映画館で映画を観るということ
映画は映画館で観る派?
それともおうち派ですか?
私は断然映画館で観る派です。
映画が好きっていうよりも映画館が好きなんだと思います。
映画好きと自負できるほど役者や監督に詳しくもないし、名作と言われている作品の中でも観ていないものが多いから。
でも日常生活の中で「うわーーーっ」てなった時には、真っ先に上映情報を検索して、気づいたらオンラインチケットを予約しちゃってるくらいなので、「映画館で映画を観る行為」は私にとって最高のデトックスなのかもしれません。
昔に比べて公開からレンタル解禁されるまでの期間が凄く短いし、NetflixやAmazontvの普及でいつでもどこでも映画が観れることもあってか、わざわざ映画館に足を運ぶ人は減っているらしいです。
(引用元:http://www.garbagenews.net/archives/2034792.html)
スッピンでも、ご飯食べながらでも、誰かと寄り添いながらあーだこーだ言いながらでも、自由に自分のペースで映画を楽しめるのはおうち映画の醍醐味。
ストーリーについていけない時は巻き戻せるし、トイレも我慢しなくていいし「快適」に映画を観るのは断然おうち映画かもしれません。
でもやっぱり「映画館で映画を観る」ってとってもいいんだよなぁ。
大きなスクリーン、迫力ある音響で観る映画の没入感は、おうちではなかなか味わえない。
予告が終わって、幕が開くときに観客が「いよいよか」と言わんばかりにちょっと姿勢を正して空気が張り詰めるあの瞬間もたまらなくワクワクします。
そして、映画館とおうちが明らかに違うのは、「同じ映画を同じ時間に同じ場所で見ている」という共通項を持った、大勢の人と一緒にいるということ。
一人一台スマホを持っているのが当たり前な世の中で、他人と同じ方向を向いて、一つの画面を長時間眺める機会って、なかなかないですよね。
自分以外の人たちは、他人のようで他人じゃない。同じ映画に興味を持って、同じ時間に同じ場所に集っているから。すごく運命的な関係だと思うんです。
だからといって、観終わった後に誰かに話しかけるような野暮なことはしませんが、席を立つ人たちを観察しながら「この人たちは、どんなことを考えてるんだろう…ああ気になる!」と悶々するのがとっても楽しいのです。
(filmarksに同じ時間帯にレビューしてる人を発見すると、もしや…!て思っちゃう)
「『映画ひとりで行く』って言うとさ、『え!? 映画ひとりで行くの?」って言うバカいるじゃん?」「ほんと殺してやろうかと思う!」
「(ひとりで行くのは)基本だろそんなもん!」
というライムスター宇多丸さんには同意見で(殺してやろうとは思わないけど笑)よっぽど趣味の合う恋人や友人とでなければ、基本映画館にはひとりで行くことが多いです。
でもやっぱり、観終わった後に湧き出る色んな考えを誰かと共有したい!ってすごく思うことが多いので、映画を介したコミュニティができる場所があったらいいなぁって最近思ってます。「◯◯について話す会」とかそういうのじゃなくって、映画鑑賞後、話したい人だけが自由に話す、みたいな。踊りたい人は踊ってて、飲みたい人は飲んでる、みたいな自由な空間。
自由なコミュニケーションができる場所があったらいいなあ。映画フェスとかもあるけど、もう少し他人とのコミュニケーションが、ちょうどよく生まれる場所がほしい。あるのかな、探してみよう。
映画は「ちょっとだけ自分をアップデート」できるものだと思います。
映画を通して社会問題を考えたり、異国の文化を知ったり、最新技術を体感したり、日常では味わえないスリルを味わったり、史実を学んだり、未来を想像したり…。
もちろんたった2時間そこらで、あらゆる問題を深く考えることは不可能だけど、映画を観ると、ちょっとだけ自分がアップデートされる。そんな映画をこれからも映画館という特別な空間で観ていきたいなぁと思います。
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