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大好きな2人へ、結婚式のあとの詩(うた)。



先日友達の結婚式に行った。大好きな、家族みたいな友達夫婦。大好きなみえのおうちを営む夫婦。3年前出会って間もなく、一人暮らししながら半分はみえのおうちに住んで、引っ越して離れてからも何回も通って、数えきれないほどの時間を過ごした。楽しいときは思う存分笑い合った。本当につらくて引き裂かれそうな思いのときは一緒に泣いた。そんな3年間を走馬灯のように思い出して、わたしは泣いた。それが挙式での出来事、2回目の涙。これからを一生一緒に過ごすと誓い合う2人を目の前にして、わたしは心から安心したのだ。1回目の涙は、結婚式と並行して行われていた彼らの個展にて、彼らがこの日までを記した日記を読んだときだった。去年の夏、あの出来事を思い出させる彼女の文章を読んで、全てが蘇ってきて、ああ忘れたくない、と泣いた。綺麗事にも他人事にも思いたくない、もしかしたらわたしもそうだったかもしれない、だからこそ今日を大切に想える、と再確認した。

ああ、忘れたくないな。

2人のために半月かけて書いた友人代表スピーチ(手紙)は、想像以上に、2人だけじゃなくゲストの何人かにも良かったと声をかけてもらって、想いはちゃんと届くんだと感じることができたし、自分の言葉をまた信じ直すきっかけにもなった。なにより2人に届いたことが嬉しかった。嬉しかったんだよ。大役を任せてくれてありがとう。この空間も、こうして2人と、2人を通して仲間と出会えたことも、2人からインスピレーションを受けた時間も、ああ、忘れたくないな。わたしがわたしであることを、信じたいと思えたんだよ。だから、忘れたくないんだよ。



たしかなことはなにもない。一生忘れないことなんてない。きっと、そんなの無くて、それでも0.1%でも可能性があるのなら、信じたくなるのが人間らしさというものだろう。わたしはそんな人間らしい人が好きなのだ、人間らしく浮いたり沈んだり、それでも生きたいと、高らかに宣言しちゃう人が好きなのだ。わたしは去年の冬に結婚式をしたとき、そんな気持ちだった。この人と生きると、宣言した。わたしは生きたいのだと、大勢の大好きな人の前で、宣言した。大好きな人の結婚式に参列したらまた同じ気持ちになった。結婚式って、もしかしたら「わたしたちはこれからも生きる」宣言の場???そうだといいな。


本当に、おめでとうね。最高だったのは言うまでもないので、最後のお礼にこのエッセイを贈ります。

アズ




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アズ
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