【‘‘形象化する映画考察’’】
映画を見終わって感想を記事にまとめてから、その作品についての映画解説や考察、レビューなどを後から見ることが多いです。
自分が見て思ったこと、感じたこと、考えたことなど人によっては様々な意見がネット上には存在しています。
私がそうした解説や考察、レビューを見る目的は、自分の答えについての答え合わせや自分の見えなかった着眼点を知る為でもあると思っています。
以前に記しました【‘‘映画批評・評論の役割’’】では、メディアやSNS上で活躍されている、映画をテーマに考察されている方々の存在の重要性について述べました。
映画を教養として捉えるべきか、知識の獲得として捉えるべきか、あるいは暇つぶしの娯楽として映画を見るかは個人の自由であり、読書とは違って映像から各国の文化や社会問題などを知るきっかけにもなりますし、読書では得られない映画を通じての新しい発見と学びもあります。
映画を見る目的は、その作品から感じた感動や共感を得るために映画を見ているところが私にはあります。
客観性としての視点を得たい為に自分の考えに似た人たちの意見や対照的な意見を持っていられる人の考え方も映画考察の上では取り入れています。
芸術作品として映画を鑑賞するといった、美術鑑賞の見方として、映画の映像美や演出、ストーリーテリングなど様々な芸術的要素に注目することで映画の見方はまた大きく変わっていくものだと思っています。
劇場で見る場合、通常で見る時とIMAXで見る場合があります。
それは、映画作品のジャンルや特性について判断し、通常版とIMAX版で見た時の感動は大きく変わる場合があります。
IMAXでは、大画面な映像の迫力を生かしながら、360度の映像や音響技術を駆使して、まるで実際にその場にいるような臨場感を味わえるところが魅力でもあります。
IMAXの特徴として、高解像度や広い視野角によって活かされた臨場感あふれる音響によって、極上のエンターテイメントを堪能出来るものだと思っています。
以前鑑賞した『きみの色』や『エイリアン ロムルス』もIMAXで鑑賞しましたが、やはり感動の度合いはかなり違うものだと痛感させられました。
『きみの色』における、音楽を演奏するライブ感や『エイリアン ロムルス』におけるSFの世界観はIMAXのような映像技術でより作品の質も向上するものだと考えられます。
物語を映像として落とし込み、一つの形にしたものを私たちはスクリーンを通して鑑賞する。
そして、鑑賞したものを自分なりの解釈で考察し、別の形へと新しいものを提供する。
提供したものは、作品を鑑賞する場合の手掛かりとして参照することもあるし、また考察から学んだことを活かしてオリジナルのものを形作ることも可能であります。
形作ること、創造することは、私たちにしか出来ない特別な力でもあると思いますし、作品を作ること、また作品を考察すること、あらゆるものによって作品自体は形作られているものだと考えられます。