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【人生ノートMagazine】念うところ世界なり

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人生ノートの中から人生の生き方や日々の生活に沿ったことについてに書いてあることに焦点を当ててまとめてみました。
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2022年8月の記事一覧

【人生ノート328】前とおなじような境遇に出会った時には、「ああここだ!」と、まえの経験を思い出して苦しいことでも辛抱することができる。

“したいからする”こと「自分はお前のために尽くすしてやっているぞ」とか、「自分は世の中のために働いているぞ」とかいうような考えから離れることが出来ずに、人のためとか世のためとかをはかっているのは、ほめたことではない。 こんな先入主的自負心から全然離れて、「ただ何んとなくそうしたいから、そうするまでだ」というふうに、純な心持ちで、われわれは常に動きたい。 ○ 時が経って、まえの行為を反省し、批判してみるがよい。大抵の場合、「ああ、あんなことをせなかったらよかったに … 」

【人生ノート326】なんとなくそうしたいという気分が、人生の羅針盤である

感情のなごりある感情のなごりというものに就いて、ちょっと考えてみた。 物理的にいえば、惰性とか余韻とかいうものであるが、とにかく、ある感情のなごりというものは比較的長くまでゑ依拠を人に与えるものである。そして、いやな感じの余韻は往々また他のいやな事件へ絡みつきたがるものであって、一つ悪いことがあると、二つ三つと悪いことが続きがちなものである。 ことの成否は、こうした些細なことが原因になるものであって、われわれは常に気持をおだやかに、愉快に持っていることが必要である。 俗

【人生ノート326】やってはしくじり、しくじりてはまた考え直すというふうに、自分で苦しみぬいた揚句に、世の中を悟った人はほんとうだ。

苦しみぬいて悟る自分の目から、あんなことをさしておいては悪いと思う時でも、先方がひたすらその方に心が向いていて、少々意見したくらいのことでは、馬の耳に風ほどにも思っていないというような時には、しばらく黙ってその人の思う通りにさしておくより仕方がない。 やがて二進も三進もゆかなくなると、はじめて目がさめてなるほどと悟ってくるものである。 誰もしたいしたいと思っていることを、せずに止めるということは、なんとなしに残念に思うものであるから、思う通りに一応やらしてみて、心から悟る時