「明け方の若者たち」は、誰もが一度は共感できる要素がある映画だった。
みなさんこんばんは。
わたしの新年一発目の映画、「明け方の若者たち」を見てきました。
数年前から何がきっかけかは忘れましたが、
カツセマサヒコさんの紡ぐ言葉や作品が大好きで、
インスタでもリプで勝手に感想を送りつけたりしています。
(すみません(笑))
そんなカツセさんのデビュー作が原作となったこちらの映画ですが、
北村匠海さん、黒島結菜さん、井上祐貴さんが出演しています。
映画の公式サイトを貼り付けておきますね。
早速この映画を観て感じたことを書いていこうと思います!!
ネタバレ注意です!!
とにかくリアルすぎる生活感がすごい。
舞台となるのは明大前、下北沢、高円寺。
個人的には身近なエリアもあるので、「あ、ここ知ってる!」となり面白かったのもありますが、やはり学生〜若手の社会人くらいまでが多く住んでいるエリアなので馴染みのある方も多いかと思います。
この映画では店の名前やアパートの名前などをわりと大きめに映すので、なんだか生活感というか、リアルな誰かの人生のワンシーンを見ている気持ちになりました。
歩道橋も、あえて「明大前」と書いてあるのが見えるように撮影していたり、電通やフジロックという言葉が出てきたり。
自分の身の回りにあるものを映画で目や耳にすると、こんなにストーリーに入り込んでしまうのか、と実感した気がします。
彼らの「こんなはずじゃなかった」には、小さな希望が隠れている。
映画の中で何度も、「こんなはずじゃなかった」というセリフが出てきます。
わたしにとって、この言葉を発してしまうと、自分の過去の選択が誤ってしまったようで嫌いな言葉でした。要はわたしにとっては「自己否定」の言葉です。
この映画では、自己否定ではなく、どこか「希望」を含んでいるんですよね。
北村匠海さん演じる<僕>は、印刷会社で企画チームにいきたかったけれど、総務部に配属されるこんな「今」を想像していませんでした。
黒島結菜さん演じる<彼女>は、夫がいるにもかかわらず、夫に横顔が似ている<僕>を逆ナンし、夫が海外転勤から帰ってくるまでの期間限定の恋愛をする「今」を想像していなかったでしょう。
ほかにも「こんなはずじゃなかった」というシーンは出てきますが、
彼らはどこか、こんな「今」でも少し納得しているところがあるというか、こんな「今」も自分たちらしい、と感じているようにも見えました。
一種の「希望」とも言えるでしょうか。
これでも自分たちなりに楽しんでいて希望をもって生きているように見えました。
親友が気づかせてくれることって、結構ある。
このストーリー、<僕>を支える親友・尚人の存在が、かなり大きな存在なんです。
新卒で配属されてから、ここは自分の居場所じゃない、と感じることの多い<僕>にちゃんと共感しながらも、
「まあでも環境のせいにしないで実力つけなきゃだよな~」とか、
「失恋を機に、めちゃくちゃかっこいい男になろうぜ」とか。
上からでもなく、下からでもなく、
「一緒に乗り越えよう」
っていう、同じ目線で会話してくれる親友が、尚人。
このキャラクター設定が本当に最高でした、、、
短い映画の中で、且つ主演2人よりも少ないシーンのはずなのに、尚人の放つ言葉のおかげで<僕>が何とか立ち直ったり、前向きになれたりします。なんという親友の存在感、、
社会人になってもこういう心から感謝すべき友がいるって、本当に貴重なことですよね。
わたしも一生、親友を大事にしていきます!!
ほんとに人生捉え方次第。
最後に。
これは最近感じることなのですが、映画とも少しリンクしたので書きます。
暇な方だけ読んでください。(笑)
大人になり、当たり前のように就活をし、職に就く。でも今、想像していた未来とはだいぶかけ離れた場所にいるとする。
でも人生の残された時間は、どんどん短くなる。
「今が人生で一番若い」んですよね。
(UVERworldのForever Young、聴いてみてください(笑))
だから人生で一番若い日の今、「なんか違う」と不機嫌になるんじゃなくて、
想像していた未来を何度でも軌道修正して、何度でも描きなおしてスタートを切って、
「こんなはずじゃなかった」から「こんな今も悪くない」と思えるようにできたらいいなと思うんです。
わたしは小見出しで書いたように、ほんとに人生なんて自分の捉え方次第で、何倍も何十倍も幸せを感じることができると思っています。
そのために少し頑張りすぎていた目標を低く設定しなおしてもいいし、
こうなる運命だったと、素直に自分を肯定してあげてもいい。
なんだか自己啓発っぽくなってしまいましたが、
「明け方の若者たち」を観ていて
自分が新卒時代に無駄に落ち込んだり負の感情に押しつぶされそうになったときのことを思い出し、
いい意味でもっと楽に生きよう~と、自然と楽観視するようになりました。
全くえらそうなことは言えませんが、、
もっとみんなが「今」を愛おしく、大切に、
人生のマジックアワーだと感じながら生きられますように。
最後まで読んでいただきありがとうございました!!