2年で最高同接450人達成の男性Vtuberが伸ばし方をまとめてみた
おじゃっす!東和正です。
この度、9/17を持ちまして活動2周年を迎えることができました!
いつも見てくださる皆様、ありがとうございますm(_ _)m
また、先日にチャンネル登録も5000人、チャンネル総再生数200万回を達成し、9月に立てた年内到達目標もクリアできました!
ということで、今回は2周年の活動を軽く振り返りつつ、近年無理ゲーとも称される個人勢男性Vtuber、かつとりわけ厳しいと言われるゲーム分野の中で、もともと動画編集も配信も未経験だった僕が少しずつ活動規模を広げてこれたその要因を振り返ってみようと思います。
僕のYoutubeでの戦い方はある程度理論に基づいて活動しているので、要素を抽出すれば汎用性・再現性はあると思います。
但し、男性Vtuberというのは茨の道。進むには”覚悟”が必要です。
覚悟を決めたならば良し。
これから活動を始めようと思ってる方や、今もYoutubeで一緒に戦っている男性Vtuber各位の戦い方の参考になれば幸いです。
動画も作ったので、こちらからどうぞ
0.大前提と足切りライン
Vtuberにおける性差
一応これだけは書いておかないといけないのですが、いわゆるバ美肉に抵抗が無いのであれば、女性かつ女声で始めたほうが伸びます!
これは統計的に数字が示しています。
最近はAIボイスの発展も著しいので、美麗なモデルを購入し、しっかりAIボイチェンにお金かけてあげれば、後段の伸ばす努力をスキップできたり、効果が倍増します。
あなたが女性受けを狙うのでなければ、基本的に活動で行うゲームは男性向けゲームが主になるので、リスナー層も男性がメインです。
全く同じ配信を行っていても、素性を知らない男性配信者と女性配信者の両者がいれば女性側を見に行くのが全男性の性、1stクリックのハードルが男性女性どちらで始めるかによって全く異なってきます。
この性差は、ありとあらゆる活動に掛け算でかかる根底補正のようなものなので、その影響は言わずもがな。
ただし、女性Vtuberとして始める場合、足切りされないレベルのハイクオリティなモデル購入に最低でも50万は欲しいので、PCや機材なども含めると初期投資は100万からという厳しい世界でもあります。
一方男性は女性に比べて足切りラインが低いので、あくまでも僕の場合ですが、PC30万+機材など5万+モデル15万の50万くらいで始められていますし、機材はVtuber活動がコケても腐らないので、ミニマムスタートしやすいのは大きなメリットです。
獲得できるリスナー層や雰囲気についても男性と女性でだいぶ異なってくるので、自分が行いたい活動にそぐわない場合や、初期投資が厳しい場合は男性として頑張りましょう。
僕の場合、ゲームの解説や大会実況という男性優位な活動ジャンルの特性上、男で始めて良かったと思っています。
ただ、いざもう一度0からVtuber活動を始めるとなったら女性で始めたいとも思います笑
足切りラインを超えろ!
ついでに先ほどから出してる足切りの話。
人は見た目が8割という話、みなさん聞いたことがあると思います。
Vtuberに取っての見た目とは、まずサムネとモデルのクオリティ、その後に音響設定や配信画面、チャンネルトップなどが来ます。
サムネ・モデルのクオリティがあって初めて動画や配信がクリックされ、マイクの音質やゲーム・BGMとの適切な音量バランス設定があって初めて、あなたのコンテンツの内容を見てくれるようになるのです。
もちろんそうでない方もいるでしょうが、大多数の視聴者はこれらの印象で判断し、低品質であれば足切りしてしまうので、あなたというコンテンツの中身を見るに至りません。
加えて大事なのは、これらの足切りポイントを”すべて”クリアする必要があるということです。
「じゃあ最初から超美麗モデルで専用の配信画面と超高音質マイクを用意しないといけないの?」というと、もちろんそんなことはなく、要するに人として付き合ってもらうためには最低限の身だしなみが必要だよ、ということです。
モデル…は千差万別なので触れませんが、最悪Live2Dでなくとも1枚絵ポン置きで良いですし、配信画面もとりあえずはフルスクリーンのゲーム映像の右下にアバターを置くシンプルな構成で、音響もしっかりコンプレッサーなどを使って音量調整さえしてあげれば1万円くらいのUSBマイクで十分でしょう。
よれよれのスーツとネクタイで営業に行くくらいなら、パリッとしたワイシャツとスラックスだけで営業かけたほうが、色々うまく行きそうな気がしませんか?
Youtubeも同じなのです。
1.Vtuberとして戦うな!
さて、いきなりちゃぶ台をひっくり返すようですが、男性Vtuberとして伸ばしたいなら、Vtuberとして戦ってはいけません。
どういうこと?じゃあどう戦うの?と思うことでしょう。
ここでいうVtuberとは、いろんなゲームを配信しつつ、トークやリアクションで視聴者を楽しませ、切り抜きなどで裾野を広げていくタイプのVtuberを指します。
おそらく皆さんが最初にイメージするVtuberはこのパターンでしょう。
目に入りやすい大手Vtuberは軒並みこのスタイルで活動しているので、同じように活動している男性Vtuberは多いですが、これをやってしまうと大きな沼にハマります。
このスタイルは事務所のバックアップや、別名義での活動によって、もともと人気と数字を持つVtuberがやるから効果的なのであって、0から視聴者を獲得していくには全く向いていません。
では、0からスタートの僕らはどうしたら良いのかというと、答えは単純
Youtuberとして戦えば良いのです。
要するに企画を練っての動画投稿です。
今自分が配信しているゲームの解説やネタ企画などの動画を上げ続けて、動画側から配信側に視聴者を持ってくるのが、遠回りに見えて最も近道になります。
あなたが、ただ配信するだけで神回連発!一人でも爆笑の見どころをたくさん作れる!みたいなアルティメットライバーでもない限り、0から視聴者を獲得する最も効率的な道はこれです。
動画を楽しんでくれるターゲット層
ここで僕のしくじり1つ目を紹介しておきます。
初年度の活動時から動画は意識してちょこちょこ投稿してた東くんですが、さっぱり伸びなかったんですよ。
同時期にはじめていた周りの男性Vtuberの大多数は配信のみで動画投稿をしていなかったので、その周囲と比べると動画投稿してるだけである程度差別化できている!と考えていた浅い僕はここで1つ壁に当たることになります。
初年度の僕が投稿していた動画はこんな感じです。
そして伸び始めた2年目はこんな感じ。
この2つを見比べて、どう感じましたか?
もし僕のことを知らなかったら、1年目の動画のサムネをクリックしようとは思わないですよね?
そう、実は初年度に上げていた動画は、投稿者に依存するコンテンツだったのです。
一方で2年目に上げている動画は、ゲームに依存するコンテンツです。
投稿者を知らずとも、そのゲームをプレイしていれば内容が気になる解説動画。
加えて、配信でのプレイを切り取ってそこに解説を加えるタイプであれば、自然な配信への導線にもなるので、一石二鳥。
とまあ、ここまでは割と一般的な方法になります。
僕もこの辺りを自分の中で言語化できたあとに、他のYoutube先駆者さんによる伸ばし方解説などを見て、車輪の再発明だったことに気づきました。
そんなの知っとるわというかた、ご安心を。
ここからは実際の僕のケースに当てはめた、オリジナルの知見になります。
2.ずんだもんは諸刃の剣
ここで自分でも解説動画を作ってみよう!と思い、参考にするためにYoutubeの解説動画を調べてみたあなたは、ゆっくりやずんだもんといった数多くの機械音声による解説動画を目にすることでしょう。
機械音声を使用した解説は聞き手にとって馴染があり、一定のクオリティが保証されるので、非常に便利です。
が、僕はVtuberとして配信に人を呼びたいのであるならば、ずんだもんは諸刃の剣だと考えています。
トークスキルは必須
というのも、ずんだもんを使用してしまうと、クオリティの担保・再生数と引き換えに、トークスキルを伸ばすことができないのです。
Vtuberとして必要な能力については次の3章でも触れますが、こと配信を考えた場合、トークスキルは例外なく必須です。
何か話しながらのゲームプレイが難しいというのは、配信を試みたことがある方は全員ご存知だと思いますが、同じくプレイ動画を見ながらの実況解説も同等ないしはそれ以上に難しいスキルです。
ずんだもんを使用する場合、実況解説部分は事前に台本を作ることになるので、リアルタイムでプレイに対してコメントする能力は身につきません。
僕の場合も、当初はNoteに解説をまとめつつ、その解説をベースに音声を吹き込む方法で動画を作ってました。
ただこれ、当然なのですが、とんでもない手間がかかります。
Youtubeを伸ばす上で、できれば1日1コンテンツ作るのが良いというのが定説となっているなか、普通の社会人としても働いている僕としては、1つの動画にここまでの手間をかけるわけには行きませんでした。
そこで、ちょうど1年前ほど、AC6での解説動画を出す際には、プレイ動画をリアルタイムで実況解説し、それを動画化するように方針変更しました。
以下がその一本目です。再生開始時点を1分に合わせてあるので、最初の20秒だけ聴き比べてみてください。
どうです?ヘッタクソな実況でしょう?
そして、この3ヶ月後が以下の動画。
明確に実況解説が上達しているのが見て取れます。
(まあ両方とも今聞くと拙すぎて恥ずかしいんですが…)
動画を配信への導線としたいという点から見ても、配信では肉声になるため、ずんだもんとは大きく印象が異なってきます。
動画が伸びづらいという大きなデメリットを踏まえても、実況スキルが拙い最初のうちは、肉声での実況にチャレンジしてみることをおすすめします。
ずんだもんによる恒常的な再生数の増加を考えるのは、ある程度のスキルやファンがついてからでも遅くないかなと思います。
ここで実況解説動画をコンスタントに作り続けたことにより、僕の活動は次へと繋ぐことができました。
3.界隈内で独自の立ち位置を築け!
この項目が本記事で最も述べたい項目になります。
僕の立ち位置
34回、178本。
さて、これはなんの数字でしょう。
正解は、僕がこの1年間AC6で大会を開いた回数と、大会動画の投稿本数です。
自分でもよくこんなに続けられたもんだなとは思います笑
前述の動画投稿で獲得した実況解説スキルとプレイヤーとしての実力をベースに、コンスタントに高品質な大会の主催を継続できたおかげで、僕はArmoredCore6の界隈において、No1大会主催者かつ、ハイレベルで正確な解説者としての立ち位置を築くことに成功しました。
実際に、大会動画投稿・実況解説・賞金・大会進行などの各項目において、界隈でも頭一つ抜けたクオリティで大会を主催できている自負はあります。
その結果としてチャンネル登録者2000人の段階から同接300人以上を記録したり、参加者のレベルが上がって毎回世界最強決定戦の様相を呈していたりと、大会のブランディングに成功しました。
このポジションを確立できたことが、僕が作る武器のTier表やアップデート解説の説得力になったり、AC6 StreamersCupという配信者20人を巻き込んだ大規模企画の成立につながったりと、活動の幅を広げるうえでの足場になっています。
以上のことから僕が言いたいのは、
新人Vtuberは解説動画をあげて大会を開け!!
…ということではなく、明確な意図を持って活動し、界隈内であなたの立ち位置を築くべき、ということです。
立ち位置というのは、どんなものでも構いません。
ただゲームしているだけのVtuberから脱却し、〇〇と言ったらこのひとだよねという、象徴する何かを目指せばOK。
この際目指すべきは、あなたの強みを活かせるコンテンツです。
強みを活かせ
例えば僕の場合であれば、多ジャンルのゲーム経験・論理的思考力・言語化能力・マネジメント力・行動力が突出している一方で、コミュ力やワードセンス、ユーモアセンスといったタレント力には優れません。
そこで、僕個人の魅力をコンテンツにしていくのではなく、ゲームに軸足を置いたコンテンツを作っていこうと考えました。
まずはゲームの経験と論理的思考力を活かして短時間でゲームを上達することで時間を作り、その時間で言語化能力を使って実況解説動画を作ったり、マネジメント力と行動力を活かして大会を主催したりすることで、AC6ガチ対戦界隈における立ち位置を作り上げることに成功したのです。
今これを読んでいるあなたにも、何か多くの人より秀でている能力があるはずです。
もし秀でている能力がわからなければ、そもそもどういった方向性で活動するかが定まらないので、まずVtuber活動を始める前にこれまでの自分を振り返って、自己の強みを把握してください。
そのうえで自分には得意なことが何もないと言ってる人も稀にいます。
ハッキリ言いますが、何の能力もない人間なんていませんし、そもそもその程度の分析力と精神性で伸びるのは不可能なので、活動はやめておいたほうが無難でしょう。
大丈夫、人間が何かを志したとき、実際に実行に移せるのは20%と言われています。
Vtuberとしてデビューしただけで、あなたはVtuberになってみたいと考えた人の80%よりも行動力があるのです。
僕のようにゲームの解説や大会主催でも良し、プレイヤーとしての実力を究極に磨いても良し、特定のキャラや武器、戦法にフォーカスしても良し。
ゲームスキル以外の面でも歴史や小ネタなど解説できる事柄は多いでしょうし、タレント力を活かすのであれば、企画系やネタ動画はアイデア次第で無限に新しいジャンルを開拓できます。
大事なのは、ある程度狙うポジションを決めて活動することです。
ただなんとなくゲームの配信をしていたり、あれやこれやとジャンルを定めずにいろんなゲームを飛び回っていては、男性Vtuberは絶対に伸びることができません。
最初から多方面に手を伸ばさず、足場づくりに集中してみてください。
どんなに小さい分野でも良いです。一度そこで立ち位置を確立すればこちらのもの、確保したポジションを足掛かりに活動の幅を広げていけば良いのです。
様々なジャンルに手を出すのは、あなた自身のコンテンツ化に成功してからでも遅くはないでしょう。
結び
以上、6800文字、長すぎぃ!!
お疲れ様でした。
大事なとこだけ最後にざっくりまとめると、
足切りラインを突破しよう
VtuberではなくYoutuberとして戦おう
ずんだもんはトークスキルを付けてから
独自の立ち位置を目指そう
この4点!
レッドオーシャンを通り越してマグマになりつつある今のYoutube、Vtuber業界は大変に厳しい世界です。
自分で新たな領域を切り開き、他の誰もいない青い海を作らなければ、Youtubeの大海に埋没して終わるだけでしょう。
でもあなたは覚悟してきた人のはず。
僕もなんとかブルーオーシャンを作り上げたは良いものの、まだまだこの海を広げていっている段階。
この記事が、伸び悩んでる男性Vtuberさんが一旗揚げる一助になってくれれば幸いです。