虚血性大腸炎、入院中のあれこれ
これまでのお話はこちらからどうぞ!
今日はホメオパシーは関係なく、入院中のあれこれについてです。
私の入院は結局のところ
1日目:(絶飲食)診察、入院決定、午後入院、点滴4本
2日目:(絶飲食)点滴4本
3日目:(絶食)点滴3本
4日目:(流動食)点滴2本
5日目:(低残渣食、五分粥)点滴2本
6日目:(低残渣食、五分粥)点滴2本
7日目:(低残渣食、全粥)点滴1本
8日目:午前に退院
という感じでした。投薬による治療はほとんどなく、整腸剤と粘膜の修復を助ける錠剤、初日の点滴に止血剤が入っていた程度です。お腹の痛みもほとんどなかったし、扱いやすいタイプの入院患者だったと思います。それでもやはり最初の数日は飲み食いしてないし、身体は回復を求めて休みたがっているので、けっこうふいに眠りに落ちたりしていました。人生初の病気での入院。人生初の連日病院食。いろいろと本当に勉強になりました。人間、飲み物を口からとれると急にみずみずしさと生気が出て、口から食べ始めるとまた急にしゃきっとするものなんですね!いやあ、身を以て知りました。
二人部屋でしたが同室者がほぼおらず、一晩だけおられたときは検査入院の方だったので気が楽だったこともスムーズな回復の助けになりました。お金があるなら個室にこしたことはないです。私みたいに普段から一人で気ままに暮らしている人は特にね!
入院中に面倒を感じたのはスケジュールでした。就寝はともかくとして、起床が決まっているので、朝7時前に寝ぼけ眼で採血されたり、そんなにお腹が空いていないのに食事の時間が来たりします。お腹が空いてから食べる方が、回復期は特に良いだろうにと思うのだけど、なかなかそうもいきません。まあ、私は今回絶食だし低残渣食だしで、基本お腹がすくのでまあよかったのだけど。
あと、食事!これは本当に疑問を感じました。何がって、半調理食が多すぎるんですよ。高栄養のスープ、高栄養ドリンク、シロップ煮の果物、ポタージュスープなどなど、どう考えてもあっためただけ、パックから出しただけ、みたいな食べ物を食べなければならないのはつらかった。確かにカロリーは取らなきゃいけないのでしょうが、輸液!してるし!ちょっとずつで!いいやんか!みたいな心の叫びを押し殺しての食事でした。あの添加物だらけのパン、ほとんど砂糖のジャム、濃縮還元のジュースなど。ああ、入院患者にいっせいにご飯をだすというのはこういうことなのかと。調理場のない病院はこうせざるを得ないのかと。管理とは、社会とは、とひたすらに考えさせられる食事の時間でした。ひるがえって、きちんと調理してある料理は(私は病気の都合上柔らかいのでその点は美味しいとは言い難いですが)味付けもよかったです。私、一食あたりあと500円ずつだしてもいいから、もっとまともなものが食べたい…!と本当に思いました。
しかし!看護師さんはおおむねとても印象がよく、感謝しています。殺伐としている人、忙しすぎて面倒感を全面に出す人、仕事をとにかく減らそうとする人、とにかくせかせかしている人などかほとんどおらず、皆さん笑顔で余裕のある動きをなさっていました。まあ私の病状は軽かったし、おそらく病床数が少ないのが良いのだと思いますが、ホスピスがあることも一因だと思います。叔母がこちらのホスピスに入っていたこともあり、また今回日々の様子を見ていても感じたのですが(ホスピスは同じフロアです)、ホスピスでは基本的に痛みのコントロールによるQOLの向上および維持が基本です。つまり、「病気と戦う」より「人生を豊かに過ごす」方に病棟の軸足があるのです。午後にはラウンジでコーヒーをいれて、ベッドごとでてきておしゃべりなさったり、私がいる間もボランティアでピアノの弾き語りに来られたりしていました。切羽詰まった事柄はしょっちゅうあるでしょうし、私がいた間にもお一人亡くなられた様子でしたが(ご家族が大量に荷物を持ち帰られるところを見ました)、みなさん家族で静かに、想い想いの時間を過ごされているのが基本。きっとその雰囲気が、全体を優しくしていたのだと思います。
ちなみに飲み物を取れるようになってから退院後しばらくまで、舌苔がかつてみたことのないレベルでびっしりつきました。これはどういうメカニズムだったのかなあ。帰宅して数日したら消えていましたねえ。
明日は「入院準備品リストおよび便利グッズ」をお送りします!
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