英検への関心の高さを改めて知りました
noteからこんなお知らせが入っていました。
英検は本当に多くの方の関心ごとなのだと思います。
この記事を投稿して2週間の時点で、6800回を超える回数も読んでいただけたことに気づき、驚いていました。今日はさらにこんなお知らせをいただいて、驚きつつ皆様の目に留まって嬉しいです。
先の記事でも書きましたが、英検は中学、高校、そして大学受験でも活用されるようになっていて、より高い級を取得しておくことがアドバンテージになることは否めないようです。
英検は、取得しても日本でしか通用しないこと、そして時々問題が???なものもある(特に初級の方の級)ので、私はもともとこの試験を受けることを特別推奨していなかったのですが、、最近は、ライティングの基礎を学ぶため、そして基本的な言葉をしっかり学んでいくことにおいて、うまく活用することともできるかなと感じています☺️
というのも、生徒さんの中には、「英検を受ける」となると、しっかり単語を身につけよう!と思える方も多いようなのです。やはり、合格!というわかりやすい成果を得られると思うと、人は頑張ってみようと思うものなのですよね!
(ただ、子どもたちにこういったわかりやすい成果主義ばかりが根付くようになってしまっていることは一方で懸念しているところです。合否よりも、IELTSやTOEFLのようにスコアが出て合否ではない方がいいと思うのですが、日本ではやっぱりわかりやすい合否が好まれるのかなあ、と感じている側面もあります。。)
ただ、3級に合格したら次は準2級!準2級に受かったら2級!そして準1級!と、どんどん次の級を取得することに達成感を見出してしまうと、英語力が伸びにくくなってしまうおそれがあることは、気をつけてほしいところです。
なぜかというと、こういった合格至上主義で進めてしまうと、十分な言葉を身につけたり、リーディングができるようになることよりも、合格スコアに達することだけを優先してしまうからです。
実際、ライティングのコツを覚えて書く練習をし、出題されやすい単語を押さえていくと、2級くらいまでは合格すること自体はそこまで難しいことではありません。でも、それはその級のレベルのミニマムの英語力を身につけたに過ぎず、そのレベルで英語を自由に運用できる力を手にしたわけでは全くないのですよね。
合格したから次の級!と思ってしまう気持ちはとてもわかります。取れるなら次の級もどんどん取ってしまいたいですよね☺️
そう、さくさくと上の級を取得しても構わないのです。その後も広く英語を学んでいくことを続けていくのであれば。
でも、実際には、準2級に合格したから次は2級!と、英検2級単語をひたすら単語帳などで覚えることだけが英語の勉強、となってしまうことが多いようなのです。
ミニマムしか持っていない基本的な言葉をさらに増やすことよりも、より難しい言葉を覚えることに注力すると、言語能力を得ていく過程では、バランスが悪く、英語力が先細っていくことになってしまいがちです。
日本語の漢字にたとえたらイメージがしやすいかもしれません。
日本語を学ぶ外国人が受ける、日本語検定試験という試験があります。
N5(易しい)からN1(難しい)まである試験の、漢字レベルを見てみましょう。
ざっくりとリストや出題例から抜き取ると、このような問題がありました。
N4レベル:通う、送る、住所、育つ、夏休み、急、強い、野菜、紙
N3レベル:代表、助ける、日本酒、修理、伝わる、係員、済む、泣く
N2レベル:種、収集日、名場面、仮病、偉い、呼吸、習慣、著者、地震
どうでしょう?
もし、あなたの外国人の友達が、N3にスレスレだけど受かったから今はN2の漢字を一つでも多く覚えようと頑張っている!と教えてくれたら・・・。(N3は受かったけれど、このレベルの単語は半分くらいしか知らないとして)
試験に受かるためだけなら、一見、それが効率がいいように思えます。特に単語(漢字)問題においては。でも、もう少しじっくりと考えてみると、どうでしょう。
N2試験のリーディング問題には、もちろん、より下のレベルのN3やN4レベルの言葉も多数出てきますよね。それらを知らないでN2レベルだけを覚えても、リーディング問題がスラスラ読めるようになるようにはならないし、全体的な日本語力はあがらないかも・・・・とアドバイスしたくなりませんか?(もちろん一つの意見です😌)
資格のみが目的なら、それでももちろんいいのですが。
ですから、英検を目指す方々も、ぜひ、ある級に合格したから次の級の勉強だ!というのはもちろん良いのですが、それだけでなく!広く英語を読んだり学んだりすることもして意識して行ってほしいと思います。
英検合格を目指して、英検の勉強だけで英語学習を進めることをおすすめしないのはこのような理由です。
というわけで、英検合格を目標にしている方は全力で応援しつつ、英語を英語のまま身につけて、たくさんの語彙も習得していくための学習方法も、これからもシェアしていきたいと思います!
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