ゲーミングベッド【日々のツイトレ】
※2020.3.4wedのTwitterトレンドワードより
ゲームに全く興味のない人にとって「ゲーミングPC」という言葉は、ただのゲーム用パソコン程度の感覚でしかないのではないでしょうか。
実際はPCの様々なパーツに工夫が施されているのですが、パソコンでゲームをしない人にとっては、なんのこっちゃよくわからない世界なのです。
ネットに転がっている「ゲーミングPC」のイメージというと、暗い部屋にピカピカと輝くイルミネーションがパソコンやその周辺機器から発せられているという、誰に向けてライトアップされているのかよくわからないような感じです。あくまでも個人の偏見です。
実際、あのライトアップはどんな効果があるのかよくわかりません。暗い部屋でプレイせず明るい部屋でプレイすればいいじゃんとか思っちゃうのは愚問でしょうか。
この「ゲーミング」という言葉の日本での使われ方は、単純に「ゲームの」というよりも「ゲームに特化した」という意味合いを色濃く出した使われ方をしていると思います。
日本は以前からゲーム専用機でゲームをするのが当たり前と思われていましたが、ふと気付けば、世界のスタンダードはパソコンでゲームでした。
PCゲームはパソコンのマシンスペックに左右されることが多いため、ゲームをするために一定の水準を超えたパソコンを「ゲーミングPC」と位置付けて販売したことからが始まりだと思われます。
周辺機器も、ゲーミングマウス、ゲーミングキーボードなど、ゲームで操作しやすいようにキーに簡単なアクションを記憶させる機能などが付属しています。
それがいつの間にか、光っているのが「ゲーミング」みたいな風潮がありますが、子供のスニーカーじゃないんだからなどと思いつつも、多くの人がカッコイイと思っているからなくならないんだろうと思います。
元々、Macはリンゴマークが光るなどのデザイン性を持たせたりしていましたが、現在はそのアピール合戦がかなり行き過ぎた感じです。
突然ですが、たぶん、フットボールアワー後藤さんの改造されたGretschの四角いギターもゲーミングエレキギターだと思います。
まぁ、それはさておき、そんな「ゲーミング」と名の付く商品で「ゲーミングチェア」はちょっと革命だったような気がします。
確かに、長時間ゲームをしても疲れないよう設計されたイスだと説明されるとそうなのかもしれませんが、普通のイスでもそうですし、別にゲームだけに特化したわけではありません。アームレストが動くのは特徴的だと思いますが、その他の特徴はこれまでのイスにないわけではありません。
しかし、「ゲーミング」と付けてそれっぽい配色にすることで、ゲームをするのに最適なイスだというターゲティングがされました。素晴らしい言葉の戦略だと思いました。
そして、今回発表されたのがゲーミングベッド。
もうベッドから出たくない! バウヒュッテ、「ゲーミングベッド」を紹介
(Impress Watch)
ビーズのゲーミング家具ブランド「Bauhutte(バウヒュッテ)」は、「予算10万円。
安い介護用ベッドくらいは買えそうな値段です。
完全にベッドから出ない生活でも問題なしの引きこもり専用といった感じのアプローチですが、結構闇が深い気がします。
とりあえず、あとは「ゲーミング冷蔵庫」と「ゲーミング空調」があれば完璧でしょうか。
で、「ゲーミング柿の種」で「ゲーミングビール」を飲みながら、ゲームで負けたらゲーミングふて寝です。
もう、ただ「ゲーミング」って言いたいだけです。
ここまでくると、「ゲーミング」という新しい言葉の商品鉱脈を発掘した人に脱帽です。
ゲーミングマッチングアプリで出会って、ゲーミング結婚し、ゲーミング新婚旅行へ。ゲーミング出産で、子供は生まれた時からゲーミング人生純粋培養。ゲーミング退職し、ゲーミング老人ホームへ。最期はゲーミング葬儀を執り行い、ゲーミング墓石の墓に。
まさに、ゲーミングゆりかごからゲーミング墓場まで。ゲーミング魅惑の総合商社。嗚呼、素晴らしき哉、ゲーミング人生。
そんな世の中が来ないとも言い切れないのがこの世の中です。
さて、最後に問題です。
問題:この文章の中に「ゲーミング」という言葉が何回出てきたでしょうか。
正解した人には、特に何もありませんが「スキ」「いいね」を付けに行きます。というか、不正解でも付けに行きます。