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【わに塚の桜】ライトアップ、韮崎の一本桜(2024.4.4)

はじめに

 山梨の桜の名所のひとつとしてわに塚の桜があります。韮崎市の山間部の小さな塚にそびえる樹齢約330年のエドヒガンザクラです。
 本年の開花はソメイヨシノ同様に遅れていましたが、満開の時期を迎え連日ライトアップされていると聞き、夕方から足を運びました。

夕暮れ、八ヶ岳と

 昨年の模様(昼間)はこちらをご覧ください。


わに塚(再掲)

 わに塚は韮崎の山間部である神山町にあります。2015年(平成27年)にノーベル賞を受賞した大村智博士の生家に近く、韮崎大村美術館も近くにあります。また、武田八幡宮もすぐ近くです。そして「わに塚」と呼ばれる盛り上がった塚の上に樹齢330年の桜があります。
 わに塚については諸説あり、漢字では「王仁塚」「鰐塚」などと表記しま す。
 「王仁塚」については、日本武尊やまとたけるのみとこの王子・武田王の墓という説によるものです。ちなみに武田八幡宮は、822年に嵯峨天皇の勅命により、武田王を祀るために創建されたと伝わります。

わに塚と満開の桜
ライトアップで浮かび上がる桜
塚には水仙など春の花たち
ライトアップで浮かび上がる水仙たち

 「鰐塚」については形が鰐口に似ているなどの説によるものです。鰐口は寺や神社の軒先に掛けられた銅製の打ち金です。

鰐口 出典 : goo辞書

わに塚のエドヒガンザクラ

 わに塚の桜は、樹齢約330年、幹周り3.6メートル、樹高17メートルのエドヒガンザクラです。前述の「わに塚」と呼ばれる塚に一本そびえています。1989年(平成元年)には韮崎市の天然記念物に指定されています。
 甲府では3月の寒さの影響でソメイヨシノが平年よりも4日遅い、3月29日に開花が宣言され、4月4日に満開となりました。こちらは韮崎の山間部であり、エドヒガンザクラですが、3月30日に開花し、訪れた4月4日は満開になっていました。

夕焼けと八ヶ岳を背景に

 撮影位置を変えて夕暮れの数枚ご覧ください。

武田八幡方面から
横に回り込みます
県道の駐車場方面から
見上げて
塚の根本の水仙と

ライトアップ

 4月2日より4月6日まででしたが、18時から20時までライトアップが行われました。当初予定した日程では開花しておらず、日程を後ろに変更したものです。
 筆者の訪れた日の夕方は市役所の職員がライトアップの準備を始めていましたが、予定時刻になってもブレーカーが落ちて点灯しません。そうした事情をちゃんと説明に回る職員の方に関心しました。ちゃんと対応してくだされば文句言う人は一人もおりません。しかし日が暮れると途端に気温が下がります。カメラ機材を抱えた人たち、スマホ、デジカメ、沢山の方がおられて、みなさんじっと寒さこえらて待ってます。するとやっと30分遅れで見事にライトアップが始まったのでした。

トラブルもなんのその、浮かび上がった桜
人影も多く

 地元での報道があったせいでしょうか。夜でしたがライトアップ目的にを見物にやってくる人が多かったです。3月の天候の影響で、開花宣言が遅れに遅れていて、待たされた人たちが一斉に見物に足が向いたのかもしれません。

待った甲斐あり、見事な夜桜
満開です
別角度から

武田廣神社の桜

 県道旭バイパス横にも駐車場があります。ただすぐに駐車場が満車になりますのでその場合は後述する、旧神山小学校へ案内されます。

わに塚方面から見た駐車場

 すぐ脇にに、武田廣神社があります。こちらにも見事な桜が咲いていました。この神社も武田王を祀ったことに始まると伝えられています。拝殿は新しく近年再建されたものでノーベル賞の大村博士からも寄付されていることが分かります。

駐車場から見えるソメイヨシノ
境内から見たソメイヨシノ
大村智博士の揮毫による
わに塚を望む

旧神山小学校と武田八幡宮前の桜

 大村智博士も通学した旧神山小学校の跡地が臨時駐車場です。 目の前は武田八幡宮へ向かう参道です。この辺りはソメイヨシノですが、こちらも満開でした。

この奥にある武田八幡宮の鳥居

 旧神山小学校の跡地に校舎はありませんが、地域の体育館が建ち、運動場が残っています。

地域の体育館として
忠霊碑のところの桜も満開

 わに塚を訪れる人が多い時期は校庭の跡を駐車場に開放しています。こちらにある桜も満開でした。

旧運動場でも満開
駐車場に設置された照明で「ライトアップ」

おわりに

 昨年に続いてわに塚の桜を紹介しましたが、筆者もわに塚の桜をライトアップで見たのは初めてでした。ライトアップされると同じ桜でも日中とは全く違う印象でした。すでにライトアップは終了していますが、日中ならあと少し楽しめそうです。

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