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【‘‘孤独を問う’’】

ー私たちが孤独から得られるものについてー


孤独というものは、現代に生きる私たちにとってはマイナスイメージとして根付いているものがあります。

それは、孤独や寂しさというものに不慣れであるからだと実直に感じさせられた、ある本に出会ったからであります。

それは、下重暁子さんが記されました、『極上の孤独』という本であります。

しかし、一方でマイナスイメージとは別に私たちは孤独というものに惹かれ、一種の憧れも持ち合わせているところもあることを本書では述べられています。

具体的に孤独の本質を突き詰めた、特に本書から感銘を受けた箇所があるので、ぜひとも引用したいと思います。↓

孤独ほど、贅沢な愉楽はない。

誰にも邪魔されない自由もある。

群れず、媚びず、自分の姿勢を貫く。

すると、内側から品も滲み出てくる。

そんな成熟した人間だけが到達できる境地が「孤独」である。

P.4より引用。

こちらの本文を読み終えてから、私は何度も読み返しました。

読書をすること、もしくは映画を見ることに関して言えば、基本的に一人で楽しんできた私にとってはとても共感する一文であったからです。

それだけではなく、こうして自分なりの言葉を紡ぎだし文章として記すことも、私にとっては孤独に感じることもあります。

ですが、こうした孤独感というのは、明らかに自分を成長させ成熟させる効用があると感じています。

孤独感に苛まれ、寂しさから誰かの存在に頼る自分もいます。

それは、家族や友人、SNSでの方々の存在に当てはまるものだと思われます。

私たちの世界は、孤独に見えて実は孤独ではない、誰かの存在というものが必ずあり、人との繋がりはもちろん大切なことはたくさんあります。 

ですが、私たちの欠点というのは、私を含めて孤独というものに対しての抵抗感、恐怖感というものを持っているところにあると感じました。

一方的に孤独な人生を歩むことを肯定的として捉えるのではなく、孤独を通して私たちはいつからでも強くなれるし、成長させてくれることを学ばさせて頂いた現代社会に通じる本書は、素晴らしい孤独論でありました。

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