マガジン

  • ライティング・ミレニアルズ

    • 41本

    長谷川リョー、オバラミツフミ、梶川なつこ、小池真幸、井下田梓の5名からなるチームによる共同マガジンです。 特定のテーマについてリレー形式でnoteを更新していきます。(たまにゲスト寄稿者を呼ぶかも?) 今月のテーマは【チーム長谷川で働くということ】です! (毎週水曜日更新)

  • 毎日note〜現在おやすみ中〜

    毎日決められたお題について書いていくnote。 書く練習でもあり、心の解像度を上げていくための場所。

  • 小原課題図書(の追っかけ)

最近の記事

「戦争反対」の一歩先のマニフェスト

新年早々、世界が騒がしくて、緩やかに軋んでいる。 オーストラリアの森林火災やゴーン氏の会見もショッキングだったけど、何よりもみんなの心をざわつかせているのは、イランとアメリカの対立模様だろう。 1月2日夜(現地時間)にアメリカ軍はイラン、そして中東においての重要人物イラン革命防衛隊のソレイマニ司令官を殺害した。 3日夜のTwitterでは(日本以外の世界各国で)#WWⅢ がトレンド入り。 8日未明、イランはアメリカ軍などが駐留するイラク西部のアサド空軍基地と北部のアルビル

    • 「忘却」と「進化」に折り合いをつける

      長野は八ヶ岳、野辺山にある秘密基地にきている。 子どもの頃は毎年遊びに来ていたけれど、大人になってからは来る頻度も低くなっていて、2年ぶりに来たかもしれない。 ダイナミックな八ヶ岳の麓、ただただ自然だけが広がっている。 到着して車を降りた瞬間、思わず深呼吸をして吸い込んだ緑のにおい。雨上がりの湿った土のにおい。最高だ。 「自然を愛でる」っていうことばがあるけれど、自然は“嗅ぐ”ものなんだと思った。 東京、特に都会にいると、あんまり良いにおいがしない。排気ガスのにおいや飲食

      • 大人ってなんだろう。正解のない人生で目指したい「理想の大人像」【#8:「 #思い出の映像作品 」】

        「大人ってなんだろう」 人類の歴史の中で、幾度となく繰り返されてきたであろう究極の問い。 この答えに対して自信満々に答えられる人って、果たして存在するのでしょうか? 試しにGoogleの検索窓に「大人とは」と入力してみます。 もし誰かにパソコンを見られたときに、予測変換を見られたらとても恥ずかしいので、変換履歴はそっと消す。 “大人とはなにか”がわからないくせに、自分のプライドを守る“大人っぽい”術だけは自然と身についてしまったようです。 「大人とは」というクエ

        • たった一回の人生では語れないもの

          子供の頃、「いい大学に入っていい会社に入ることがあなたにとって幸せだと思うから勉強をしなさい」と言われ続けてきた。 幼いながらに「自分の幸せ」を定義されることがすごく嫌だった。 とにかく親の定義する「幸せのルール」を壊したくて、大学には行かず、とにかく反抗をし続けていた。 結果として大学に行かなかったことはとても後悔しているし、大きなコンプレックスにはなってしまったけれど、別に私は不幸にならなかった。 母親の決めた「幸せのルール」はあくまで母親が駒を進めてきた人生ゲームの中で

        マガジン

        • ライティング・ミレニアルズ
          41本
        • 毎日note〜現在おやすみ中〜
          24本
        • 小原課題図書(の追っかけ)
          2本

        記事

          「伝わる」文章に必要なこと

          「蝶のように舞い、蜂のように刺す」 軽やかなフットワークと、鋭いジャブで相手を的確に仕留める伝説のボクサー、モハメド・アリが自身のことを評した言葉だ。 軽やかなフロウで韻を踏み、的確な言葉で相手を刺すラップバトルでよく使われているビート、SOUL SCREAMの「蜂と蝶」のリリックにもこの言葉が使われている。 今年のはじめ、「谷川俊太郎展」で改めて彼の作品を読んだとき、彼の紡ぎだす言葉はまさに「蝶のように舞い、蜂のように刺す」ようだと感じた。 思わず声に出して読みたく

          「伝わる」文章に必要なこと

          初対面でアドリブをどれだけ交わせるか

          合コンが苦手だ。 というより、出会いを目的とした男女が集まる場所がとても苦手だ。 業界人の集まるハイエンドなバーとか、ダサめのEDMがかかっているようなクラブとか。 そもそもそういう場所にあまり行ったことがないので、完全なる主観というかイメージなんだけど、そういう場所ではみんな同じような会話をしてるから。 「好きな食べ物は?」とか「どんな仕事をしてるの?」とか。 汎用性が高くて相手が誰でも通用してしまうような、誰かが作ったセリフをみんなが使っている。 仲を深めていくなかで、意

          初対面でアドリブをどれだけ交わせるか

          永遠に議論されているあのテーマについて

          男女の間に友情は成立するのか。 永遠に語られるテーマだけど、多様性が叫ばれているこの時代にこうした議論をするのならば「性の対象である他人との間に友情は成立するか」という議論の方が正しいかもしれない。 ノンケの友人に片思いをしていたゲイの友人は、自分の想いを彼に打ち明けたら友情が壊れてしまうことを危惧して思い悩んでいた。 私が人生で初めて告白されたのは高校一年生の春だった。 高校生になって初めて持たせてもらった携帯に、中学時代に隣の席だった男子から届いたメールには「ずっと好き

          永遠に議論されているあのテーマについて

          「違い」を愛でていくこと

          一般的に男性は物事をシンプルに考え、女性は複雑に考えるものだという。 個人差はあると思うけれど、自分や周りの人を思い浮かべるとだいたい当てはまっているような気もする。 思考回路が違うから「男女は分かり合えない」なんて言われているけれど、きっとそれはお互いがそれぞれの「違い」に向き合っていないからだ。 男と女は全然違う。 違うからこそ、自分にはない「素敵なところ」に目を向けるべきだ。 とはいえ、こと恋愛になると、なかなかそれが難しい。 きっと近しい異性に対しては、自然と自

          「違い」を愛でていくこと

          「男女平等」なんてありえない。

          毎日note :【大テーマ】男女【小テーマ】平等 「男女平等」って言葉を聞くといつも違和感を感じてしまう。 平等とは、立場や能力に関係なく皆同じように機会が与えられて同じように扱われること。そもそも生物学的に男女は違うことが多すぎるのに「平等」に扱うってなんだか変だ。 どちらが上とか下とかなくて、ただ単純に男と女は「違う」から。 「男だから」「女だから」というように、性別の違いによってチャンスが与えられないということはあってはいけない。 でもなんでもかんでも「男女平等」に

          「男女平等」なんてありえない。

          自己表現としてのファッション

          毎日note :【大テーマ】好きなもの、ことについて【小テーマ】好きな服 ボタンがひとつだけ色の違うネルシャツ 裾がアシメントリーになっている無地のニット。 一見するとシンプルなのに、ちょっと癖のある洋服が好き。 洋服は、一番身近な自己表現だと思います。 トレンドを追い求める人は「皆と同じ」が好きだし、 奇抜なファッションが好きな人は「個性」に重きを置いている。 ユニクロや無印で全身をかためるシンプル派の人は「効率」や「機能性」重視の人だったり。 「激しい自己主張は苦手

          自己表現としてのファッション

          美味しい時間

          毎日note 本日のテーマ:#好きなもの、ことについて「好きな時間」 美味しいものを食べている時間が好き。 ひとりでも、みんなでも、レストランでも、自宅でも。 美味しいものが自分の一部になるって、素晴らしいことだと思う。 日々の生活の中で、ニュースや読書、テレビや映画、人との出会いによって、考え方や価値観が変わって人間は変化していく。 でも実際に、体を作る血となり肉となるのは食事だけ。 読書をしなくても死ぬことはないけれど、食事をしないと死んでしまう。 当たり前だけど、生

          美味しい時間

          思考のスイッチを押してくれる物語

          毎日note 本日のテーマ:#好きなもの、ことについて「好きな物語」 愛とはなにか。死とはなにか。人生とはなにか。そして信仰とはなにか。 多分一生かかっても答えが見つからない深いテーマを題材にした遠藤周作の「深い河」という小説が人生で一番感銘を受けた物語。 初めて読んだ時、涙が止まらなくてもう3回くらい読んでいて、そして物語の舞台となっているガンジス河には、絶対行かなきゃいけない気がしている。(とっても暗い女だと思われるのであまり人に言わないようにしてる) 物語のテーマが

          思考のスイッチを押してくれる物語

          ただそこに在る場所

          本日のテーマ:#好きなもの、ことについて「好きな場所」 「好きな場所」と言われて思い浮かぶのは間違いなく映画館。 でもこちらでもこちらでもその理由を書いてきたので、今回は2番目に好きな場所について。 海が好きだ。 夏の晴れた日、光がキラキラ踊る海。 嵐の日、大きな波がうねり、荒れ狂う海。 天気や季節で表情が全然変わるけど、どこにも行かず、ただただ変化を受け入れている。 自己主張をするわけでもなく、「ただそこに存る」海を見ていると、流されやすい自分が恥ずかしくなる。 環境

          ただそこに在る場所

          記憶に残る甘ったるさ

          本日のテーマ:#好きなもの、ことについて「好きなスイーツ」 「好きなスイーツはこれです!」といえるほど、普段甘いものを食べることがないのだけど、たまにちょっといいお値段のスイーツを食べると、とっても幸せな気分になる。 サダハルアオキのケーキ、ダロワイヨのマカロン、イナムラショウゾウのチョコケーキ、この間初めて行った穴場のパティスリー、エムコイデのケーキ。 和菓子でいうと、鈴懸のいちご大福も美味しかったなぁ。 こうして並べるとスイーツ食べ歩きをしているみたいだけど、どれも

          記憶に残る甘ったるさ

          満月を見上げて思うこと

          子供の頃、月には本気でうさぎが住んでると思ってた。 人は死んだらエレベーターで天国に行くと思ってたし、キリスト教の幼稚園に通っていたときはお祈りをしている手の中に神さまがいると思って必死に目を凝らしてた(しかもなぜか仏様のビジュアルを想像してた)。 そんなメルヘン野郎だった私も大人になった。クレーターの影がうさぎに例えられていたことも、人は死んだら燃やされてしまうこともわかったし、神さまに関してはもはやその存在も信じていない。 現実を知りすぎて世の中を斜めに見てしまう自分に

          満月を見上げて思うこと

          ずうっと大事にしたい感覚

          よく晴れた日の青い空、焼きたてのパンの香り、熱気を孕んだ夏の夜、お祭りの後の切ない帰り道。 小さい頃からずっと変わらず好きな感覚がある。 飽きっぽい私が、ずっと好きでいるものってそういう感覚しかないかもしれない。 そういう感覚に対しては、見返りも求めないし、意識もしないし、自然に訪れるものだから。 色んな人に出会ったり、新しいものを見たり、感じたりしていく中で、価値観はどんどん変わっていく。 そんな中でも「ただ淡々と、ずうっと、愛している」感覚ってすごく尊い。 そういう感

          ずうっと大事にしたい感覚