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箸の持ち方【日々のツイトレ】
※2020.2.4tueのTwitterトレンドワードより
しばしばネットで話題になる箸の持ち方問題。
バラエティ番組の食レポや、ドラマの食事シーンで出演者が間違った箸の持ち方をしていると、マナー警察の人々に見つけられてネットに書き込まれます。
気にして見ているポイントは人それぞれなので、気づく人もいるとは思いますが、ひとりが書き込みをすることで多くの人が意見を共有するネットだからこそ、言葉が拡大していきます。
私もどちらかというと、他人の箸の持ち方が気になる方です。
なぜなら、幼い時、箸の持ち方を間違えていて、自分の意志で箸の持ち方を直したからです。
小学生の時だったので、誰かに指摘されたとか、周囲を見て恥ずかしさからなどということはなく、単純に箸の使い方が下手で物を上手くつまむことができないのはなぜだろうと思い、自分で図書館の本を見て練習しました。
きっかけは、小学生らしい単純なことです。テレビで箸を上手に使う人を取り上げた番組を見たからです。
矯正する前の持ち方は、中指の先が完全に箸と箸の間になく、箸が若干くっついてしまい、上の箸があまり自由に動かせていませんでした。ただ、食事をするぶんには、それほど苦もなく使っていました。というか、使っているつもりでした。
箸の持ち方を正しくしてから、細かい物がつまめるようになりました。箸先5cmくらい使ってべた~っと食べていたところが、箸先2~3cmくらいを使って食べられるようになりました。煮魚や焼き魚を上手に食べることができるようになりました。
不思議なもので、箸が上手に使えるようになってから、子供ながらに面倒で嫌だと思っていた煮魚や焼き魚が好きになり、美味しく食べられるようになりました。
他人から矯正されたわけではなく、自分の意志で矯正したからこそ、楽しく取り組めたのではないかと、当時を振り返って思います。
さて、箸の持ち方や食事のマナーの間違いについて、原因に挙がるのが家庭での環境です。食卓で誰も正そうとする意識のない家庭であったか、そもそも、一緒に食事をしない家庭であったか。各家庭、それぞれに状況があると思います。
うちは、母の箸の持ち方が間違っていました。そういうことです。
小学生の私は、箸の持ち方を矯正して、ある日、母に「ちゃんとした箸の持ち方に直したよ」と報告しました。
母からは思いもよらぬ返事が返ってきました。
「○○ちゃんも、箸の持ち方直したん?お母さんもね、正しい持ち方にしたのよ~」
いつものように、普通の屈託のない笑顔でした。愕然とした記憶があります。
同じテレビ番組を見ていて、箸の持ち方について母と話した気はするので、当然といえば当然なのですが、まさか母親になって箸の持ち方をあっさり変えるとは!しかも、子供に教えるわけでもなく!
ちょっとショックでした。
でも、おそらく、母から箸の持ち方を無理矢理矯正されていたら、ちょっと意固地になって、矯正まで時間がかかったかもしれません。
誰に何をいつ影響されるか、どこに何が転がっているのか、わからないものです。
もちろん、物心付く前から箸の持ち方をちゃんと練習させてあげるのが一番だと思います。
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