【4192】スパイダープラス 銘柄分析
①事業内容
スパイダープラスは、建設業やメンテナンス業の作業負担を軽減し、時短と効率化を叶える施工管理システム「SPIDERPLUS」の開発・販売を行っている企業です。
②業績
スパイダープラスの最新の業績は、2022年12月期の経常損益が21.5億円の赤字。しかし、2023年12月期は7.3億円の赤字に赤字幅が縮小する見通しです。
1四半期も予定通りの進捗。
売上、販売数などは右肩上がり。販管費は減少と予定通りとのこと。
③財務状況
先行投資によりもあり、総資産は減少傾向だが、自己資本比率は77.5%、有利子負債倍率は0.12倍と健全性あり。
④ストーリーや材料
「IT導入補助金2023」のIT導入支援事業者に採択。同社のサービスが政府からも認められたことで、新規顧客の獲得や既存顧客の満足度向上に貢献すると期待される。
海外展開の順調さ(ベトナム、タイを中心)
⑤リスクや懸念点
情報セキュリティの確保に関するリスク。
建設業界の景気動向に関するリスク。大手建設が来期の減益を予測。
⑥主要顧客
スパイダープラスの主要顧客としては、建設業やメンテナンス業の企業が挙げられます。同社の主力商品である建築図面・現場管理アプリ「SPIDERPLUS」は、現在約1593社・6万ユーザー(2023年3月末現在)のお客様に利用されています。同社のウェブサイトには、導入事例として以下のような企業名が掲載されています。
大成建設株式会社
東急建設株式会社
日本電気株式会社
東京電力株式会社
日本航空株式会社
これらの企業は、スパイダープラスのサービスを図面や写真の管理、工事写真の撮影、現場施工管理などに活用しています。
⑦競合他社
スパイダープラスの競合他社としては、以下のような建築図面・現場管理アプリの提供企業が挙げられます。
株式会社モバイルクリエイト:「現場の達人」という施工管理アプリを提供しています。図面や写真の管理、工事日報や安全管理などの機能があります。
株式会社ワークスアプリケーションズ:「Works Mobile」という文書管理システムに「図面管理」という機能を追加した製品を提供しています。図面の閲覧や編集、コメントや印刷などの機能があります。
株式会社ハウジングテック:「現場ナビ」という施工管理アプリを提供しています。図面や写真の管理、工事日報や見積書などの機能があります。
⑧市場規模
建築図面・現場管理アプリの市場規模については、正確なデータは見つかりませんでしたが、以下のような情報がありました。
建設業界における住宅領域の市場規模は約15兆円で、リフォーム・リニューアル業界の市場規模は約5兆円である。これらを合わせた20兆円が、建築図面・現場管理アプリのターゲット市場となる。
施工管理アプリの導入率は、2019年時点で約**10%**である。しかし、2020年以降は新型コロナウイルスの影響でテレワークやオンライン化が進み、施工管理アプリの需要が高まっている。
スパイダープラスの売上高は、2020年度に約6億円であった。同社は2023年度には売上高を約30億円にすることを目標としている。