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父へ(詩)
あなたの背中は冷たくて
何も言わず、ただ消え去った
あの日私に残したのは
空っぽの心と、深い闇
愛なんてものは初めからなかったのか
血の繋がりすら、意味を持たない
あなたは逃げた、母から、私から、
責任から
憎しみが私の血を巡る
あなたの顔も、声も覚えてない
でも、この傷は消えないまま
永遠に残る、あなたの証だ
父なんて呼ぶ資格はない
あなたはただの幻、過去の亡霊
私の中で何度も消えては浮かぶ
許しなんて、望むものではない
愛される価値がなかったのは私か
それとも愛する力がなかったのは、あなたか
答えはもう必要ない
ただ、この憎しみだけが真実だから
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