出版は時流とタイミングも重要!
こんにちは。編集者で出版コンサルタントの我妻(あづま)です。
GWも終わり、今日からお仕事という人も多いのでは?
休み明けは止まっていた仕事が一気に動くので結構忙しいですよね。
仕事モードへの切り替えが大変かもしれませんが、今週もがんばって乗り切りましょう!
時流を捉えた新刊『勤続重視ジョブ型給与制度の作り方』
さて、今日は企画協力した新刊の紹介と企画が誕生するまでの経緯についてです。
GWの真っただ中、5月2日に『小さな会社のための人があつまる勤続重視ジョブ型給与制度の作り方』(自由国民社)が発売になりました。
著者は人事給与コンサルタントの福田秀樹先生。
開業以来中小企業の人事給与専門のコンサルタントとしてご活躍で、今作は4作目の著作になります。
今回は「給与制度」という専門的なテーマです。
人事給与制度に関する本は多くはありませんが、ニッチながら一定の需要はあるジャンルです。
ベストセラーを目指すようなタイプではなく、ロングセラーとしてコツコツと伸ばしていくジャンルなので、類書は教科書的なものがほとんど。
その差別化のため、当初は違う切り口で企画を考えていたのですが正直ピンとこない……。
そんな中、2023年早々に大手企業が続々と従業員の賃金のアップを決定のニュースが話題になり、これに追随する形で賃上げを考える中小企業が多いことがわかってきました。
これは、明らかに今までとは違う流れで、新しい考え方が必要とされるのでないか……。
そこで、福田先生に「中小企業の賃金アップと存続するための賃金制度」をメインにした企画への変更をお願いすることに。
結果、時流に乗った内容で類書との差別化もでき、福田先生のこれまでの実績も評価されて今回の出版に至りました。
日本が今まで通りのデフレ、労働者の給与横ばいの状態だったらこの本は世に出なかったでしょう。
今回の事例で、商業出版は時代性とタイミングにも左右されることを実感しました。
豊富な事例で中小企業の「賃金」のリアルをわかりやすく
内容については福田先生の実務経験をベースに事例をあげながら制度のみならず、日本の中小企業の内情がわかりやすく解説されています。
これからの時代、会社でどんな人が評価され、どのように給与の額が決まっていくかということも理解できます。
中小企業を取り巻く現状は過酷ではあるけれども、そこからどうすれば生き残れるのかも示唆してくれる一冊です。
中小企業の経営者の方はもちろんですが、管理職、人事担当者、士業の先生方は必読ですよ!
今日の記事があなたの出版活動の参考になればうれしいです。
今日のBGM
「最前線」SUPER BEAVER
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?