浪曲テーブル掛け顛末:じつはテーブル掛けを(6)最終回
-2024年2月上旬-
ついに!手元にテーブル掛けが届きました。
(上の写真はフィルターで色が変わっています)
ずっしりとした梱包の中に、たくさんの思いの詰まったテーブルか掛けが、・・・届きました!感無量。
さっそく関係各位にご連絡しました。
はやく5点すべてを広げてみたい!・・・のですが、
テーブル掛けというのはとても大きい「布」です。すべて広げるには浪曲の台となるもの+広いスペースが必要です。また、広げたら当然たたまないといけませんが、これがまた、ちゃんとたたまないといろんなシワがついたりします。
一人ですぐたためるサイズのものだけ広げましたが、本当に見事に染めていただきました。データではない「もの」独特の迫力を感じます。
師匠への報告も兼ね、お稽古日に持参することにしました。
そして、5点セットを広げてみました。
・・・!あの日見た景色がここに再現できた!!と感じました。
右と左に稲村ケ崎と江の島、正面に富士山。とても感動的でした。
師匠も、伊丹師匠も
「良かったね!」
と言ってくださいました。
私が浪曲をしている限り、このテーブル掛けを使う限り、あの日のことは忘れないし、あのときの気持ちも忘れない。ということになります。
これも最初に「テーブル掛けを作ろう」と言ってくださった方がいらしたからこそです。
何人もの方のお気持ちとお力によって出来上がったテーブル掛け、5点全て使って舞台でおろしたい。そう思いました。
近々、このテーブル掛けで舞台に臨みたいと思います。
そのときはぜひ、私の見た景色を一緒にご覧いただけましたら幸いです。
これで、半年くらいの間、私が、慌てふためき、考え込んだり悩んだり、たくさんの方々に手を差し伸べていただきながらこぎつけた、テーブル掛け完成への道のりのお話は終わりです。
ここからは、このテーブル掛けに恥ずかしくないような浪曲師となれるよう一席一席、大切につとめて参りたいと思います。
ここまでお付き合いいただきまして、誠にありがとうございました!ご協力いただいた皆様、お読みいただいた皆様、これからご覧いただく皆様、すべての方に御礼申し上げます。
東家志乃ぶ拝