ねぎたま

國學院大學大学院文学研究科 修了(神道学修士)/一般社団法人ティカルダイバー代表理事/…

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國學院大學大学院文学研究科 修了(神道学修士)/一般社団法人ティカルダイバー代表理事/和多都美神社禰宜/専門分野は対馬の神社史・神道史/(一社)ティカルダイバーでは、"対馬和紙"のブランディングプロジェクトを行っております

マガジン

記事一覧

対馬和紙の名刺

久々に記事を書きます。 対馬和紙プロジェクトは、いよいよ本格始動しました。楮、三椏を育てはじめて約4年になります。 今回は、楮・三椏の表皮(甘皮)やいわゆるチリ…

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1年前
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楮の驚異的な再生力

1、鹿の採食被害を確認 6月12日(金)、草抜きのため楮畑へ行ったところ、鹿が防護ネットを倒して侵入し、約100本の楮の葉すべて採食したことを確認した。 2、再生を確認…

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4年前
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楮の成長

春になり、ヒメコウゾが急激に成長をはじめました。 楮畑に毎日通い、いつかこの楮たちが対馬和紙の原料として使える日まで気長に世話をしています。 対馬における対馬和…

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4年前
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楮の挿し木 変化

3月20日 3月30日

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4年前
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神話の里の桜 満開🌸

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4年前
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楮・三椏・トロロアオイの経過①

3月24日 5日目 1、楮の挿し木 楮は芽が出ているが、発根はしていない。 2、トロロアオイ 5日目にタネから芽が出た。 3、楮畑の状況 順調に発芽しているが、根付いて…

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4年前
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対馬和紙ブランディング 三椏植樹実験

1、三椏(ミツマタ)三椏の花言葉は、強靱、肉親の絆、永遠の愛、など、家族の強い愛情と結びつきを表します。 『万葉集』にも登場しており、柿本人麻呂は次のように詠ん…

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4年前
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和多都美神社の海鳥居

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4年前
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千社札(せんじゃふだ)

1、千社札の起源どこでどのように始まったかは定かではありませんが、"神社仏閣にお参りした証"とされ、一説には自らの魂が込められた千社札を貼ることで、神社仏閣に参籠…

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4年前
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お賽銭は五円でいいのか?

1、お賽銭お賽銭の起源は正確にはわかっていませんが、"おひねり"が社会の流れの中で多様性を帯びて、金銭を入れるようになったのではないかと考えられます。 "おひねり"…

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4年前
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和多都美神社について

1、御祭神(ごさいじん)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと) ・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと) フランス人の国際画家 マークエステル様に御奉納頂きました屏風絵…

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4年前
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宮司さん

1、神職の袴神社にお詣りすると袴をはいた”神職(しんしょく)”をよく見かけると思います。 一般的によく知られているのは”浅葱(あさぎ)”という青緑のような色をし…

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4年前
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何も語らずとも

ねぎたま
4年前
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対馬和紙の名刺

対馬和紙の名刺

久々に記事を書きます。

対馬和紙プロジェクトは、いよいよ本格始動しました。楮、三椏を育てはじめて約4年になります。

今回は、楮・三椏の表皮(甘皮)やいわゆるチリを使った和紙を漉きました。

対馬和紙を対馬の新しい持続可能な小さな産業にしたいと考えて進めています。

対馬島内の神社の代々の神職家は、疲弊してほとんどが途絶えました。その理由の一つは本来は神社と共助していかないといけない自治会が、神

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楮の驚異的な再生力

楮の驚異的な再生力

1、鹿の採食被害を確認

6月12日(金)、草抜きのため楮畑へ行ったところ、鹿が防護ネットを倒して侵入し、約100本の楮の葉すべて採食したことを確認した。

2、再生を確認雨のため作業を中断、6月15日(月)に再び楮畑を訪れたところ、新芽を確認した

驚異的な再生力😱

3、楮の挿木は順調

→ポットに移した

楮の成長

楮の成長

春になり、ヒメコウゾが急激に成長をはじめました。

楮畑に毎日通い、いつかこの楮たちが対馬和紙の原料として使える日まで気長に世話をしています。

対馬における対馬和紙と神社保全による持続可能な暮らしの実現に向けて、頑張ります。

【4月4日】↓

【3月26日】↓

楮・三椏・トロロアオイの経過①

楮・三椏・トロロアオイの経過①

3月24日 5日目

1、楮の挿し木

楮は芽が出ているが、発根はしていない。

2、トロロアオイ

5日目にタネから芽が出た。

3、楮畑の状況

順調に発芽しているが、根付いているかはわからない。

4、三椏の状況

和多都美御子神社参道に植えた三椏は、イノシシ、シカの被害なく順調。やはり毒があるので近づかなくなっているように感じる。念のため、根付くまでネットを張った。

対馬和紙ブランディング  三椏植樹実験

対馬和紙ブランディング 三椏植樹実験

1、三椏(ミツマタ)三椏の花言葉は、強靱、肉親の絆、永遠の愛、など、家族の強い愛情と結びつきを表します。

『万葉集』にも登場しており、柿本人麻呂は次のように詠んでいます。

春されば まず"三枝"の幸くあれば 後にも逢む な恋ひそ吾妹

三枝と書いて"サキクサ"で、春先に咲くミツマタの別名"幸草"にちなんだのでしょう。

この三椏は中国が原産地で、日本では和紙の原料として重宝され、日本紙幣にも使

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千社札(せんじゃふだ)

千社札(せんじゃふだ)

1、千社札の起源どこでどのように始まったかは定かではありませんが、"神社仏閣にお参りした証"とされ、一説には自らの魂が込められた千社札を貼ることで、神社仏閣に参籠するのと同じご利益が齎されると信じられ風習として広まった可能性もあります。

千社札に明記されるのは、個人の本名のほかに屋号や芸名など様々です。

2、マナー違反と処罰千社札は、全国の多くの神社仏閣で禁止されており、許可される場合でも無断

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お賽銭は五円でいいのか?

お賽銭は五円でいいのか?

1、お賽銭お賽銭の起源は正確にはわかっていませんが、"おひねり"が社会の流れの中で多様性を帯びて、金銭を入れるようになったのではないかと考えられます。

"おひねり"は、白い紙に洗米や銭を包んでそれを捻ったものをいいます。

大昔は、米を捧げて祈るのが通例でしたが、米が当たり前に手に入り、金銭が広く普及するとこれが変化し賽銭となったといいます。

歌舞伎で投げたり、上棟祭(上棟式)でもおひねりを餅

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和多都美神社について

和多都美神社について

1、御祭神(ごさいじん)・豊玉姫命(とよたまひめのみこと)
・彦火火出見尊(ひこほほでみのみこと)

フランス人の国際画家 マークエステル様に御奉納頂きました屏風絵。和多都美神社の夫婦神と古事記がテーマの作品です。

豊玉姫命は、大綿津見神(おおわたつみのかみ)の娘で、玉依姫命のお姉さんにあたる神様です。

豊玉というのは、大綿津見神の別名が豊玉彦命というので、それが由来となっているようです。

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宮司さん

宮司さん

1、神職の袴神社にお詣りすると袴をはいた”神職(しんしょく)”をよく見かけると思います。

一般的によく知られているのは”浅葱(あさぎ)”という青緑のような色をした袴をはいた姿です。これは階級を表していて、四級、三級の神職がはく袴です(神社の職掌によって取り扱いが異なる場合があります)。

参拝者と神社お寺でつくるお参りの記録共有サイト”ホトカミ”さんの説明がわかりやすかったのでリンクを貼りました

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