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2021年総括
2021年という年は、色々と思いがけない変化や、学んだことやら、色々あったように思う。
・美術入門書に執筆協力
私にとって、初めての紙媒体。
「ランキング形式」が、クライアント側の外せないポイントだと聞き、「宗教画BEST10」「日本美術BEST10」などとカテゴリー分けするのではなく、「ジャンルや国、時代の垣根を全部フッ飛ばしたら?」と提案したら通った。
「入門書」となると、どうしても掲載作品のレパートリーが偏ってしまうのは悩みどころではないだろうか。
ライター仲間に協力をお願いし、9月に刊行。
私自身は、100人中、20人分を執筆。
同業のつながりは、結構大事。
・Twitterスペースでトーク『美術こぼれ話』配信スタート
Twitterスペースで隔週水曜日の夜21:45~、トーク番組『美術こぼれ話』スタート。
上の『名画BEST100』の刊行を記念して、執筆メンバーを中心にトークをやったのがきっかけで、私が主体の番組をやらせてもらえることになりました。
美術作品や芸術家をめぐる、興味深いエピソードについて、約45分間かけて語っています。
隔週とはいえ、ネタを探すのは毎回けっこう大変だったり(笑)
日頃の積み重ね(ストック)の大切さを、これほど実感したことはない。
次回は、1月5日夜の予定。
資料用画像など、関連記事は、こちらのマガジンにまとめてあります。
参考までに。
・20枚シナリオ
映画に関する仕事、というものに前々から興味があった。
特に、シナリオのストーリー性が、記事を書くのに大いに生きる、と思い、シナリオの勉強を去年から始めたのだが、課題の20枚シナリオがなかなか書けず、「しがみつく意味あるのか」と悩んだ時期もあった。(『名画BEST100』の執筆にエネルギー取られていたせいもあるが)
それでも、何とか意地で、一本仕上げた。
最初の構想から、ずっと変わらなかったのは、ゴッホの作品をプリントしたハンカチを登場させることと、主人公(日奈)がハンカチを盗む、という行動。
それをどうやってインパクトを持って見せられるか。
それにかーなーり、悩まされた。
・ゴッホの記事×2
ウェブ版美術手帖さんと、新しくできたイロハニアートさん、二つのサイトに、『ゴッホ展』の記事を一本ずつ書くことになった。
今年の後半は、これで、かなりエネルギーを食われた気がする。
(中途半端なものを書くのは、自分が許せないし、何よりゴッホが夢の中で怒鳴り込んできそうな気がした)
・新しい目標
原田マハさんの『異邦人』や、あとはライター仲間が京都に移住した、というニュースを聞いた影響か。
プラス、自分も12月に実際に京都に行ってみて、
「何も首都圏に住む事にこだわらなくても良いのでは」と思った。
自分でも気がつかないうちに、色々と限定したり、枠を設定してしまっていることは多いのではないだろうか。
とにかく、今は資金を貯めよう。
そのためにも、2022年も、良い記事を書き、良い仕事をしていきたい。
そして、仕事を通じて得た縁を大切にしていきたい。
皆さんも、良いお年を。