見出し画像

大相撲九州場所を観てきたよ。豊昇龍の覇気が見えたが琴櫻優勝。強かったね

大相撲見に行きました。九州場所。「お相撲さん」ってすごい呼び方じゃない?「おテニスさん」「おサッカーさん」ってことじゃんか。競技名で呼ばれてるのに成立しているなんて。

どうせ福岡に住んでるなら、九州場所を見に行こうと思い立ち、ネットでチケット見たが、売り切れ祭り。あれ?こんなに人気なの?セブンイレブンの端末で見てみたところ、マス席が数日分だけ残っており、勢いで購入しまた。どうやら、若貴ブーム以来、28年ぶりに九州場所完売御礼だったらしく、知らない間に相撲人気が上がっていたようです。まじ知らんかった。Netflixでサンクチュアリを夢中で観たが、今の大相撲についてほぼ無知識である。

あまりにもニワカのため、二子山部屋YouTubeを予習したら、やたらとフューチャーされる、眼鏡の生田目という力士を覚えた。いくためかと思ったら、「なばため」って読むということも知った。

相撲は正直とっつきにくいし、YouTubeでもコンテンツはさほど多くない。十分な知識が得られた気にはなれないまま観戦当日を迎えた。九州場所の開かれる福岡国際センターの周りにはカラフルなのぼりが立っている。この色合いって、どうやって決めるんだろう伝統の世界なのに奇抜な色合いで大好き。

14時すぎに、ちょうど、取り組み終わりの生田目が出てきた。現状、唯一遠目でも判別できる力士である。ラッキーすぎる。思い切って声を掛けて写真を撮ってもらった。あとでSNS見てたら、東京ではかなり人に囲まれているよう。こういうところも地方最高だよね。

優しく対応してくださってファンになった。
YouTubeの質問コーナーでは、だいたいの力士が取り組み前にはあまり声かけられたくないけど、終わった後は問題ないと言っていたので、まさに問題ないタイミングで良かった。

外国人の観戦者も多かった。いいことだ。この独特の無差別級試合にぜひ触れて欲しい。独特過ぎる文化。私が旅行者なら、観られて嬉しすぎる。見方は難しいし、盛り上がって応援するわけでもないので、ハテナな面も多いだろうけど、来て良かったぁぁぁとはなるだろう。

かつてウィーンでドイツ語のオペラを観た。さっぱりわからなかったのだけど、空気を体感することに意味があった。オペラを日常的に見に来るウィーンの人たちの雰囲気を味わうことに意味があった。まさにそういう形で相撲を見て欲しい。行列に並んで観光客用のご飯をたべるよりきっといい、ずっといい。

14時過ぎ、生田目との写真撮影後は、物販を堪能した。グッズが凝られていてなかなか楽しい。混雑もあってあれもこれも欲しくなってしまう。しかしニワカ勢なので、現状推し力士がいない。

帰る力士とすれ違えれる

事前のYouTubeで一山本を推そうかと思っていたのだが、一山本の推しタオルがなかったため、観戦で推しを探して帰りに力士グッズを買うスタイルにした。汎用性の効きそうな名前豊富バスタオルだけ買った。手頃な価格ではあったが、タオル質は低かった。タオルとしての機能は求めていないため、これで良い。

15時ごろ、場内へ。相撲は朝から幕下の力士の取り組みが始まっており、いつ入ってもいいスタイルである。幕下の力士の取り組み時は、まだ観客席がガラガラではあるが、そこから入って推しを探すのも良いだろう。チケットは一人1万円ほどしたのだが、半日以上観戦ができると考えると安いのかもしれない。

相撲を観戦するのは2度目。今回は老後の趣味視察も兼ねているので、気合が入っている。ピリピリした空気感、太ってるのではなく、実は筋骨隆々な力士たちのぶつかる音、間合いで始まる独特の開戦。全てが生でないと味わえない。醍醐味だらけである。

長時間の観戦は疲れるので、幕内から観戦した。3時間とはいえ、結局のところ盛り上がってくるとあっという間だし、ちょうどよかった。人気の力士の取り組みには、推しタオルや歓声が。あんまりワーキャーしてはいけないので、おごそかベースながら、沸く。正代や平戸海、美ノ海といった九州・沖縄勢や、新大関の大の里の人気を感じた。

印象的だったのは、豊昇龍の取組。そこまで巨体ではないながらも、引き締まっており絶対倒されない気すらする安定感。しかも、気合いの入り方が半端ない。覇気が可視化されていた。

新大関、大の里の勝利で熱気に包まれながら本日の取り組みは終了。暫定推しの一山本も勝利したし、ぼんやりながら名前と顔が一致する力士も出てきた。そしてまだツウな視点で見ることはできないが、圧巻の迫力を生で感じれて染みた。

宇良や阿炎、若隆景などに目星をつけて、狙っていたタオルハンカチを買おうとしたが、弓取り式を見たあとで売店を訪れると、すでに売店は閉店していた。17時閉店だそう。なんでや。観戦終わりの高揚感でみんなの財布はガバガバになってるはずやのに。

満員御礼

目当ての店舗以外は営業を続けていたので、狙ってなかった別柄タオルハンカチを購入した。宇良ハンカチを共に観戦した母にあげたら、その後も相撲を見続けて宇良を応援していたようなので、老後のルーティーンをプレゼントできてよかったように思う。

九州場所は、その後勝ち続けた豊昇龍と琴櫻が13勝1敗で並び、千秋楽大関対決。琴櫻が優勝を決めた。無敵に見えた豊昇龍が、勝つかと思われたが耐えた琴櫻が強かった。かっこよかった。でも勝ったあとは可愛かった。最終的に、琴櫻唯一の一敗を観たことになる。それはそれでレアでそれ。

おもしろいなぁ、相撲って面白いな。その後の取り組みも気になって、ABEMAのダイジェストを観るのが日課になった。ABEMAの新しい相撲の魅せ方、すっごく良かった。NHKの老人雰囲気ではなく、伝統のイケ格闘技に昇華されており、相撲の伸びしろがめちゃくちゃあることを感じた。NHKはそれはそれで重みを感じていいんだけどね。ただ、ABEMAは最終日にドキドキしながら観たら、琴櫻の優勝をネタバレさせてくるのがちょっと嫌だった。まあいいや。新しい面白さをありがとうございます。無差別級のぶつかり合い。こんな競技、世界でも珍しいんじゃないかな。しかも国技だし、伝統だし、守るべきものとストーリー、深入りしたらキリがないのだろう。今後もっと相撲のことを知っていきたい。

老後の老後の趣味視察は成功だ。相撲だ。相撲観戦だ。相撲観戦を恒例行事にしていく。なんならタニマチも目指していきたい。今後の励みができた。まずは着物を来て観戦にいくぞ。


いいなと思ったら応援しよう!