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多分私よりズボラな人早々居ないと断言できるリトープス実生栽培記録。

リトープス実生栽培を始めてから暫く経ったけど案外皆生き残ってるので、備忘録も兼ねた振り返りをしていきます。

何と栽培期間中1ヵ月全く世話出来ないという大ハプニングに見舞われましたが、それでも生き残った実生リトープス達のド根性を見て「あれ?この子たちって案外屈強なんじゃないか?」と記事を書くきっかけを頂いた次第です。

■用意するもの

・リトープスの種子(メルカリとかで売ってるよ)
・培養土(私の場合は細粒の赤玉と鹿沼をミックスして少しもみ殻燻炭を混ぜました、面倒だったら細粒の市販多肉培養土とかでいいと思う。)
・ポット(底に穴が開いてりゃ何でもいいよ)
・霧吹き(幼苗期は特に上から水ジャバーすると苗が転がっちゃうよ)
・照明(LED等、プレート型のやつが使いやすい。3000円とかのやつでいい。)

もっと専門的に育てたいんだったら多分調べた方が早いです。
とりあえずこれで現状我が家は育ってます。

■種まき

何に植えたらいいかさっぱり分からないので、とりあえず駄温鉢を引っ張り出してきてそこに土をドサーッと入れて上から種まきしました。

リトープスの種は非常に小さいです、小さいっていうかもう鼻息で飛んでいきそうなゴマ以下のつぶつぶです。
均等に撒くなんて相当な手練れでなければ無理なので、気にせずサラサラとやってしまえばいいです。土に着地してればOK。

蒔き終わったら上から霧吹きなどで噴霧して表土全体と馴染ませます。
全体が湿ったらあとはラップをかけて、空中湿度を維持。
暫くすると緑のちびっこいのが見え始めるので、そしたらラップは外してください。そのままだと蒸れて死にます。

発芽までのLED照射は・・・どうなんでしょうね、私は他の草も同じスペースで栽培してたのでガンガン当ててました。
大体1日12時間、手動で切り替えてるので多少ムラあります。

■発芽~生育

大体10日後、緑のぽつぽつを確認。
種の性質によっては1ヵ月かかる事もあるそうなので、気長に待ちましょう。

ここでラップを外しておきますが此処からは土が乾かないよう注意を払います。腰水にしちゃうのが一番楽ですね。
たまに底の水は換えてやってください、そのままだと腐ります。
もし表土の湿り気が心もとない感じがしたら霧吹きで補います。

絶対上から水をジョウロで掛けちゃダメ、まだ根を張れてないので苗が土ごと流されて全員迷子になっちゃうので地道に霧吹きしてください。

日に日に緑の粒がデカくなって、遅れて発芽した子も追いかけて出てきます
多少溶けたりしますが、一喜一憂することなく淡々と日々の世話をしましょう。

1ヵ月も経つとリトープスっぽくなってきます、ただこれ写真を見れば分かりますが細粒サイズの用土の粒と比べてこのサイズなので凄い小さいです。

生育は非常に遅く、正直リアルタイムで育ててる感は皆無。
それでも写真で見比べれば確実に大きくなってますから、全然大きくならないよ~となっても投げ出さず水をやり続けてください。
枯れてなければ絶対デカくなってますから、焦らないで。

■ここで大事件が起きる

何とここまで来て、体調が急変。
持病の双極性障害の鬱が襲来、しかも結構デカい波が想定した時期よりも大分早く来てしまいました。

そこから1ヵ月、LEDも水も全く世話出来ない状況になりました。
当たり前ですよね、ベッドから起き上がれなければライトも付けれないし水もやれない。

そんな状況で1ヵ月が過ぎ、底を抜けた頃にのそのそと起きあがり半ば絶望を抱きながらリトープスの鉢の中を覗き込んだわけです。
どうせもう奴らは溶けて何もない虚無の鉢が取り残されているんだ、きっとそうだ。そんな100%の諦めで覗いたのをよく覚えています。

い、生きてる・・・。
何という事でしょう、最初の頃のような緑のじゅうたんは消え失せていたもののポツポツと何株が残っています。

合計12株、何でもないですよみたいな顔で平然とそこに居ました。

これ、多分LEDがタイマー式で無いのが功を奏した気がします。
水も無しにカラカラでLEDが当たれば水分は更に失われきっとこの子たちも干からびて溶けていた事でしょう。

光すらも遮断されたことである種の休眠状態になり、土の中のわずかばかりの水を吸いながらじっと耐えていたんだと思います。
なんてこった、奴らは私の何倍も強かった。

それからLED点灯を再開、1日1時間からじわじわと時間を伸ばしていき今では以前と同じ12時間の照射で全員元気に暮らしています。

健全に育てられてれば生存率は更に高かったと推測されます。
それでも、こんな滅茶苦茶な事をしても(意図してやったわけではないですが)100粒蒔いたうち12株生き残るってすごい確率じゃないでしょうか。

リトープスって、案外強い。
この事件をきっかけにリトープスにとても強く惹かれました。

今はめげずに次の種を準備中、合計500粒をポイントで格安入手したので性懲りもなくズボラ方式で撒く予定です。
気難しそうで手が出せない!って方も、これを機に一発試してみるのも良いかもしれませんよ。


そんなわけで、草界隈の恥さらしみたいな栽培記録なのでした。
次こそは緑のじゅうたんを維持するんだ、鬱あっち行きなさい。シッシッ。



2024/10/07 Az

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