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8年目フリーランスが社員転職する話。

この度9月より、7年強のフリーランス生活をお休みし広報職で社員転職することになりました。
私自身の属性としては40歳目前、小学生二人と1歳児がいるワーキングペアレントであり、お世辞にも社員復帰するのに万全の環境とは言えません。それでもなぜこの選択をすることにしたのか、まとめました。以下のような方の参考になれば幸いです。

・転職を考えているワーキングペアレントの方
・フリーランスの働き方のリアルを知りたい方
・フリーランスから社員に転職することを検討している方
・働き方を変えたいと考えている方

転職を考えたきっかけーこれまでの働き方を振り返る

業務委託から社員への働き方の変更を具体的に考えた始めたのは、1年ほど前の23年夏ころです。
そもそも数年前から、2023年頃に正社員になれればと考えていました。理由は第二子が小学校に入学するタイミングだったため。
我が家の場合、保育園と自宅が少し遠かったのですが学童ではその距離が短くなります。時間的にも融通が利きやすくなるので社員に戻ろうと思っていました。
では、なぜ業務委託ではなく社員だったのか。それには以下2つの理由がありました。

①業務委託が請け負うべき仕事についての私見

私は7年強業務委託として働いてきて、

業務委託とは、
○スキルや経験を活かして
○そのプロジェクトを成功させるため、あるいは目的を達成するために
○クライアントの満足するクオリティで
○何らかのアウトプットをする働き方
であると考えています。

そして、そのアウトプットさえクライアントのクオリティを満たしていれば、ある程度時間や場所の自由さを手に入れられる働き方でもあります。

その際、自らのスキルや経験を商品化でき、かつその商品価値が上げられなければ業務委託として継続は難しいというのが私見です。

※ここでいう商品価値の上昇は、自分がスキルを向上させたり経験を積み体系化させることにより、品質があがることを踏まえています。

一方、私自身の仕事を振り返ったとき、
⚪︎自分の仕事を明確に商品化できてない(だからクライアントと対等になれていない)
⚪︎自分のコアスキルが不明瞭になっている
と感じました。

業務委託として働いていて、もしこのような思いがある方は、一度ご自身の業務を棚卸しされてみてはいかがでしょうか。
その上で、ご自身の強みやコアスキルで今後も案件をもらえそうだ、クライアントと比較的対等にお付き合いができそうであれば業務委託は続けられると思います。

なお、ハラスメントとかは絶対だめです。そうではなく、スキルや経験等で、クライアントの事業の話が対等にできて、必要な提案ができるという意味の「対等なお付き合い」です。

一方、それが現状では難しい場合、今後のキャリアを考えると良いかもしれません。少なくとも私はこれに該当すると感じたのです。

後述しますが、私の業務委託でのキャリアのスタートはアルバイトからの脱却が理由だったこともあると思います。
未経験業務へのジョブチェンジで、がむしゃらに7年やってきました。そのときのチャンスだったり、クライアントが必要であろうと思ったものにどんどん手を挙げたので様々な経験を積ませていただいたのは本当にありがたかった反面、自分が何屋さんなのか、自分でもわからなくなってしまったんです。

この事実に気づいたとき、まずい、と直感しました。
ぶっちゃけて言うと、報酬もさほど上がってないということからもその「まずさ」が更に切迫したものに感じたのもあります。

これからの10年は、自分が本気になれるコアスキルをしっかり育てよう、そのためには新しい挑戦や未経験業務にもトライしやすい環境が良いだろう。
そう考えた結果、正社員への転職が選択肢に浮かびました。

②これまでのキャリアの振り返りとキャリアの将来像

私が業務委託の仕事を始めたのは2017年の5月です。
2015年の第一子産休明けから2016年に娘が生まれるまでは、アパレルの本社内勤業務でのアルバイトとして雇用されていました。

新卒の会社に出戻った形でのアルバイトだったので、仕事の内容はわかっていてある程度はできていたと思います。ですが、子供の体調不良での欠勤も多く「出社できないなら社員化も難しいよね」というテンションでの待遇でした。(コロナ前だったので、リモートワークという言葉すらマイナーな時代でした)

このままだとキャリアの広がりはない。このままアルバイトのおばちゃんとして過ごすのか。それとも何かアクションを起こすのか。
そんな時にまずは登録だけ、と面談してもらったのが、当時サービスローンチしたてだったキャリーミーでした。

そこで紹介されたクライアント様と、キャリーミーのオウンドメディアで、産休・育休明けから週1日程度ライターとして業務委託の仕事を始めました。

「アルバイトとして、なんとなく労働力を時間で提供する」という働き方を脱却し、キャリアを作り直す。子育てと両立しながら、ライティングからスタートし、自分ができるスキルを広げ、育てていく。
こんな思いで始めたことだったので(当時は働き方が柔軟な企業も少なかったこともあり)業務委託での働き方にならざるを得なかったのです。

とはいえ、業務委託でスキルがないとなると、納品に足るレベルに引き上げられるようライティングの勉強をし、アウトプットし続けるしかありません。本を読み、ネット記事を読み、オンラインセミナーや1日セミナーなど、子育てと両立できる範囲でキャッチアップを続けながら走ってきました。

それらがどうにかなってくると、ライティングの面白さに目覚め、2018年にはアパレルのアルバイトを退職。派遣社員として週2-3日社内報の立ち上げやインタビューライティングなどの経験をさせていただきつつ、業務委託としてもキャリーミーやクライアント先で広報やマーケティング業務などにも手を上げていきました。記事執筆だけではなく、アプリ運営補助・SNS運用・広告運用・広報・ウェビナー・イベント・展示会…BtoB/BtoCマーケティングの様々な施策に携わらせていただきました。

ライティングの時と同様、これも初めての業務ばかりです。人、書籍、SNS、ネット記事、セミナーなど、関係のありそうなものをがむしゃらに受けつつアウトプットを続けてきました。

2021年に派遣社員をやめたことに前後して、キャリーミーと並行して複数の媒体・クライアント様で執筆活動や採用広報活動などをさせていただいていました。

ここまでどうにか走ってきましたが、業務委託の働き方は原則プロジェクトベースであり、自らの商品(=スキル、経験)を売っていくものであると私は考えていたため、だんだんと違和感を感じるようになってきました。

それが先述の
・自分のコアスキルは何なのか?
・このスタンスのままで業務委託を続けていくのか?

ということ。

キャリーミーでは第三子産休前までの1年ほど、マネージャーを務めさせていただいた時期もあったのですが、業務委託でマネージャーをするには純粋なコミットメント量が必要であり、そこにもジレンマを感じるようになっていました。

40歳を目前にして、自分のキャリア・スキル・経験の手綱を、自分で握りなおすために。
業務委託ではなくあえて社員になって、一から、チームの中で業務をし直そう。
と思ったんです。

とはいえ、こんな理由もあった

なーんて、それらしいキャリアの理由を色々言ってきましたが、単純に
業務委託って、色々損じゃない?(個人の感想です)
と思ったのも事実です。

特に第三子出産に際し、産休育休時に手当がないとか、国保が免除されないとか(今は免除始まったんでしたっけ…?)国民年金の免除も4ヶ月間のみだったりとか…

やっぱりこの国は雇用されてる人間が有利になるように制度設計されてることが多いのだなぁという感想を持ったことも社員になろう!と思ったきっかけにもなりました。

業務委託から正社員への転職ー200社以上お見送りになり自分を見つめなおす

そう決意して転職活動を開始しましたが、現実はそんなに甘くありません。

大手エージェントや中小エージェントを合計4社活用し、250社以上エントリーしましたが、書類通過をしたのは10%もなかったと思います。

エージェントは当初、私の職歴書を見て、良いと思いますと言ってたのですが…
苦戦してくると、色々言われました。
特に気になったのが
⚪︎業務委託での働き方が長いとひっかかる企業がある
⚪︎稼働先、勤務先が多いとお見送りになりやすい企業も多い
といったあたり。
そうした企業は実際にあるのでしょう。
ですが、そこで職歴を詐称するわけにもいかない。
なぜその選択をしたのか。
その選択で得たものは何だったのか。
未来に向けて(転職に向けて)アピールできる強みは何か。
を、面接を受ける中でもちょっとずつ改善して、どうにか内定を得ました。

心が何度も折れました。。。そりゃそうです、だって1歳児もいますし、コアスキルがない中での転職活動なので、アピールポイントがぼんやりしていたのだと今では振り返れます。

一方で、子供のことに気を取られて自分のこれまでを振り返ったり、言語化する時間がなかなか取れませんでした。そこで頼ったのがミートキャリアさんです。

プログラムとして自分のこれまでの働き方や考え方、資質、あり方、叶えたい姿を考えるので(しかもお金も払ってるし!笑)、とても有意義な時間になりました。内定承諾についても納得して行うことができました。
また、自分のいちばんの強みは、そのクライアントや組織の必要なプロジェクトに向かって自走して貢献しようと努力できることだと振り返ることができたのも大きかったなと思います。

また、自分の資質についての理解に役に立ったのは、ストレングスファインダーです。

ストレングスファインダーを受け、その解説をしていただいたりとセッションをうけたことで、自分が仕事上でやりがちな癖や傾向を掴むことができました!

これらについてはまた落ち着いてまとめられればと。

9月からは広報として働きます

9月からは広報として某所で雇用されることになりました。内定をいただけ、ありがたい限りです。

稼働終了時にはお花もいただき、温かく送っていただきました。感謝。

サイト運営やSNSなど、マーケティング系の業務をしながらもメディアさんとの関わりを持てる方を探していたようで、これまでの経験をどうにか還元できるよう、努力していきたいと思います。

特に、業務委託として最後に関わっていたのは実はnote運営でした。

note運営の知見もちゃんと出していきたいですし、このnoteも引き続き細々と続けたいと思います。

副業は申請制のようなので、少し落ち着いたら、かつ、ご縁をいただけたら検討したいです。

さ、もう転職は目前!
久々の環境の変化で緊張してますが、頑張っていこうと思います!

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