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戦国鍋TV【日々のツイトレ】

※2020.3.8sunのTwitterトレンドワードより


十年一昔。

あれは10年も前のことじゃった……と、昔語り風に書こうかと思いましたが、あまり続かないし読みにくそうなのでやめました。

ちょうど10年前になるのですが、『戦国鍋TV』という歴史バラエティ番組がありました。「歴史がなんとなく学べる映像」「楽しみながら学べる番組」というゆる~い感じのコンセプトで繰り広げられるしっかりと作り込まれたパロディコントが楽しい番組でした。


その『戦国鍋TV』が2020年7月から『戦国炒飯TV』として帰ってくる!ということで、楽しみにしている人もいるのではないかと思います。私もそのひとりです。

番組名が「鍋」から「炒飯」になっているのは何故なのか……特に理由もなさそうな気もしますが、一応楽しみにしつつ。今回のニュースは、当時の番組が好きだった人には朗報だったのではないでしょうか。


その放送前に少し復習という感じで、TOKYO MXとBS11の各テレビ局で土曜日深夜(日曜1時30分~)、「戦国鍋TVセレクション」と称して計4回の放送があります。その初回放送がありました。今では結構有名になっている俳優さんもいて、当時を懐かしむ声でSNSが盛り上がりました。


『戦国鍋TV』はテレビ神奈川(tvk)、千葉テレビ(CTC)、テレビ埼玉(TVS)、サンテレビ(SUN)の独立局の共同制作で、tvkが中心で行われました。

エグゼクティブ・プロデューサーに元キングレコード取締役の大月俊倫。スターチャイルドレーベルなどで多くのアニメを世に送り出してきたプロデューサーです。

制作スタッフには、企画・酒井健作、構成作家・オークラ、演出・住田崇という面々が名を連ね、バナナマン、おぎやはぎ、バカリズム、東京03あたりが好きなら一度くらいは名前を聞いたことのある人たちです。


『戦国鍋TV』が始まった2010年は、「ミュージカル・テニスの王子様」が約7年の歳月をかけて一旦完結した年でした。今でこそ2.5次元ミュージカルや2.5次元俳優などとして受け入れられていますが、男性だけでのマンガアニメ原作ミュージカルは、この「テニミュ」が草分け的存在です。

『戦国鍋TV』では多くの俳優が出演しますが、特撮出身俳優や舞台俳優が多く出演しており、早くから2.5次元のテイストを取り入れた演出になっていました。そのため、そっち方面の女性ファンの間で話題になり、歴史好きと化学反応するという結構カオスな状態に。

歴史の内容も微妙に大学受験レベルのワードをブッ込んでくるので、中学受験にはちょっと深すぎるけど、高校受験あたりなら雑学として知ってて損はないレベル。結構ディープな歴史ファンも納得だったのではないでしょうか。もちろん、中学生レベルの歴史でも番組は十分楽しめます。


最初は独立局4局だけで放送されていましたが、終わる頃にはいろいろな地域で放送されていました。番組は当初1年の予定だったらしいのですが1年半も続き、番組終了半年後には更に2クール放送されたことを考えると、かなりの人気だったことがうかがえます。

10年前は地方独特の遅れ放送だったけど、今は上京したぜ!みたいな当時高校生あたりがドストライクゾーンでしょうか。ただ、パロディ作品の内容を考えると、もう少し年齢層は上だったのかも。

当時はイベントなども開催されて、ジャニーズのコンサートか!?という感じのノリの友人がいたことを思い出します。


私はテレビ神奈川でのことしかわかりませんが、放送当時、書店に関連書籍が山のように平積みされていました。翌週には平積みがなくなっていたので、結構売れていたのではないかと思います。


その後、テレビ神奈川では定期的に『戦国鍋TV』を再放送しているので、よく見ている感覚なのですが、全国的には今回の放送は懐かしかったようです。

テレビ神奈川というと「ミュージックトマト」という音楽番組イメージですが、『戦国鍋TV』以降、イケメン俳優さんたちが出演する番組が増えたような気がします。昼の地域情報バラエティ帯番組の『猫のひたいほどワイド』などは、かなりイケメン側に舵を切ったキャスティングになっています。

「歴史+イケメン+コント」……当時、絶妙な組み合わせだったということですね。アイデアは組み合わせが大切!


ちなみに、『戦国鍋TV』の後、『戦国★男士』『TV・局中法度!』という歴史バラエティ番組が制作されたのですが、爆発はせず。あまり知られていないのです。

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三田みたらし / Mitarashi Mita
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