インタビューをしよう
私は「カラーミーショップ byGMOペパボ」の公式Webメディア「よむよむカラーミー」でインタビュアーをしています。今年は22名超の方にインタビューをさせて頂きました。ありがとうございました。
僭越ながら、お会いする方や、TwitterのDMで「インタビューってどうやるんですか?」と質問をいただくことが増えてきました。
上手にインタビューができているかはわかりませんが、改めてインタビューを実施ついて社内勉強会で用いた資料を掲載しつつ、まとめたいとおもいます。インタビューとは何かについては前の記事をお読みください。
目的を決める
インタビューをするために大事なのは目的を決めることです。
要素を書き出すと以下2つです。
インタビュイーが先に決まっている場合でも、決まっていない場合でも、上記は事前準備として必須です。目的を明確にしなければインタビューを受けている人も「何で私に聞いてるの?」となってしまいます。
①なぜインタビューをするのか
お話を聞こう!となったからには、そうなった理由がありますよね。
それを明文化するのです。
②読者ターゲット
どんな人に読んでほしいか。読んだ人にどんな行動をとってほしいかを決めておきましょう。
上記読者ターゲットによって、おんなじお菓子を作っている専門店でも、食べ歩きを目的にしているお店と手土産に力を入れているお店、どちらにインタビューをするかが変わってきます。また若年層と企業に勤めている方に向けた記事では文章に使う言葉も変わってきます。
どういった内容を誰に届けたいのか明確することでインタビュイーも、どういう人に向けて話をしたらいいのかイメージが沸き話しやすくなります。専門用語が多く出てくる分野でしたらなおさら、初級者向けなのか、上級者向けなのかをしっかり認識を合わせてからインタビューをスタートしましょう。
構成を考える
どういったストーリー展開にするのかあらかた決めておかなければ、いざ対面したときに何を聞いたらいいんだっけとなってしまいます。
目的を決めるの「①なぜインタビューをするのか」が明文化されていると、構成はほぼできているといっても過言ではありません。
どうやって話題を配置するか、その方法(ストーリー展開)をあらかじめ作っておくことで、どんな回答を聞けたら記事として成立するかが見え、想定質問を作ることができます。構成が無いまま想定質問を用意してしまうと、文章を仕上げていく際に核となる盛り上がりがなく、のっぺりとした文章になってしまいます。なので、この部分を聞けると面白そう、人気(ひとけ)を感じられる、みんなが知らない「実は…」が聞き出せそうなど、妄想を広げておきましょう。
以前書いた「インタビューは恋のはじまり」にも記載しましたが、私はインタビュイーの情報を事前に調べることが多いです。公開しているnote、YouTube、執筆している本、SNS。そういったところから情報を得ておくことでアイスブレイクにも使えますし、インタビューをあらゆる方向に掘り下げることができます。
インタビューをする
インタビューはあくまで”会話”です。インタビュー中は会話をたのしみましょう。
想定質問が無いとインタビューができませんという人もいらっしゃいますが、想定質問をガチガチに固めてしまうと、一問一答のようなインタビューになってしまいます。この回答をもらわないと成り立たないといった答えを求めるHOW TO系、ノウハウ系のインタビューでない限りは、ガチガチに固める必要はないでしょう。回答から派生したお話が想定していたお話よりも魅力的な内容の場合もあります。相手の答えをしっかり聞き、どうして?なぜ?これは?と率直に興味を持ったことを質問させていただきましょう。
私の場合は、”これを言ってほしいがきまっているインタビュー”がちょこっと苦手です。それを言わせるためのトークを展開する話術はまだまだ勉強不足です。純粋に、どうしてなんでに答えていただくインタビューは本当に楽しいです。でもこれには注意が必要、ついつい脱線してしまうことも…。なので構成の大項目を手元おいて、横目でちらっとみながらインタビューをしています。
記事化する
ライティングにはライターさんにほとんどお任せしていますので、ライティングに関しては、おすすめの書籍をご紹介します。
最終的に完成した文章はいったん寝てから読みかえしたり、移動中に読んだりしています。全然違う仕事をした後に読み返すと文章の成り立ちがきになったりするものです。(一発で書ける方を本当に尊敬します…)
終わりに
インタビューにはどんなものを持っていきますかも聞かれるのですが、私が持っていくものは以下です。
iPhone
想定質問メモ
ペン
PC
著書
サインペン
iPhoneで音声を録音します。録音はできれば2台でしておきましょう。インタビュイー寄りとインタビュアー寄りに1台ずつ。どちらかが機械トラブルがあっても予備があると安心です。インタビューは生ものなので、その場でしか聞けません。会話が盛り上がったのに録音できていなかったら元も子もありません。必ず予備の録音もしておきましょう。
インタビューをするひとが緊張をしていてはされる側も緊張してしまいます。心から会話を楽しむことが本音を引き出せるいちばんの近道だと私はかんがえています。