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「出版は儲かるの?」正直に答えてみました

こんにちは。編集者/出版コンサルタントの我妻(あづま)です!
11月も後半に入り、本格的に冬到来という感じで、ここ数日の東京はかなり寒いです!
ようやく厚手のセーターやコートの出番という感じですが、本格的な衣替えが年末間近になるなんて不思議な感覚ですね💦

「出版は儲かるのか?」その質問に思わずニヤリ

先日、ある講座で出版について話をする機会がありました。
そのときに参加者の方から「出版って儲かりますか?」と質問がありました。
これを聞いたとき、思わずニヤリとしてしまいました。
出版の収入について気になるのは当然のことですし、直球でいい質問です。
そして出版の本当の「価値」に触れる質問でもあるからです。

本が売れて得られる収入はどれくらい?

出版での「収入」というと、著者に入る「印税」を思い浮かべる人が多いと思うので、簡単に説明します。

たとえば、本の価格が1,500円、印税率が10%とすると、1冊につき著者が受け取るのは150円。
刷部数に印税が発生するならば、 初版5,000部とすると、150×5,000=75万円です。

「お、いい感じかも?」と思う人もいるかもですが、初出版の場合だと、印税率は10%以下、初版部数は5000部以下となることもあるので、
実際はこの数字よりも下回ることが多いのです。
(もちろん、何度も重版したり、ベストセラーとなれば話は別ですが、すぐに達成できるものでもないので、ここでは外します)

となると、「え、思ったほどでもないな……」と感じるかもしれませんね。
でも、出版の価値は印税収入だけでは測ることはできません。

出版の真価は「信頼」と「影響力」

商業出版のメリットはたくさんありますが、そのなかでも「信頼」と「影響力」が大きくアップすることは間違いありません。
よく言われることは、本を出すことで講演やメディア出演の依頼が増え、ビジネスや活動の幅が広がるということ。

実際に、私の著者の方々からは出版後には以下のような報告がありました。

・その分野の第一人者として専門誌にインタビューされ、仕事の問い合わせが2倍以上アップ
・毎月のようにメディアから取材依頼が入り、女性ならば誰でも知っている超有名衣料メーカーと超有名雑誌からもオファーがきた
・有名雑誌からの書籍の取材がきっかけで、自社商品を紹介してもらい、売り上げが倍増

これらは一例ですが、いずれのケースも、著者のビジネスの収益に繋がっています。

このような事実が「出版は儲かりますか?」という冒頭の質問の答えのひとつになるかなと思います。

それでも本が売れることはやっぱり大事!

じゃあ出版するだけで、本は売れなくてもいいのか、といえば絶対にそんなことはないので誤解なきように! 
本が売れて、広まるからこそ、著者や著者のビジネスが世の中から注目されるのです。

読者が「この本いいな」と思ってくれることで、著者としての信頼感や影響力がさらに広がり、次の出版にもつながっていく等、様々なチャンスが生まれるのは言うまでもありません。

出版は儲かるの? 結論は……


出版で「儲かる」かどうかは、印税だけでなく、そこから得た信頼や影響力をどう展開するかにかかっています。

出版は「出して終わり」ではなく、「出してからがスタート」です。
出版後のチャンスをどう受け止めるかで、「儲かる」かどうかが変わってくるのでないでしょうか。

出版が「儲かる」かどうかは、あなた次第です!

今日の記事があなたの出版活動のお役に立てばうれしいです。

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