美術検定2級勉強日記~3級と2級の違い
どんなジャンルの検定でも、3級から上に行こうとすれば、難易度が急に高くなる印象を受ける。
例えるなら、一段ごとに高さが急になる階段を前にするようなもの。
勉強の最初の頃など、自分の身長よりも高く感じられる。
うんと頑張って、ようやく指先がかかるかどうか。
3級でも、正直手一杯だった。
夏から勉強を始めたのに、日本美術と現代美術の多様性にぶつかって唸った。
唸りながら、自分の守備範囲の狭さを思い知った。
でも、特に日本美術は書く範囲を広げるためにものにしておきたかった。
情報を丸のみにしてでも、というつもりでテキスト読みと問題集と格闘して、どうにか・・・(ただし、得意と思っていた時代についての問題で、一問痛いミスをやらかした・・・)
前に間違えたところ、そして2級で範囲が広がること・・・不安の種はそこらにある。
2級の面倒くさい点の一つは、現代美術の展覧会などのイベント、そしてそれに関わったキュレーターについても聞いてくることだ。
例えば、マイクロポップを提唱したのが松井みどり。関連する展覧会は、水戸芸術館現代美術ギャラリーの「夏への扉」。
1992年、レントゲン芸術研究所で開かれた「アノーマリー」展では、椹木野衣が企画。日本のシミュレーション・アートを取り上げ、参加者の中にはゲームデザイナーの伊藤ガビンも含まれていたのが興味深いところ。
でも、最近になって本当に少しだけではあるが、現代アートが面白いかもと思えるようになってきた。
それも、3級から2級に進むに当たっての変化とでも言おうか。
「面白い(面白そう)」という気持ちは、何よりも勉強を促してくる。
そして、そう感じられる機会がこれから増えていけることを。