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神のひとり子、出でよ

七むずかしい理屈を知っている人は仰山いる。しかも彼らは、何もなし得ない。せいぜい、書物をあらわしたりするくらいのものだ。

学識という点からいうと、キリストにどれだけの素養があったか。ナポレオン、ジャンヌダークにどれだけの素養があったか。

人間の魂を、直接、うごかすものは何か?それは、人間の、より偉大なる魂である。

理屈はもう結構だ。理屈を超越した偉人が出さえすればよい。目に一丁字なくて結構だ。目にもの見せてくれる真人さえ出れば文句はない。

こんな紛糾した世の中には

ただ一人快刀乱麻を断つだけの

力の持主さえ出ればよい

神人出でよ神人出でよ

神の独り子早く出でよ

主の神より節刀をわたされた将軍出でよ

きみいま出でずば世はついに亡びん

底知れぬ深き魂

天までとどく気高き魂

縦も横も無限につづく豊かなる魂

この魂わが求むる魂

早く現じて黙して起てよ

出口日出麿著、『信仰覚書』第四巻 、神のひとり子、出でよ

これまでのお示し


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