あづま湯リニューアルのあらましと新店主が考えていたこと
埼玉県朝霞市唯一の銭湯・あづま湯の運営を2024年8月1日からオーナーより脱サラで引き継いだ、さとうです。引き継ぎの経緯をまとめたnoteを7月24日に公開していましたが、10月16日時点で5,300回以上閲覧され、いつのまにか200以上の”スキ”をいただいていました。大々的に告知したわけでもないにもかかわらず、これだけ反響があったことに驚いています。あづま湯に対して、また銭湯を運営するということに対して、多くの方が関心をお持ちなのだな、と改めて気付かされました。
いつもあづま湯にお越しいただいているお客様からも、そして初めてあづま湯にお越しいただいたお客様からも、「note見ました!」とお声かけいただくことがかなりありました。あんまり愛想のない方なもので、伝わりづらいかもしれませんが、こうしたお声がけ、とても励みになっています。本当にありがとうございます!そして、noteってすごいんですね。
だからこそ、もっと早く続編記事を出したかったのですが・・・、店主交代後、とにかくバタバタで時間がなく、体力も削られ(5〜6kg痩せたようです)、休みの日は休みの日で何かと用事を済ませたり、とにかく眠くて寝ていたりで、ずいぶんと記事間隔が空いてしましました・・・。もし記事を待っていただいた方がいらしたら、申し訳ありませんでした🙇
前回の記事は、新店主就任の直前(7/24)に記したものでした。その後、8月1日からの新体制での運営にあたり、あづま湯のちょっとしたリニューアルを行いました。今回の記事では、はじめにリニューアルの内容やその意図をご紹介したいと思います。前回note同様、長めの記事になりますが、お読みいいただければ幸いです。
リニューアルにあたっての条件
あづま湯はもともと、知られざる人気銭湯でしたが、前回noteに記したように、経営形態の変化(オーナー経営から、賃料を支払って運営する賃貸店舗経営への変化)により、持続的な運営に向けてはさらに客数・売上を伸ばしていくことが求められています。従来のあづま湯のかたちを維持するだけでは、持続的な運営は叶いません。
そこで店主交代に際しては、従来からお越しいただいていたお客様の来店頻度を高めたり、新しい層のお客様にも魅力を感じてもらえるようなお店づくりのためのリニューアルを行うことにしました。
ただし、賃貸店舗であることや金銭的な制約から、浴場設備の更新や店舗の造作変更は難しく、また店主交代の準備期間も限られていました(店内模様替えに使えたのは7月末に臨時休業とした3日間のみ)。こうした条件のもとで、
いち銭湯好き・サウナ好きとして、あづま湯の「ここがもったいないな」「こうしたらもっと良くなるんじゃないか」と感じていたことを改善するリニューアル
店主交代前の7月に、実際に店頭に立ち、接客・店舗運営にあたるなかで必要性を感じた施策を実行するリニューアル
を検討し、次の①〜⑦のとおり実行に移しました。
①WEB・SNS・ロゴデザイン
まずはもともとあったホームページとは別に、新しくホームページを制作。写真だけプロにお願いしましたがあとはケチって自分でノーコードで作ってみました(studioを使用)。でもレスポンシブデザイン対応(PC/タブレット/スマホの画面切り替え対応)など、いざやってみるとかなり大変でした・・・。あと、時間軸的に店内リニューアル前に作らざるを得ず、今のお店の様子は載せられていないので、追って更新しようと思っています(手が回っていませんが・・・)。
また、SNSはこれまで全く運用されていませんでしたが、新たにXを開始。毎日の営業情報や、新しい取り組みの発信、あとはあづま湯関連のX投稿のリポストなどを、細々とですが続けています。
あとは、ちょっと新しいあづま湯になることがわかってもらえるように、新しいロゴも作ってみました。以前からあるロゴ(クラシックロゴ)と併用しても不自然でなく、ちょっとポップな印象にすることを意図しました。なお、あんまり洗練されていても実際のお店のイメージと乖離するな思ったので、これも自分で素人製作しました。
②エントランス
ここからがお店のリニューアルポイントとなります。まず入口では、ちょっとしたことですが、外から見えるように「営業中」の看板を立てるようにしました。最近は、この看板にホワイトボードを吊り下げてその日の薬湯や人工温泉を紹介するようにしています。
マンション銭湯のあづま湯は、一見しただけでは銭湯だとわからない人も多いと思われたので、ここにお店があることをまずは認識してもらおうと、立て看板を使うことにしました。
それと、入口自動ドアには、店主交代の経緯をまとめた貼り紙を、外から見えるように貼り出しました。この貼り紙は、通りすがりの人も立ち止まって読んでいかれることが多いです。近隣の方は、貼り紙を通じてなんかあづま湯が変わったらしい、ということを知るケースも結構あったのではないかと思います。
③フロント・ロビー
あづま湯のエントランスを抜けると、フロントと、広いロビーがあります。
フロントでは従来、現金会計を行っていましたが、店主交代を機にキャッシュレス決済(AirPay)を導入。QRコード決済、交通系IC、クレジットカード、銀聯、iD、QuickPayと、主要決済サービスがだいたい使えるようになりました。お店からするとキャッシュレス会計では手数料がかかってしまうわけですが、お客様から見た利便性は確実に高まりましたし、あとは同時にレジシステム(Airレジ)も入れたので、どの商品がいくつ売れたか見える化できて、キャッシュレス導入してよかったなと思っています。
それと、フロントカウンターに並べている商品陳列の見直しや、ステッカーの販売も始めました。ステッカーは「かわいい!」といってもらえることが多いです。めちゃくちゃ売れているかというとそこまでではないですが、あづま湯変わったな、頑張ってるな、という印象を持ってもらうのには役立っていると思います。
ちなみに用意したステッカーは6種類で、新ロゴベースに作ったものと、あづま湯がある朝霞市のキャラクター「ぽぽたん」とコラボしたもの、あとは朝霞市のシティプロモーションのためのタグライン&ブランドデザインである「むさしのフロントあさか」を活用したものがあります。ぽぽたん、むさしのフロントあさかは、朝霞市に許可をいただいて使用しています。
ロビーはかなり変わっています。もともと、大きなソファにマッサージチェア、テレビがあって、湯上がりにのんびりできるスペースでしたが、銭湯としてはかなり広いロビーなので、もっといろんな楽しみ方ができる空間にしてみたいなと思っていました。
入るとまず目に入るのが、主に漫画を並べた本棚です。王道漫画に過去の名作、最新人気漫画をセレクトして並べています。スーパー銭湯とかだと、レンタルで本棚を作ったりしているらしいですが、ほぼほぼ個人経営の銭湯なので、なるべく個性を感じてもらえるように一つひとつ選びました。主に漫画好きの妻に選んでもらって、そこに超王道漫画や私の私物(うしおととら、からくりサーカス、みどりのマキバオーとか)を加えています。
スペースの制約で、並べたいけど並べられていない作品もたくさんありますが・・・、それでも特に漫画好きの方から、「いいセンス!」と言ってもらえることがあって、うれしいです。
それと、漫画の他にも銭湯・サウナ雑誌、絵本を並べたマガジンラックも入れました。銭湯・サウナ好き、親子連れのお客様によくお読みいただいています。
あとは、従来使っていた少々古びた商品棚を撤去し、新しい商品棚に入れ替えました。商品そのものは前から売っていたものをそのまま並べつつ、オリジナルグッズとしてTシャツのラインナップを増やしました。今までなかった名入れタオルも作りました。これも、売れ行きはまあ、そこそこ(ちょっと作りすぎたんで在庫はたくさんあります・・・笑)ですが、あづま湯が変わったという印象を持ってもらうには大きく貢献していると思います。
商品ラインナップは見直しを続けていまして、今もいろいろ準備中なのですが、9月に導入し、ご好評いただいているのが「皆様石鹸」。銭湯だけで買える、どこか懐かしいい香りの良質な石鹸です。販売する銭湯ごとのオリジナルカード(旅ふろカード)が付いていて、各地の銭湯のカードを集める楽しみもあります。あづま湯は全国93番目、埼玉県では初!の導入銭湯となりました。皆様石鹸愛好家のみなさまにご来店いただけたり、はじめてあづま湯に来てお土産がわりに買っていかれたり、常連のみなさまにも一つ買ってみようかと手に取ってもらったりと、好評です。
さらに、手売りドリンクの冷蔵ショーケースも導入。あづま湯はもともとめちゃくちゃ自販機が充実していた(清涼飲料水×5台、アイス1台、瓶牛乳1台、瓶コーラ1台!)のですが、冷蔵ショーケースにはこれらとかぶらないイオンウォーター、サ活ドリンク、クラフトコーラ、それにお車でお越しの方を意識してノンアル飲料を並べています。一番人気はイオンウォーター(特に900ml)、ついでクラフトコーラにサ活ドリンク、ノンアルはぼちぼち、という感じの売れ行きです。でもノンアル、風呂上がりに飲むとめっちゃ美味いんですよね。「ノンアルあるじゃん!」って喜んでくださるお客様もおられて、徐々に浸透してきているような気がします。
このほかにも、ソファレイアウトの見直し・椅子や机の追加や、あづま湯へのご意見募集ノートの設置(あづま湯ノート)・Googleフォームでの意見募集なんかも行っています。あづま湯ノートは、予想以上にいろんな意見を書き込んでいただいていて、読み物として結構面白いです。ノートでは気になった問題点をご指摘いただくこともありますが、ちょっと変わったあづま湯にポジティブな声をいただくことが多いです。一方、Googleフォームではみんなが読むノートには書き込みづらいであろうより率直な意見、ご指摘をいただくことが多いですね。ふだん営業していて、自分では見えていない部分のご指摘も多いので、フォームも設けておいて良かったなと感じています。こういったさまざまなご意見と、それに対する回答もまとめ始めているところですが、それについては別稿で。
なお、一連のリニューアルのために、もともとあった古い商品棚と、自販機1台、それにマッサージチェアを撤去しました。(数は多くないですが)ロビーにあったマッサージチェアが好きだったお客様からは、お叱りをうけたりもしまして(「漫画喫茶にでもしたいのか?」「つまんねー銭湯になったな」と言って帰る方もいました)・・・、長年変わらぬ形であり続けた場所だけに、ちょっとでも変わるとどうしても不満を持つ方はいらっしゃるんだなと認識させられました。
でも、こちらとしては、これからのあづま湯のために、変化しないわけにはいきません。こうした声は受け止めつつも、引き続き前に進んでいきたいと思います(というか、そうするしかないと思っています)。
④脱衣所
脱衣所では、もともと十円玉2枚で3分稼働するドライヤーが置かれていましたが、ドライヤーが弱いという不満が特に女性側から多く寄せられていました。そこで女性脱衣所には2台、男性脱衣所には2台、RaFaのいいドライヤーをおくことにしました。お値段は20円のまま据え置きです。
安くはありませんが、お値段以上に大きい好評の声をお客様からいただくことができました。これは置いて良かったですね。
想定以上に反響があったのが、冷蔵冷凍庫の設置です。飲み物の冷却保管用に設置しました。取り違え防止のためのタグセット(ドリンクマーカーといったらいいのかな)も置いています。
冷凍庫もついたものを置くのは珍しいかもしれません。これは実は、もともと常連さん対応として、自販機の飲み物(コーラとか)をスタッフが買って、それをフロント内にある冷蔵冷凍庫の冷凍庫部分で冷やしておき、キンキンにした状態で脱衣所に持っていく(そのときにお代を受け取る)ということをやっていたのが背景にあります。このオペレーションは正直、ちょっとスタッフサイドの負担が大きいなと感じていました。それに、飲み物を冷やすニーズは常連さんに限らず他のお客様にもあるはずで、ならば脱衣所に冷蔵冷凍庫を置いてしまおう、となったわけです。実際に置いてみると、かなり多くの方にお使いいただいていて、サウナイキタイとかの口コミなんかをみても好評のようです。
荷物棚も追加しました。お客様の数に対して、入浴用具、飲み物などを置くスペースがかなり小さかったので、脱衣所、それに浴室にも大きい棚を追加しました。
このほか、男性脱衣所には2つの休憩椅子を追加しました。サウナ利用者を意識したものですが、入浴客の皆さんも含め、便利にお使いいただけているようです。あとはリニューアル後にも、水で濡れた床や、髪の毛の散った洗面台などをお客様ご自身でも拭けるようモップやクロスを置いてみたり、乗れる扇風機を追加してみたりと、細かな改善を続けています。
⑤浴室・露天風呂・サウナ
あたたかいお風呂は、白湯大浴槽(ジェット・バイブラ・電気風呂など7種あり)、日替わり薬湯、人工温泉露天風呂の3つあるですが、もともとすごくいいお風呂なので、設定含めほとんどいじらずそのままです。ただし、
白湯設定 41度 (据え置き)
薬湯設定 43度 (据え置き)
露天設定 40度 → 39度 に変更
と、露天風呂を1度だけ下げる微修正を行なっています。浴槽ごとの温度帯を明確に分けつつ、露天はぬるめでゆったり入れる浴槽にしようという意図です。
大きく変わったのは水風呂です。店主交代とほぼ同じタイミングで、濾過器・チラーが新しくなり、まず水質が向上。さらに、従来かなり高めになっていた塩素濃度も(衛生上問題ない範囲で)大きく引き下げたので、もともと使用している地下水のよさを感じやすくなっていると思います。
水温も従来より低くできるようになりました。いままでは浴槽付属の水温計表示で18〜20度くらい(ただしこれは実際の温度より高く、実測では16〜18度程度)でしたが、今は16〜18度の間(実測14〜16度程度)を推移するように調整しています。あづま湯の水風呂はバイブラ付きなので、体感温度はそこからさらに1〜2度下がり、銭湯としてはかなりキンキンになっていると思います。水風呂については、下記X投稿にもまとめました。
サウナに関しては、男女とも15名程度収容。もともとしっかり熱く、温度・湿度のバランスもいいセッティングでした。熱源はなんと、サウナーにとっての聖地のひとつ・大垣サウナ(わたしにとってもフェイバリットサウナのひとつです!!)と同じフィンランド製電気ストーブなんですよね。
ということで、十分にいいサウナだったわけなのですが、すぐにできる環境改善として、今まで置いていなかった個人用のサウナマット(ビート板)を設置。あとは、ヒノキの香りの芳香剤(香太くん)を使うようになりました。それから、サウナ利用者の多い日は、ドアの開閉回数が多くなることを考慮して少し設定温度を上げるなど、以前よりこまめにセッティング調整を行うようにしています。
あとはなんといっても、インフィニティチェアですかね。男女それぞれ露天風呂に2脚、amazon basicのものを入れました。女湯のほうが露天風呂が広いので、女湯にはさらにラフマの休憩椅子(インフィニティじゃないやつ)も1つ入れています。もともとあったベンチは配置を変えてそのまま使っています。これに加えて男性側には脱衣所に2脚、浴室内に1脚ととのい椅子を設置したので、ととのい空間としてはかなり進化したのではないかと思います!
なお基本サウナ利用者向けのつもりでしたが、入れてみると、開店直後にいらっしゃるご高齢の常連さん(入浴利用のみ)も、インフィニティチェアでくつろいでいらっしゃいました。新しい楽しみ方を見つけていただいているようです。
⑥POP・掲示物
リニューアル後にあづま湯に久しぶりにいらしたお客様からは、「きれいになった」「明るくなった」という声もよくいただいています。リニューアルにあたり、大掛かりな清掃・リフォームなどは行っていないのですが、おそらく、店内のPOP・掲示物を貼り替えたことも影響していると思われます。
リニューアル前のあづま湯では長年掲示され日焼けしたり、あるいは(今は完全禁煙ですが)比較的最近まで喫煙可能だったこともあってか、ヤニっぽい色のついた掲示物がけっこうありました。こうした掲示物を全て剥がし、同じ内容のものをもう一度作ってラミネートし、貼り直す作業をリニューアル時に行っています。小さいことですが、こういうこともあづま湯ちょっと変わったな、きれいになったなという印象につながっているのかなと思います。
⑦利用マナー・ルール
直前まで悩んだのが、利用マナー・ルールについてどう見直しを図るかです。
もとのあづま湯にも、基本的な入浴ルールに関する掲示、サウナ利用にあたっての注意事項(料金未払いのままの利用禁止、水風呂前のかけ水など)の掲示などがありましたが、あまり目立たずほとんどお客様には意識されていない状態でした。スタッフからのマナー違反行為に対する注意も、お客様から苦情が上がったときに対応する他は、それほど積極的には行われていませんでした。このため、一般的にはマナー違反行為となる脱衣所での携帯電話使用、浴室やサウナでの場所取りが率直に言ってかなり見られました。
加えて、おそらく脱衣所が広いせいもあるのだと思いますが、普通は見られない脱衣所での飲酒、食べ物を食べる行為などが日常的に行われ、容認されていました。常連さん同士で飲食しながら脱衣所でくつろぐのが、あづま湯では普通だったわけです。これは、自由でおおらかな地元銭湯ならではの良さと捉えることもできるかもしれませんが、新規のお客様には「やんちゃ」で「ガラが悪い」印象を抱かせてしまっていたと思います。
また、あづま湯はタトゥー・刺青OKの銭湯であり、実際にタトゥー・刺青の入ったお客様の比率は高いです。埼玉県に残る銭湯(公衆浴場組合に加盟する一般公衆浴場)は29のみで、いまやスーパー銭湯やサウナ専用施設の方がはるかに多いですが、そうした施設ではタトゥー・刺青NGが一般的です。タトゥー・刺青の入った方が、本格的なサウナ・水風呂を楽しめる数少ない場所ということで、あづま湯に多く集まっているものと思われます。タトゥー・刺青があるからといってその人のマナーが悪い、ということにはならないのですが、タトゥー・刺青比率が高いと、そういう光景を見慣れない新規のお客様には「やんちゃ」で「ガラが悪い」印象をどうしても与えてしまいます。
以上のような状況を目にし、私としては、これからあづま湯により幅広い層のお客様をお迎えし、安心してご利用いただくには、利用ルール・マナーを明確化・徹底し、「あづま湯の常識」と「世間の常識」のギャップを縮めていくことが必須と考えました。また、タトゥー・刺青のある方は、利用ルール・マナーの明確化・徹底を前提として、従前どおり受け入れる方針としました。
このような考えのもと、リニューアルに際しては、利用ルール・マナーに関するPOPを店内各所に貼り出しました。これまでの「あづま湯の常識」とは異なるものも含まれているので、どこまで書くか、どう表現するかはかなり悩みましたが、一般的な温浴施設でのルール、銭湯の組合(全浴連)でも啓発しているマナーに沿って、次のようにまとめました。
これらの利用ルール・マナーに対しては、賛否両論の反応をいただきました。常連さんを中心に、「細かいルールが多すぎる」、「あづま湯らしいゆるさが失われる」といった反応は結構ありました(今もあります)。それと、実際にルールに沿って注意したお客様から、強烈な反発を受けることも何度もありました。私のことを煙たがっているお客様も少なからずおられると思います。一方で、今回POPに明示したような点が今まで守られていなかったことに対し、違和感・不満を抱いていたお客様からは、「ルールが明確になってよかった」という言葉を多くいただきました。
いろいろな声・反応をいただいていますが、上述したとおり、私としてはより幅広い層のお客様をお迎えするためにルール・マナーの明示と徹底は不可欠だと考えています。ルール・マナーの一部見直しや、POP上の表現の見直しなどは今後も行っていくことがあると思いますが、「あづま湯の常識」と「世間の常識」のギャップを縮める取り組みは、今後も続けていくつもりです。
以上、店主交代に際してのリニューアル内容やその意図のご紹介でした。
リニューアル後3ヶ月の間の出来事や、営業実績(客数・売上動向)、あとは多数いただいているお客様からの声とそれに対する回答もまとめたかったのですが、もうすでにだいぶ長くなったので、別の記事にまとめていきたいと思います。
最後までお読みいただき、ありがとうございました!それではまた次の記事で。