【昭和町風土伝承館杉浦醫院】(11) 紅葉と和の催し(2024.11.24)
はじめに
昭和町風土伝承館杉浦醫院は、医院の時代から紅葉の名所として地域で親しまれてきました。その歴史を受けつぐかのように紅葉を楽しむ恒例行事があります。
千代きもの学院山梨校が中心となり、和をコンセプトに着物を着て楽しんだり、マーケット、キッチンカーなどで買い物したりと秋の一日を楽しむ催しです。「第8回 杉浦もみじ伝承の会」(2024.11.24)として先日開催された模様を紹介します。
地方病(日本住血吸虫症)、記憶と記録を後世に伝えるための資料館は、10月の現代アートに続き、ふたたび大勢の人が集う場となっていました。
園内の紅葉
紅葉はといいいますと、昨年と同じように11月に入ってからも温暖だったせいで色づきは遅れていました。当日もまだ色づきが薄かったり、緑色のままの木も一部にはあるような状況で色づきはまばらでした。
杉浦もみじ伝承の会
さて、杉浦もみじ伝承の会は千代きもの学院山梨校の主宰によるもので紅葉の時期に和をテーマに楽しむ恒例のお祭りです。
昨年の模様はこちらに紹介しています。
和の小物たち
醫院の敷地は和をモチーフにしたお店がいっぱい出店しています。筆者が少し気になったものや撮影に応じていただいたところを紹介します。
まず、こちらは生地や端切れを扱うお店です。
「くじびき」の文字に魅かれました。何のお店かと伺えば水晶の盆栽だそうです。
残念賞でした。とんぼ柄のキーホルダーを選びました。とんぼは「勝ち虫」され武士の時代から縁起がよいのです。
当たりが出ると1000円で販売している水晶盆栽がいただけます。
一方、隣のお店でも植物系です。こちらは、手作りのモルタル鉢と多肉植物のお店です。
こちらは着物などからリフォームした服でしょうか。
見事な絵画作品の展示販売もあります。
早くもクリスマスリースがありました。けっこう人が集まっていました。
たべもの系
醫院の玄関前と裏へ続くところに食べ物の販売のお店です。
地元昭和町のお麩専門店岡田屋さんです。イオンモールの近くの小屋のような店舗だったと思います。
こちらは、笛吹市にお店のある手作りお味噌屋さんです。
裏は飲食用にテーブルが並ぶコーナーがあります。その回りにはお弁当、カレーなどのキッチンカーがおいそうな香りを漂わせていました。
着付けと手作り系
土蔵の「ギャラリー四方山」の中では着物でこのイベントを楽しめるように着付けサービスを行っています。
手作りの焼き物、カバンなど手作りのお店が並びます。
おなじみ、かつて杉浦醫院に医療機器を納めていた甲府市内のマルヤマ機械です。こちらの経営者だった故丸山太一氏は木喰の研究で著名な方でした。
カラフルな竹細工かと思いきや伺うと紙で編んであるそうです。
こちらのお店はバッグですが、畳のへりを素材として作ったバッグだそうです。たいへん強くもちがいいようです。
こちらもモルタルデコ
つまみ細工のお店です。
手作り陶芸作品が気になって、湯呑みを購入しました。
昨年購入した竹籠のお店もありました。持ち手部分が改良され編んで作られています。
ステージ
長年にわたり三郎先生の長女が住まわれていた母屋の式台玄関です。ここをステージにして、三味線の演奏とかっぽれの演舞が行われました。
津軽三味線は笛吹市出身の福嶋孝顕氏の三味線デュオ「下駄と雪駄」による演奏です。
桜川流かっぽれの桜川葉秀氏によるかっぽれの演舞です。
おわりに
「杉浦もみじ伝承の会」の様子でした。紅葉は色づかず残念ではありましたが、楽しい買い物ができました。
近くは幹線道路、通称アルプス通りが走っています。こちらも紅葉はまばらです。昨年も遅い紅葉でしたが、今年はさらに遅れていました。帰りの道中、快晴の空と山々の間に富士山が見えました。