弱小パーソナリティーの仕事
私は昨年の7月より、コミュニティーFMで「ラジオパーソナリティー」という仕事をしています。喋って番組を進行させるだけでなく、企画・取材・収録・選曲・編集もやります。自分の番組は1から10まで全て1人で受け持つのです。
今回は、noteの投稿企画「仕事のコツ」へ向けての記事なので、私の番組の中で最も比重の大きな業務である「取材」に絞って書きます。
番組の中で、地域おこし協力隊や移住者、学生、仕事を興した人へインタビューすることがよくあります。大体、初対面もしくはお会いして2、3度目でのインタビューなのですが(その後インタビュー対象がレギュラー出演者になることもある)、事前に質問書を作ったり、打ち合わせをしたりすることは殆どありません。
何故ならば、「私程度の人間の想定内に収まるようなインタビューにはしたくない」という信条があるからです。通り一遍の質問を用意して、当たり障りのない金太郎飴の様なインタビューを量産することは可能でしょうが、私にとって、その様なものは放送に乗せる価値がありません。相手の人間味を聴いている人にも感じて欲しいし、思わぬ方向に話が転がるのが面白いのです。その為には予定不調和のぶっつけ本番が良い(但し収録放送に限ります。マイクを向けられる事に慣れていない人から生放送で本音を引き出すのは無理でしょう)。
では、どうやって相手から面白い話や本音を引き出すかというと、実はいつもそれ程深く考えずにインタビューをしているので、よくわかりません。肝心なのは、「あなたの話聞きまっせ」というサービス精神と、相手に対する好奇心でしょうか。
以上の様な背景を踏まえ、取材・インタビューの私なりのコツを挙げると、「話の筋を描かない。ゴールから逆算しない」、「肩書きや役割りではなく『人』に話を聞く」といった所です。役に立ちませんね。
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