#赤髪の人【日々のツイトレ】

※2020.3.31tueのTwitterトレンドワードより

アニメやゲームのキャラクターでは、赤髪の人は数多登場します。

桜木花道、シャンクス、赤司征十郎、蔵馬、緋村剣心、竈門炭治郎……ジャンプばっかり思いつきますが、調べればいくらでも出てくると思います。ともすれば、アニメ1作品につき1キャラクターくらいは赤髪キャラが登場するのではないでしょうか。

架空のキャラクターなので、髪の色も自由自在です。自由自在だからといって、何となく決めているのではなく、しっかり意味を持たせてその色の髪に決めています。

色がもたらす心理的効果は古くから研究されていて、色のイメージがあることは広く知られています。中学の美術の授業でも学習する色相環でもあったように、色のイメージは様々なデザインで活用されています。

国や時代によって多少の違いはありますが、イメージは概ね固まっています。

「赤」には様々なイメージがあります。どんなものにも陰と陽があるように、ポジティブイメージとネガティブイメージがあります。

ポジティブなイメージならば、「情熱」「愛」「正義」「勇敢」など。

ネガティブなイメージだと、「危険」「怒り」「緊張」など。

キャラクターの設定を考える際には、こういったイメージも大切にします。

もし、冷静なキャラクターなのに赤を基調としたイメージだったりすると、途中からキャラ変するんじゃないかとか、二重人格など別の顔があるんじゃないかとか、少し穿った見方をしてしまいます。

アニメなどのキャラクターの髪の色が様々な色をしているのは、各キャラクターの特徴を視覚的にわかりやすくユーザーに認識してもらうためです。また、画面で各キャラクターの識別がしやすく、より視覚的にストーリーを展開することができます。

特撮ヒーロー戦隊モノの色分けがわかりやすく、多くの男性が子供の頃からイメージを刷り込まれています。そこから派生したイメージカラーは、「セーラームーン」「プリキュア」などで女性にも浸透しました。必ずしもそれだけではありませんが、日本人への影響は大きいはずです。

しかし、現実世界で赤い髪の人というのはあまりいません。

どのあたりが赤髪なのか微妙なところ。私はオレンジ髪からピンク髪の中間あたりが赤髪という認識なのですが、人によって思う色は違いそうです。

私の認識としては、このくらいの髪色イメージです。

◆オレンジ髪

◆赤髪

◆ピンク髪

一般的な明るめの茶色がオレンジ髪。

ロンドンブーツ1号2号田村淳さんや草間彌生さんが赤髪。

hideさんやEXIT兼近大樹さんがピンク髪。

そんな感じの認識です。

明るいオレンジくらいの髪色の人ならたまに見かけますが、真っ赤となるとなかなか見かけません。赤髪を維持するにも、一度ブリーチしてカラーリングしないといけないので、手間もかかって大変そうです。

考えてみたら『赤毛のアン』のアン・シャーリーは、明るめの茶色くらいのイメージで描かれますし、『ハリー・ポッター』のロンも赤毛です。

実際は、そんな色を付けたような真っ赤な髪で生まれてくることはなく、光が当たると赤く見えるくらいの髪の色です。

「シャーロック・ホームズ」シリーズの中でも有名な「赤毛連盟」の話でもあるように、イギリスなどの欧米では、赤毛は差別を受けてきた歴史があります。

そこには、キリスト教の歴史的背景があります。

キリスト教を北欧で広めるため、根付いていた北欧神話の雷神トールを邪神としました。そして、雷神トールは赤髪だったため、赤髪は良くないというイメージを刷り込んだのです。

決定的だったのは、イエス・キリストを裏切ったユダの肖像画。いわゆるイスカリオテのユダですが、宗教画を描く際、髪の色がわからなかったため、赤髪が良くないという印象からユダを赤髪に描いたとされます。これが一般的に広まりました。

赤髪は差別の対象となり、中世ヨーロッパでは魔女狩りの対象になったこともあります。

日本人にはそういった背景がないため、赤髪に対して差別としての認識は希薄ですが、欧米ではいまだに差別の対象となっています。

で、今回のトレンドになった「赤髪の人」は誰だったのでしょうか。Twitterでは、みんなの好きな赤髪キャラ祭りでした。

私の好きな赤髪の人ですか？

ドナルド・マクドナルドにしておきます。