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ポニーから手品ショー~イギリスの子どもの誕生日会、自己肯定感の源泉に?

昨年、キャサリン皇太子妃の母、キャロル・ミドルトン氏が経営されていたパーティーグッズ会社「Party Pieces」がコロナの影響もあり、経営破綻したとの報道がありました。パーティーグッズのビジネスで将来のKingも通うような私立大学に子どもを通わせることができるだけの財を成せるのか、と以前から素朴に思っていましたが、ロンドンで生活を始めてから現地での子どもの誕生日会に対する投資の大きさと熱心さに度々驚かさています。

現在3,5,9歳の子どもを育てており、毎週、誰かしらの誕生日会に呼ばれています。そのパーティーのテーマの百花繚乱たるや、これまで招待を受けた&招待した誕生日会の多彩さを紹介したいと思います。

農場でのポニーライド


ロンドン郊外には多くのファームがあり、そこでは動物への餌やりからポリーライドまで様々な経験ができます。5歳の次男の友達の誕生日会では、初めてポニーライドを経験しました。

小動物などとのふれあい、ケーキタイムの後、フィナーレはポニーライド

そのほか、エンターテイナーという専門の人を雇い手品ショーのほか、プリンセスが好きな子にはアナ&エルサに扮した女性が会場にいるなどもありました。プロのエンターテナーにお願いすれば、子どもたちの満足度は非常に高く、大人たちはプロセッコ(アルコール)を片手に歓談する姿が印象的です。
 そのほか、体操教室でみんなで平均台や鉄棒で身体を動かすジムナスティックパーティー、ロッククライミング、屋内のアミューズメントパークでゴーカードにのるレースもあります。森の中で火をおこしたり、キャンプをしながらお祝いできるサービスもあります。
 長男が「とても楽しかった」と言っていたのは、コチラ↓
Go Ape | Fun Outdoor Activities Near Me

 高い木に命綱をかけて歩き回れるアドベンチャーでした。

昨年夏にサイエンスミュージアムで夜ミュージアムで寝泊まりできるイベントに参加した時には、誕生日会を祝うためのグループも参加していました。

 そのほか、近くのプールにみんなで一緒に行って泳いだ後、自宅でお祝いしたりスタイルは千差万別です。

 基本的に、どんな施設でも誕生日会需要をしっかりとりこめるようになっている印象です。

誕生日会にかかる費用をざっと計算してみたところおおよそ7~10万円は最低でもかかっている試算です。

子ども1人呼ぶとおおよそ£20弱の参加費用がかかり、そのほか招待会場で提供するケーキやバルーン、最後に渡す来てくれてありがとうの意味を込めたミニバッグの準備が必要です。

直近に招待された子どもの事例で概算10万円弱と推定できます。
内訳としては…
・場所の貸し切り(例:教会 2時間で£100)
・専門のエンターテナー(フェイスペインティングやバルーン 2人で£400~£500前後)
・サンドイッチや飲み物(ケーキ含む、£100)
・風船や紙皿、壁に飾る装飾品などパーティー用品(£50)
・パーティーの最後に来てくれた友達に渡すお土産(£50)

毎回、子どもの「好き」にあわせた趣向のこらされたケーキの完成度に驚かされます

イギリスのパーティーグッズのお店には、子ども向けの誕生日カードだけでなく、40歳、50歳、60歳など節目の年の誕生日カードや風船まで豊富な種類がそろっています。誕生日はキングORクイーンになれる貴重な機会となっています。

文部科学省の直近の調査では、「私は自分自身に満足している」と回答した子どもはイギリスで39.8%(日本は7.5%)と高く、自己肯定感の高さが際立っています。

誕生日会だけがすべてではなく、日ごろの声掛けや教育現場のスタイルの在り方で差が出てくるのだと思いますが、親がお金と時間をかけて子どもの「好き」を必死にかなえようとする姿(お父さんお母さんたちは、誕生日会が終わるとぐったり)に自己肯定感を育むひとつのファクターになっているのではと感じています。


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