【感想】シミズくんとヤマウチくん 我ら非実在の恋人たち
本文は「シミズくんとヤマウチくんわれら非実在の恋人たち」(山内尚/清水えす子)についての感想文です。
軽やかで繊細でシフォンケーキのような、どんな味も内に含んで、そのまま実体を変えてしまいそうな軽やかな不安定さと、コミカルだけど誌面にしっかりと線を刻んで清水さんの軽やかな文章を繋ぎ止める山内さんの漫画が絶妙な作品だった。
名前をつけてしまうと取りこぼしてしまう存在について、「非実在の恋人たち」という秀逸なタイトルをつけてラッピングされた本は、どうにかこうにか学生を生き抜いて