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天の声
人がきて、なにげなく話していくことのなかに、ふだん気づいていないことを教えられることがあります。それは、自分と関連のない話のようであっても、なにかの意味をもっていることがあります。
意味なく人がきて、意味なく話していくということは、ほんとうは、ありえないことではないかと私は思います。人がなにげなく話していることのなかに、天の声がさしはさまれているかもしれません。
めんどうでも、さっそく実行しなければならない場合もありましょう。かりに徒労におわっても、その徒労がありがたいこともありましょう。
また、直接に自分と関連のないことがあっても、自分の関係するある人には緊急を要することかもしれません。そんな場合、天の声は自分を仲立ちとして、その人に伝えられることがあるます。
いずれにしても、人は謙虚でうかつでさえなければ、なにかの方法で思わぬしあわせをいただくものではないかと思います。
出口直日著、『こころの帖』、星とメガネ