シナリオ講座で自作を読んだ話
今日は、久しぶりにシナリオ講座へ。
先日書き上げた課題シナリオ(下)を、他の生徒さんたちの前で朗読。
以前は、自分の書いた文を、人前で読み上げる、というのは気恥ずかしかった。
大学でのプレゼンなど、人前で何かする、話す、ということ自体が苦手だったのだ。
だが、今日は良い意味で緊張していなかった。
発表が終わった後で、そういえば自分はこういうパフォーマンスが得意な方ではなかったなあ、とぼんやり思い出したくらいである。
やはり、図書館のカウンターでの接客で揉まれたためだろうか。(最後まで得意にも、好きにもなれなかった)
発表後、他の生徒さんたちからの感想で一番多かったのが、
「葵が主人公っぽい」
「葵が細かく書かれていて、共感できる」
など、葵関連のコメント。
自分としては、日奈とダブル主人公で、互いを羨む二人を対比させたつもりだったのだが。
先生いわく、「日奈は真っ直ぐすぎ」「葵の方が、複雑で葛藤も抱えていて、深みが出ている」とのこと。
他には、葵のハンカチの柄として、ゴッホの〈夜のカフェテラス〉を持ってきたことが、好評だった。
実は、ハンカチの柄としては他に〈星月夜〉や〈黄色い家〉も候補だった。
が、ハンカチを実際に結んだ場面を想像して、やはり〈夜のカフェテラス〉の青と黄色が、一番活きるな、と判断した。
書きながら迷うことは多かった。
シナリオにしがみつく意味はあるのか、などとも思った。
が、今は書いて、書き上げられて良かった、とだけ思っている。
皆の前で読むところまで行けた。
諦めなくて、本当に良かった。