高橋アオ

#Nowar 多分スポーツ記者だと思います。

高橋アオ

#Nowar 多分スポーツ記者だと思います。

マガジン

  • ヨコハマ・フットボール映画祭 公式マガジン

    • 100本

    毎年100本近く制作される世界のサッカー映画から、日本のサッカーファン、映画ファンと楽しみたい作品を一挙に上映する「ヨコハマ・フットボール映画祭」の実行委員メンバーによるマガジンです。 映画祭のことはもちろん、サッカーや映画に関するコンテンツを発信していきます! https://yfff.org/

最近の記事

スポーツ記者から警察記者をやって

いままで経験したことがない取材をやってみたい。某メディアを辞めて思ったことだ。 これまでスポーツを中心に取材してきた。サッカー、野球、バスケ、プロレス、陸上、ラグビー、卓球、バドミントン、テニス、ハンドボール、ボクシング、ホッケー、アイスホッケー、スキージャンプ、カバディ…。多種多様なスポーツを取材できた。 大きな国際大会も何度も行けた。ただこのままスポーツ記者だけでやっていけるのかという漠然とした不安があった。これまでのキャリアを振り返ってもスポーツ以外はアニメ、漫画、

    • クラ選U-18取材後記「ケジメ」

      先日第48回日本クラブユース選手権U-18の開幕戦を取材するため、群馬県前橋市・ロード宮城総合運動場へ行きました。同選手権の取材は史上初のグループステージ夜間ナイター開催が決定していた段階から決めていました。 この取材は筋を通すための取材であり、自分なりのケジメをつけなければならない取材と位置付けていました。下記の引用文にある出来事があって昨年同選手権運営を原稿で非難したからです。 昨年7月に群馬県で開催された同選手権ラウンド16で気温44度を観測する中で、JFAの熱中症対

      • ルックバックを観て‪「エモく生きて、エモく死にたい‪」‬

        ただの映画雑感を書きます。久々に映画館へ友だちと行ってムービーを観たわけですが、素晴らしい映画体験をしました。観た映画はチェンソーマンで著名な漫画家・藤本タツキ先生のルックバックでした。思ったことを殴り書いていきます。 あらすじ簡単なあらすじとしては漫画を描くことが好きな女の子二人が漫画製作を通して成長しながら、決別、ある事件による絶望、そして決意を持って再び歩き出すといった内容です。 これだけ読むとなんのことやらって感じですが、気になったら是非映画館へ観に行ってください。

        • 害虫か、益虫か

          昔、私が師と慕う編集者と六本木の飲み屋で酒を飲んだときに頂いた言葉をいまも大事にしている。 「我々マスコミは虫だ。それは害虫か、益虫かの二つしかない。高級料理に集るだけのハエになるか、花の受粉を助けるミツバチとなるか」 この業界で働く上で未だに大事にしている言葉だ。その当時は師が大手総合出版の敏腕社員編集者、ぺーぺーの駆け出し編集記者だった私からしたら別次元にいる神のような存在だったので、この言葉の本意を悟るのにかなりの時間を要した。 それから時を経て私は雑誌編集者、スポ

        マガジン

        • ヨコハマ・フットボール映画祭 公式マガジン
          100本

        記事

          デイリー新潮の伊東選手報道を読んで元新聞記者が疑問に思ったこと

          先月1日にデイリー新潮から日本代表MF伊東純也選手の性加害報道が出てから伊東選手の代表離脱などで日本のサッカー界は大荒れしている。ただ新潮が掲載した4記事を読んで私は大きな違和感を抱いた。そこでこの違和感を文字に残したいと考えた。 雑誌編集、新聞記者、テレビ報道記者、ウェブ媒体編集と様々な媒体を経験した私が新潮掲載記事の私的な雑感をnoteに掲載する。 本来あるはずのものがない違和感新潮記事に感じた大きな違和感は記事内に性加害を加えた決定的な根拠が掲載されていないことだった

          デイリー新潮の伊東選手報道を読んで元新聞記者が疑問に思ったこと

          ヴィッセル神戸関連取材記事を振り返って

          ‪「ヴィッセル神戸あれこれ2023 Advent Calendar 2023‪」‬のトリを務めさせていただくことになりましたサッカー記者をしています高橋アオ(Aoとも呼ばれています)です。今回はヴィッセル神戸関係者の取材記事を振り返るnoteを書きます。 2023年J1シーズンでヴィッセル神戸が見事初優勝を達成。ノエビアスタジアム神戸でシャーレを掲げ、本物の星を掲げることができました。 そんなサポーターが歓喜する中で、私は満身創痍になりながら原稿を書き続けました。なぜなら

          ヴィッセル神戸関連取材記事を振り返って

          二度と繰り返さないために、神戸サポーターがすべきこと

          J1第11節が3日に行われ、ヴィッセル神戸は名古屋グランパスと2-2で引き分けた。この試合は天王山と位置付けられていた試合であり、序盤戦で首位をキープするのに落とせない試合だった。 結果は試合終了間際にDF藤井陽也のゴラッソにより、勝利が寸前で抜け落ちるように逃げていった。 今回このnoteを書こうと思ったのは、こういう事態が起きたときサポーターは何をすべきなのかと脳裏に浮かんだからだ。 監督や選手たちは時間通りに終わらなかったことに怒り心頭のようだが、これに同調したと

          二度と繰り返さないために、神戸サポーターがすべきこと

          【第6節】ヴィッセル神戸寸評

          寸評代表戦ウイークが明けて行われた京都戦。昨季ダブルと連敗を喫しただけに、イレブンはリベンジに燃えていた。結果は今季最高の出来で試合を推し進め、全員MOM選出クラスのパフォーマンスで京都を一蹴。3-0と大勝したが、スコア以上の完璧な内容は見事だった。国内最高の試合内容は単独首位に相応しい。 採点(最高10-最低0)先発 GK前川黛也 8.5 完璧すぎる仕事をこなした守護神。ペナルティーエリアを飛び出して危険な浮き球をクリアするなどパーフェクトな出来だった。試合終了間際のニ

          【第6節】ヴィッセル神戸寸評

          【第5節】ヴィッセル神戸寸評

          寸評前節手痛い今季リーグ戦初黒星となった神戸だったが、得意の鳥栖と対戦。相手にボールを持たせる形で手堅く守り切り、多彩な攻撃で相手を圧倒した。ルーキー泉のプロ初弾が決勝点となり、鳥栖の反撃も見事にシャットアウト。2017年から負けがない相手を破り、単独首位をキープした。 採点(最高10-最低0)先発 GK前川黛也 7.0 仕事をしっかりこなした。枠内シュートが1本あったが、しっかりシュートセーブしてみせた。ビルドアップ面にはまだ少しだけ課題はあるものの、ゴール前での仕事は

          【第5節】ヴィッセル神戸寸評

          3.11&コロナ禍に苦しんだ2人のサッカー選手の話

          序 3.11が来てから12年が経った。当時大学生だった私は被災し、結構大変な目に遭った。詳細は省く。それでも私は「もうこれ以上やばいことは起きないだろう」と内心思っていたが、新型コロナウイルス感染拡大という予想の斜めを遥かに上に行く厄災に襲われた。 新聞やテレビで報道記者をやっていた私は、この3.11とコロナ禍の取材を強いられたわけで。もう正直うんざりしていた。3.11は家族や居宅を失った悲惨な過去を持つ人を取材し、コロナ禍は青春を奪われた若者を取材。心がすり減るとは正に

          3.11&コロナ禍に苦しんだ2人のサッカー選手の話

          【第3節】ヴィッセル神戸寸評

          寸評第3節はガンバ大阪との神阪ダービーがホームで開催された。試合開始早々に大迫が2試合連続となる先制点を挙げて、ガンバの出鼻を挫いた。山口、斉藤が豊富な運動量でハイプレスをしかけ、汰木、武藤のサイド攻撃で圧倒。後半に入ってからはコンパクトな陣形から面白いように攻撃がさく裂し、大量3得点を奪取。攻守両面に酒井が大活躍する形で、終わってみれば4-0。3連勝で単独1位に入り、完璧な形で開幕ダッシュに成功した。 採点(最高10-最低0)先発 GK前川黛也 7.0 きょうは特に何も

          【第3節】ヴィッセル神戸寸評

          【第1節】ヴィッセル神戸寸評

          寸評Jリーグが開幕し、開幕ホーム戦でアビスパ福岡と対戦。序盤は相手右シャドーの紺野、右WBの湯澤のサイドアタックに苦戦したが、菊池、トゥーレル、大崎と守備の中核選手を欠く中で福岡の攻めを耐えきった。後半は福岡の攻撃が精彩を欠き、対する神戸が躍動。酒井の獅子奮迅の攻撃参加、大迫のポストプレーなど選手の個性が見えやすい展開に。後半25分に途中出場のパトリッキが値千金の先制弾を決めて1-0と先行した。攻撃の手を緩めず、主導権を握りながらの完封勝ち。負傷者を多く出して不安視されていた

          【第1節】ヴィッセル神戸寸評

          神戸サポの愉快な仲間たちと本当にあった特級呪物

          序はじめに断りを入れておきますが、私はオカルトや神秘主義の類を一切信じていません。これは本当にあった奇妙な実体験を記録したものです。極力脚色は入れていません。 今回ヴィッセル神戸サポーターさんたちからお誘いを受けて、アドベントカレンダーにブログを掲載させて頂くことになりました。 まずは自己紹介から。私はサッカーライターをしている者でして、ひょんなきっかけからヴィッセル神戸サポーターのみなさまとワールドカップをTwitterのスペースで観戦するようになりました。 私は商売

          神戸サポの愉快な仲間たちと本当にあった特級呪物

          Jリーグ移籍の噂アカウントは犯罪?移籍情報の扱いとは

          序 J1、J2のリーグ戦も終了し、Jリーグ移籍市場の「ストーブリーグ」が話題の中心となりました。TwitterではJリーグの移籍の噂を流すアカウントが数多くあります。中にはチーム関係者や代理人から情報を得ていると書いているアカウントもあります。 移籍の情報といえば、一般社会の会社に当てはめれば人事情報です。普通に考えれば、企業秘密となります。そしてサッカークラブの支出の大半は人件費ですから、人事情報は一番大切な情報の一つとなるわけです。 ではなぜTwitterで彼らは情報

          Jリーグ移籍の噂アカウントは犯罪?移籍情報の扱いとは

          ファジアーノ岡山をJ1へ導く。名将木山隆之監督の引き算の流儀

          序今月23日にJ2最終節を終え、残すはJ1参入プレーオフを残すのみとなった。J2の3~6位のチームが勝ち抜きトーナメントで対戦し、勝ち残ったJ2チームはJ1の16位と対戦して昇降格、残留を決する。 30日から始まるこの決戦に臨む今季J2の3位ファジアーノ岡山の戦いぶりは見事なものだった。多彩な陣形を使い分け、前線の個の力を引き出すような絶妙な配置、そして惜しみないハードワークで上位進出へ決めた。 このチームを上位へ押し上げたのは、木山隆之監督だ。これまでJ2で岡山を入れて

          ファジアーノ岡山をJ1へ導く。名将木山隆之監督の引き算の流儀

          Jリーグ関係者が恐れる「地獄の門」は何をもたらすのか

          序地獄という言葉を聞いて何を想像するだろうか。それは絶え間なく続く、様々な責め苦を受けるとされる世界を思い浮かべるだろう。 サッカーで「地獄」と言われる状況は、下部リーグへの降格が例えられる。スペインやイタリアでもよく使われる表現の一つだ。 ただ日本ではそれほど耳にする言葉ではなかった。だが近年一部のJリーグ関係者からこの「地獄」という言葉を耳にすることがある。それも「地獄の門が開こうとしている」といった具合にだ。 このJリーグ関係者(主にJ3)がいう地獄の門とは何か。

          Jリーグ関係者が恐れる「地獄の門」は何をもたらすのか