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宮崎勤事件と秋葉原通り魔事件がオタク文化=サブカルに与えた影響を考えてみる


宮崎勤事件こと東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件で犯人の宮崎勤が逮捕されてから35年、秋葉原通り魔事件から16年経ちました。
今回はその事件の影響を語ってみようかと思っています。

なおここで当方が語っているのは全て当方の独断によるものですのでその点はご了承ください


■宮崎勤事件の与えた影響

まず宮崎勤事件の正式な名称は東京・埼玉連続幼女誘拐殺人事件ですがここでは宮崎勤事件と統一します。
この宮崎勤事件では犯人の宮崎勤の自室からアダルト漫画などが置かれた写真がマスコミに広まり、
これがオタク=サブカルバッシングに繋がったのはよく知られている話です。当方も当時は高校三年生でしたが
この事件とその前に発生した女子高生コンクリート事件の影響で行動と交友関係が両親や兄から制限された事は今でも覚えています。
この事件の影響で青年漫画では性描写が自主規制されたり与党・自民党の議員がアダルト漫画などの販売を規制を提言し、
それに漫画家や出版社が反論する表現規制問題が発生しそれは今でも論争となっています。さらに宮崎勤が手にかけた被害者が
少女という事もあってエロチカと呼ばれる少女ヌード雑誌(欧州の児童ポルノ禁止法制定国でも禁止されていない)も廃刊を余儀なくされ、
この事件を契機にキリスト教系団体が現在の児童買春・児童ポルノ規制法の制定を訴え、その10年後に制定・施行される事になりました。
ちなみに当方は児童買春や実在児童による児童ポルノは明らかに児童への性搾取ですから反対ですが非実在児童のアダルト漫画や
アダルトイラストの規制にも反対で全く意味がなく憲法第21条に違反します。またこれ等の団体とは安全保障問題でも意見対立したので
1996年には支持を取りやめた経緯があります。

しかしこの事件で当時のオタクの方々はマスコミからバッシングされ実家にも社会にも居場所を失ったと思ってしまい、
オタクであるのを隠したりした事もあって今のアニメや萌え絵イラストへの抵抗感は強いものがあり、中には表現規制派に転向した人もいました。
多分今のオタクが何かやらかせばまた迫害されるとの保身からなのかもしれませんが米ハーバード大学が
ゲームやアニメが子供の教育に悪影響を及ぼす可能性を調査したところ、その可能性は少ないとの結果でした。
また宮崎勤はロリータ・コンプレックスでもなく少女を大人の女性の代替とみていたと言われています。
しかし当時のオタクだった人は今でもまた迫害されるのではとの恐怖心から保身で表現規制賛成と今の世代のオタクへの
誹謗中傷を続けているようです。

余談ですがベネズエラ出身のテロリストのカルロスはよくフレデリック・フォーサイズの「ジャッカルの日」を持っていたと
言われてるからカルロス・ザ・ジャッカルと言われていますが「ジャッカルの日」を持っていたのはカルロスの存在を通報した人で
カルロスは「ジャッカルの日」を読まなかったそうです。まぁOAS(アルジェリアのフランスから独立に反対した極右テロ組織。
1960年代半ばには消滅した)のテロを極左テロリストのカルロスが学ぶはずもなく。

■秋葉原通り魔事件がオタク文化に与えた影響

次は秋葉原通り魔事件がオタク文化に与えた影響を話してみたいと思います。事件が発生した2008年以降、
秋葉原のメイドブームや萌え絵ブームは衰退が始まり秋葉原でも変化が起きたと言われていますが詳細はソース欄にある
「ねこ将軍と八兵衛」さんの動画を見ていただければ幸いです。今回はその萌え絵文化のその後を追ってみたいと思います。

秋葉原でのオタク文化の衰退に見切りをつけた方々は新しく新天地を求めて地方や海外にその活路を見出しました。
例えばメイドカフェは秋葉原や日本橋(大阪)から千葉、さいたま、名古屋、福岡、仙台などに店舗を開き
オタク関連のショップもそれに追従しました。また海外ではアメリカ、韓国、台湾、カンボジア、メキシコ、タイ、チェコなどに
進出しオタクショップもそれに倣い海外進出、台湾ではそれを多く取り入れたり萌え絵のゲームやショップを開店させました。
今やオタクの聖地は秋葉原から台北にその座が譲られる事になりました。さらに萌え絵文化の「地方分権化」も進み、
一時期騒動にもなった温泉むすめや2005年に鉄道会社の女性社員の設定でフィギュアとして登場した鉄道むすめも
かなり増えて当方も利用する新京成電鉄(来年より京成電鉄と合併して京成松戸線になる予定)や北総鉄道にも鉄道むすめが登場しています。


また松戸市では防犯ポスターに萌え絵が採用されています。これは10年以上前からの試みでした。
また愛知県警察も防犯に女性警察官の萌え絵ポスターを導入しています。
また自衛隊地本でもアニメとコラボしたり萌え絵のポスターを導入しています。
これもオタク文化の地方分権と言えるでしょう。


新京成電鉄ではVtuberの戸定梨香のラッピング列車も今年の6月まで走りました。このように秋葉原の地盤沈下は
オタク文化の地方分権化を推進させる結果となりました。他にも事例はありますがもし見かけたら記事にしたいと思います。

ただこれだけは言っておきたいのはいかなる殺人も認めてはならず、肯定してはならないという事です。


宮崎勤も秋葉原通り魔事件の加藤智大もいずも死刑判決を受けて執行されました。殺人を犯した者には報いを受けるのを
忘れてはならず、まして被害者は罪のないのに犯人に無残にも殺害され、その無念は計り知れません。
当方がホロコーストやポライモスの開き直った正当化に反対するのもそのためです。

最後に宮崎勤事件や秋葉原通り魔事件で亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。

■ソース


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