かっこよくなれない27歳の幕開け
ああ、かっこよくなんてなれない。この歳になっても、だ。
先日27歳になった。たくさんのお祝いと、わざわざ当日会いにきてくれた友達と、温かいサプライズを受けて無事にひとつ歳をとった。
歳をとる前日、次の本業が決まった。就活ぶりにスーツを着て、新卒ぶりに理学療法士に戻ることになった。そうして迎えた誕生日からわたしは、自分の弱さに向き合っている。
ライターは副業でやることにしている。でもひとりでいくら考えたって、方向性がなかなか決まらない。ライターを通して何がやりたいか、なんて分からない。そもそもライターとして本来書かなければいけない、情報自体に興味がないことが問題。
でもそれも含めて、市場調査をしたり、アポ取りをしたり、営業をしたり、自分がしたことないことやしたくないことだってしなければいけない。それが、自分の力でお金を稼ぐことだ、ということをライター業を知ってから何年も反芻し、何回も挫折している。
固定概念で足が止まってしまうし、解像度高く目標を定めることだって苦手だし、適切な努力をすることだって、そう。
やりたいことだけが仕事になるなんて思ってないけれど、始めるときはこんなにも苦しいのね、なんてことを思う。
もう、あなたに、まだなにもやっていない、かっこわるいわたしを見てほしい。かっこわるい姿を見られて恥ずかしいと思えている自分を大切にしたい、とすら思う。
久しぶりに会った友達に、堂々と自分のことを話せる人間になりたい。
今こんなことを頑張っていて、こういう価値を提供できる人間になりました、って胸を張れる人間になりたい。
社会人5年目、まだ何者でもない自分。
恥ずかしいよ。
誕生日を祝ってくれる人がいること。
学んできた貴重な経験を
提供してくれる人がいること。
飢えないようにご飯を
用意してくれる人がいること。
こんなにも人に恵まれながら、受けとった愛について思いを馳せる。
わたしはこの愛をどう返せるのだろうか。
どう返していきたいのだろうか。
こんがり日に焼けてしまった肌。楽しかった再会はあっという間に過ぎ去った。もう少し一緒にいたい、は叶わない。わたしが追いかけられる人間になる、しかない。
こんなにそわそわとするのはいつも夏だ。頭の中はずっと抽象的で、暗闇を手探りで徘徊しているみたいだ。
早く、光がほしい。
どうしてもかっこよくなりきれない、27歳の幕開け。
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