「Dog Education」で緩んだネジを締めなおし
最近のエルの様子をいくつか残しておきます。
耳掃除が大好き
三日に一度ほどのペースで夫がエルの耳掃除をしています。ラブラドールはたれ耳なので耳の中に湿気がこもりやすいとのこと。コットンに耳掃除用の液体を付けて、耳の中を丁寧に拭いていきます。
「エル、耳掃除するよ」
呼ぶと、夫の前にゴロンと横になります。
「気持ちええわぁ。俺も協力するわ」
と、耳掃除しやすいように顔を夫の方に傾けています。うっとりしながら耳掃除をされているエルなのです。反対側をしてもらうときも、もちろん顔を傾けて協力しています。
盲導犬も職業病?
娘と一緒にテレビを見ていたエル。娘に撫でられながらリラックスして横になっていました。テレビに駅のホームの様子が映ったときのこと。ホームのアナウンスを聞いた瞬間、寝ていたエルがパット顔を上げてテレビの方を見たそうです。駅のアナウンスで夫との通勤、仕事を思い出したのでしょうか?
「あ、違うねんな」
と思ってまたすぐに伏せていました。
「Dog Education」で緩んだ ネジを締めなおし
「Dog Education」通称DEと呼ばれる犬の訓練方法があります。夫とエルがペアになるための共同訓練で教えてもらったものです。信頼関係を作るためにとても大切な方法です。
夫の支持を聞いて、それを守れれば「グッド」と褒めてもらえることを、改めてエルに認識させる訓練です。実は、少し前から家でのいたずらがひどく、訓練士さんに相談していました。盲導犬と言っても家の中では普通の犬なので、いたずらもすれば失敗もします。訓練士さんに訪問していただき、改めてこのDEを一緒にやってもらいました。訓練士さんが見守ってくれている中、エルはゲームのように楽しそうに訓練をして、夫から褒められたら大喜びでした。
家でも定期的にやっています。訓練士さんが見てくれていたときは、離れた位置から夫が出した支持をちゃんとエルが聞いているか、見て教えてくれていました。家では私がエルの様子を触って確認して夫に伝えています。夫が
「エル、ヒール」
と言ってぴったり寄り添わせて部屋の端に移動。エルはこれから始まることにソワソワしている様子です。
「エル、ダウン」
と夫が支持を出し、伏せたことを確認して部屋の反対側に移動します。エルの横に待機していた私は、そっとエルに触れて伏せていることを確認します。夫の
「エル、カム」
という声でバット立ち上がって夫の方に走っていくエル。
「グッドグッド」
と褒めてもらって嬉しそうです。
続いて、エルを伏せさせて離れた後は違う指示を出します。エルは、伏せた後はきっと
「カム」
で呼ばれるだろうと予想しているからです。伏せているエルに
「エル、シット」
座れと支持を出します。エルに触れていると、呼ばれるんだろうと思っていたらしく勢いよく立ち上がりかけましたが、違うと気づいてすぐに座りました。
「座ったよ」
と私が声をかけると夫の
「エル、グッド」
に嬉しそうです。
「まあ、俺これぐらいできるけどな」
と得意げな様子です。そこからも伏せた状態でもう一度
「ダウン」と支持をしたり、待てという指示でしばらく動かずにいられるかを確認していきました。たまにフライングして呼ばれていないのに夫に突進していったりと、少し失敗はあるもののおおむねクリアしているエルです。全部終わった後はご褒美の氷をあげてDog Educationはおしまいです。たまにはこうして緩んだネジを締めなおすことも必要なんだなと思いました。体調を崩すことなく、元気に過ごしてくれていてそれが何より嬉しいです。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?