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ナウシカ歌舞伎【日々のツイトレ】

※2020.1.25satのTwitterトレンドワードより


Eテレで23時から放送された「ナウシカ誕生~尾上菊之助が挑んだ新作歌舞伎~」。宮崎駿監督のアニメ映画として有名な『風の谷のナウシカ』の原作マンガ全7巻を音羽屋五代目・尾上菊之助が昼夜6時間公演の新作歌舞伎化。それに密着したNHKならではの番組でした。

古典歌舞伎の文脈で新作歌舞伎「風の谷のナウシカ」を作り上げた尾上菊之助さんの熱量が伝わってくる内容でした。


私は実際の歌舞伎を観たことがないし、あまり歌舞伎のことを知りません。興味が全くないわけではないではないのですが、セリフの言葉が難しかったり自身の不勉強だったりで、どこか年配の人の楽しむための演芸というイメージを持っています。これだけ多くのエンターテイメントがあふれる世の中で、あえて「歌舞伎」という選択肢に踏み入れることはありませんでした。

しかし最近、歌舞伎はワンピースや初音ミクとのコラボなど、日本の文化の融合として多くの話題を提供しています。オタクの私としては、気になるニュースでした。

歌舞伎、漫画アニメ、ぞれぞれのファンから否定的だったり懐疑的な声もありましたが、いざ蓋を開けてみれば大成功です。もちろん、それに携わる多くの人の努力があってこそだと思いますが、互いの高いエンターテイメント性が作用していると思います。

座長クラスの役者さんたちも既に幼い頃から触れてきたマンガやアニメ。当然の流れなのかもしれません。


年を取れば年相応に趣味がシフトするのかな?なんてことを思っていましたが、実際はそんなことなくて、やはり触れるキッカケがないと無理ですよね。

新たな客層を掘り起こし、少しでも歌舞伎に触れてもらうことで、継続してコラボ作品以外にも興味を持ってくれる人がファンになってくれるだろうと思います。


ナウシカとのコラボは、原作マンガ大好きの私の心をくすぐるには十分でした。

そして今回の番組で舞台裏を見ることができ、衣裳や舞台美術、舞台音楽にも興味が湧きました。歌舞伎の伝統を入れ込みつつ考え抜かれた衣裳。腐海や王蟲の群れの背景、メーヴェや巨神兵や巨大な王蟲などの立体物には圧倒されました。

特に舞台音楽は、「風の谷のナウシカ」の音楽を和楽器で新たに約100曲を収録したということで、それだけでも聴きたいと思わせます。


新しいエンターテイメントに触れる機会はどこにでも転がっていますが、実際に手に取ってみようと背中を押されるタイミングには意外と出会わないものです。

実際の舞台公演はしばらくないでしょうが、映画館でのディレイビューイングもあるようですし、未知の世界に足を踏み入れるチャンスかもしれませんね。

とりあえず、久しぶりにナウシカのコミックスを書棚から引っ張り出してみることにします。

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