今日はなんだか、くよくよ。喜んでどん底に沈もうか。
あれやりたいな、これやりたいな。
こうなったら最高。
頭の中にはやりたいことがいーっぱい。
それを考えているだけで幸せな気分。
だけど、今日はふとした瞬間に気持ちが落ち込んでいる事に気づく。
起きていても眠いかも?って言って、いつの間にかベッドへ逆戻り。
いつもなら気持ちを切り替えられる好きな動画を見ても、またきもちがしょぼしょぼ。
うん、このまま寝ちゃおうっかな…目を閉じてうつらうつら。
あっという間に意識が沈んで、気がつけば口がカラカラで目が覚める。
日が落ちかけて、いつの間にか近づいている夕暮れ。
ほんの1時間ぐらいのつもりが3時間は経っているみたい。
何もしないのは怖い。
違う。
今日はできると思ったのに、何もできなかったって気づいてしまう瞬間が怖い。
心の中で足掻いて苦しくなって、呼吸が浅くなる。
もう溺れているのに、必死に空気を求めてジタバタ。
今の私が喜ぶ言葉はなんだろう?って少し考えてみる。
いっそどん底まで沈んでしまおうか。
苦しさ、無力感、悲しさ。
一個を選ばなくていいじゃないか。
重くのしかかってくる気持ちぜーんぶ抱えたら、勝手に沈んでいく。
これが水の中だったらどうだろう?呼吸もしなくていいよ。
ただ身を任せるように、全身力を抜く。
きっと、沈んでいく時に肌に当たる水は、ひんやりしていて気持ちがいい。
どこまで沈んでいくか、目を閉じて感じてみる。
1秒、2秒、、、、
まだまだ沈んでいくから、どん底はまだみたい。
だけど、沈んでいく感覚に集中していると、いつの間にか深くなっている自分の呼吸。
目の裏にはゆらゆらとした水面が浮かぶ。
そして水の中は、どんどんと明るさがなくなって暗くなっていく。
身体はずっしりと、それでいて気持ちはふわふわと。
あぁ疲れていたんだな。
そりゃ動けないや。
今日は足掻く事なく、何もしないって決めてしまえばよかったのにって自分を責める声が聞こえる。
私は自分で自分をまた追い立てていたみたいだ。
それからまた意識を沈んでいく自分に戻ってみると、背中がトンッと底に当たる感触。
今日のどん底へ到着した。
深いけれど、思ったほどでもない。
でも暗くて静かなそれが、どこか落ち着いてしまう。
今日はもう寝るまでここにいようか。
暖かさよりも、今日はひんやりとしたここが心地いいんだから。
重い感情と戦おうと思うから苦しい。
それよりも、喜んで自分の重い感情と沈んであげようじゃないか。
明日もまた同じ気持ちだったら、ひんやりとしたどん底で目を閉じよう。
明日は瞼の裏に、違う景色が見えるかもしれない。
そう思うとどん底で沈んでいるのに、少しだけそれは面白いかもしれないって気持ちが湧いてくる。
浮上するフックがかかったみたいだ。
でも自分で浮上しようとして頑張らない。
ただ自分が浮かぶのを待っていよう。