・物を持つことについて4 DA ラストサムライボーイ登場の巻
自分の常識が世間の非常識ということは、あり得る。
皆が持っている、皆が言っているということは、本当に皆なのか?
普通はこうだよ。じゃあその普通って?そこら辺の五人くらいのレベルでは?
皆が~普通は~が枕詞に来たときには疑った方が良い。
家族、ファミリー、仲間といってくるやつ並みにうさんくさい。
複数回にわたって持論を展開した、物について考えるシリーズだが、いつの間にか今日が最終回だ。
それにふさわしく、目を閉じれば思い出す。高校時代。
あれは、蝉が鳴く季節の蒸し暑い廊下での出来事をプロテイン11したいと思う。
さて、今日はこんな感じでいかがでしょうか?
人が持っているから、私も欲しいというのは僕にとっては、あまり動機として強くない。
これからはその感覚で物をあまり持ちたくない。
(もちろん入りはそれでいいのだが)
むしろ、その見えない圧力で苦しむことの方が多かったりする。
興味本位で来る一人一人に対応している時間が無駄なので、
大体「うんこ食ってろ」で済ますように最近はしている。
さて、そんな中
高校時代の話だが。
ニッチなプ11マニアならご存じの話を再掲する。
彼の名はラストサムライと呼ばれる男だった。
あまりイケてる集団には属していなかった。
それに対して、やんちゃ集団の仮名Kが、そのイケてない集団をおもちゃにしようとしていた。
容姿をいじり笑いに変える。
僕の高校時代、日常でよく見られる光景だった。
その刃は、もちろんラストサムライにも向けられた。
何故彼がラストサムライと呼ばれるか。その説明をしたい。
それは、彼の髪型が落ち武者のように長く、ゆるく結ばれていたからだった。
たしかに同学年で同じ髪型をしている人はいなかったので目立っていた。
Kがサムライに向かいって
「おいっ!wおまえ!なんでそんな髪伸ばしてるんだよっっwwww」
と馬鹿にした。
すると彼は、返す刀
「では、聞くけど、君は何故髪を切るんだい?」
と切れ味の良いアンサーを返した。
「・・・・ッ」
このパンチラインは、頭が切れるKだからこそ通じたのだとおもう。
それに、今まで持つ者が持たないものに対して、見えない圧力をかけてくるのを
この一言が、この一言で、片付けられる。
この4回に渡って書いてきた最後にふさわしい言葉だと思う。
「では、聞くけど何で君は持つんだい?」
言葉は数ではない、重さなのだ。切れ味なのだと。
このように長々と駄文を書いている僕は、痛感させられた。
ラストサムライの放ったパンチラインが今も心に刺さったまんまなのだから。
きっと現代のサムライも社会の波に揉まれているだろう。
でも、いつかどこかであった時に彼に酒を酌み交わしてこう言いたい
「ありがとう」と。
今日もまた、それぞれの戦場でそれぞれが戦っているはずだ。
それでも、九九対一でも一が正しいことがあると彼も証明してくれた。
真ん中を持とう。日本刀のように美しく長く強い真ん中を・・・。