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[エッセイ]【‘‘斑’’】
星々には、いくつもの世界があり、複合的にも繋がっているんだと思っていた。
見え方の問題ではなくて、考え方でもなく、捉え方だとようやく分かった。
物を色として捉えることが出来れば、世界中の色は混ざりに混ざり過ぎて真っ黒に近い色へとなっているだろうと思う。
繰り返すことは、案外思ってるよりも難しいことだと感じている。
毎日、目にする光景も、どこか微妙に違っている。
それは、人でもあり、景色も同じく。
違っていくのは、外ではなく、内である。
内の中から、外に適した内をつくる。
つくることは、源であり、自分の為でもある。
認識のはざまに、不確かな記憶だけが内在している。
何もかもが同じなようで思えても、実際は同じものなど何一つないことだと思った。
沈殿していきながら、斑のように感覚は拡張していくような感じでもある。
途切れてしまったものも、そこから繋ぎ合わさり、辿っていく。
往復していく度に、気持ちはどこかへと遠ざかってしまう。
色褪せるまでのことは、何も分からないまま、描いてゆく。
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