【人生ノート328】前とおなじような境遇に出会った時には、「ああここだ!」と、まえの経験を思い出して苦しいことでも辛抱することができる。
“したいからする”こと
「自分はお前のために尽くすしてやっているぞ」とか、「自分は世の中のために働いているぞ」とかいうような考えから離れることが出来ずに、人のためとか世のためとかをはかっているのは、ほめたことではない。
こんな先入主的自負心から全然離れて、「ただ何んとなくそうしたいから、そうするまでだ」というふうに、純な心持ちで、われわれは常に動きたい。
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時が経って、まえの行為を反省し、批判してみるがよい。大抵の場合、「ああ、あんなことをせなかったらよかったに … 」と思うものである。
人間はこういうことから漸次、かしこくなって来るのである。
こんど、前とおなじような境遇に出会った時には、「ああここだ!」と、まえの経験を思い出して苦しいことでも辛抱することができる。
信仰覚書 第八巻 出口日出麿著
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