが、僕は批判するだけ批判して、改善したら追わないというのは自分の中で絶対に許せないことだったので、原稿にできて良かったと思います。自己満足と言われればそれまでなんですが、暑熱対策に全力を尽くしている現場の声を届けられて心から良かったと思いました。


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