アラビックヤマト【日々のツイトレ】
※2020.1.23thuのTwitterトレンドワードより
子供から大人まで、日本人ならたいていの人が学校や会社で使ったことのあると思われるヤマト株式会社が発売している液体のりの商品名。日本国内の液体のりシェアNo.1。
「水のり」なんて呼んでいますが、最近は紙が波打つことを嫌ってスティックのりやテープのりを使うことが多く、私は液体のりをほとんど使わなくなってしまいました。
容器の中の気泡を上下させてボーッと眺めたり、中の気泡を分割させたり合体させたり、時には激しく振って小さな気泡を作ってみたり……子供の頃、楽しんでましたよ。
今回、ツイッターのトレンドに躍り出た理由は、液体のりの主成分であるPVA(ポリビニルアルコール)をガン治療の薬剤に混ぜることで放射線治療の効率化を図ることに成功したという東京工業大学の発表が話題を呼んだためです。「アラビックヤマト」という名称とともに「液体のり」というワードがトレンド1位にもなりました。
以前は「アラビックヤマト」という商品名を特に気にしていませんでした。
はっきりと意識したのは数年前です。テレビ東京のニュース番組「WBS」の何かのコーナーでロングセラー商品として紹介され、会社の概要や沿革などを知りました。
それまで当たり前に「液体のり」として使っていた物にも商品名がある……ちょっと考えれば当たり前のことです。それに、しっかりと商品名も記載されている……はずなのですが、幼い頃からあまりにも当たり前に使ってきた身近な物だからこその盲点ではないかと思います。おそらく身の回りにはそういった物がたくさんあるのではないでしょうか。その商品に何らかの形で携わったことのある人なら当然知っていることでも、広く誰もが知っていることではないということを、その時、ふと思った記憶があったので覚えていました。
ちなみに、なんで「アラビックヤマト」という商品名なのか?ヤマト株式会社のホームページのQ&Aにありました。
昭和30年代まで、アラビアゴムの樹液を主成分としていた液状糊を、別名「アラビアのり」と呼んでいました。
この「アラビアのり」は、容器のビンを逆さにすると、海綿を通して、液状糊が染み出し、手を汚さなくても糊がつけられる便利なものでした。そこで、この「アラビアのり」のビンの使いやすさと、合成樹脂の糊の良さを合わせ、かつソフトタッチの新しい糊の開発に取り組みました。
そして、「アラビアのり」の名残を残しつつ生れたのが『アラビックヤマト』です。
今回のように普段の用途とは違った形でスポットライトを浴びることで、また別の使い方もあるんじゃないと思わせる可能性を秘めていそうです。
まずは「タモリ倶楽部」でアラビックヤマトの可能性の検証を希望!勝手に妄想しておきます。