
テコンドーと、ライティングと
「失敗してもいいから、やってみる。数をこなす」
テコンドーで型(トゥル)の練習をする時に、先生(韓国人)からよく言われることだ。
先日は、もう一つこんな話も出た。
「日本人って、とにかく失敗したら駄目だ、って思う傾向があるよね」
確かに。自覚はありすぎるほどある。
失敗が怖いから、ごちゃごちゃと考えてしまう。次の動きは何だったか、とか、どうするのが正しいのか、とか。
そのおかげで、動きがぎこちなくなってしまったり、力が入りすぎたり…と、かえってうまくいかない。
「失敗しても良いから、最後まで通しでやってみる」
「できるだけ力は抜く」
失敗しても良いから…この壁がなかなか越えがたい。
型(トゥル)だけではない。他のこと、私の場合は、ライティングにおいてもだ。
ごちゃごちゃと、あれも書こう、これはどうしても書いておきたい、そういえばこの情報は正しかったか、などと考えていると、先に進めない。
他にも、細部が気になって、同じ場所をぐるぐる廻ったり、足踏みしたり。
でも、最後までたどり着かなければ、通しでやらなければ見えないこともある。
「通しでやる」、とにかく余計なことは考えずに手持ちの情報で書けるところまで書いてみる。
それができれば、一気にやりやすくなる。
パソコンの中に、中途半端な長さの下書き原稿のファイルをこれ以上ため込まなくて済む(一応、書き出したこと自体に意味がある、とは思うのだけど)、とも思える。それだけでもかなり違う。
失敗を恐れない。細部に囚われて足踏みするよりも、先に進むことを優先する。
その壁をすみやかに越えられるようになりたい。